第10回 野老澤行灯廊火リポート


暑さ一番!熱さも一番!
「第10回野老澤行灯廊火」過去最高のにぎわい

この日も猛暑を記録した7月21日の夕刻、所沢がにぎわいました!
同じ「あつさ」でも、この日の街の「熱さ」は心地がいい!
今年で10回目を迎えた「野老澤行灯廊火」の模様を写真とともにお伝えします。

取材 2018年7月21日 成田知栄子

 

 

「野老澤行灯廊火(ところさわあんどんろうか)」は、「とことこまちづくり実行委員会」が主催している夜祭り。今年で10回目を迎えましたが、昨年末、埼玉県が地域商業の魅力を発信するために行っている「元気な商店街応援事業」の「商店街部門」で受賞した、所沢市民の自慢のイベントです。

表彰されたポイントとしては、

①中心市街地の回遊性を高め、商店街や個店の認知度向上につながっていること
②伝統の地口行灯を地域の歴史ある所澤神明社に設置し、地元への愛着を育む機会になっていること
③学生・ボランティアとの協力により、商業者と地域の結びつきを深めるイベントであること

という3点が評価されたそうです。

7月に入り猛暑が続いていた今回は、「もしや暑さのため外出を控える人も多いのでは?」と懸念される声もきかれましたが、午後4時半を過ぎると、街には子ども達や家族連れの姿が急増。人気の飲食ブースやきもだめし、あんどんづくりのワークショップなど行列ができはじめました。
この日の最高気温は正午に35.5度の「猛暑日」を記録。午後5時でも32度(気象庁発表)。夕刻になっても気温は熱中症対策が必要な暑さでしたが、日差しが和らぎ、比較的過ごしやすくなりました。

元町コミュニティ広場や銀座中央広場では、各会場でステージを見ながら飲食を楽しむ様子も見られました。

今年の来場者は2万8000人(主催者発表)。
出足は遅く、夕刻から人出が集中しました。

 

◆所澤神明社に195個の地口行灯がズラリ!

闇夜にうかぶ風流な地口行灯。子どもも大人も、地口絵を見て、知っている名前を見つけては、足をとめてスマホで撮影する人も多く見られました。馴染みのあるお店や会社、そして、知人や近所の人の名前が書かれていましたね。
いくつ知っている名前の行灯を見つけられたでしょうか?
「え!すごい」「綺麗!」といった感嘆の声。
「なんだか、神明社が良い感じ~」「見ているだけで涼しい気分になるね」
そんな会話が聞こえてきました。

 

 

◆点灯式の様子!藤本所沢市長、柴山衆議院議員も参加

点灯式は、パレード終了後、メイン会場の元町コミュニティ広場で午後7時から開催されました。


冒頭、とことこまちづくり実行委員会の実行委員長、田畑大介さんがあいさつに立ち、「今年で10回目を迎えましたが、これまでで一番暑い(熱い)イベントになり、地口行灯も過去最高の195個神明社に展示しています」と話すと、集まった市民からは「大ちゃーん」という声援が飛び、会場からねぎらいを込めた拍手がおくられました。

点灯式には、田畑実行委員長のほか、来賓として、藤本正人市長と柴山昌彦衆議院議員をはじめ、所澤神明社の三芳宮司、所沢商工会議所から代表で馬場さんが参加。さらに、パレードに参加したアイドルを代表して「BANZAI JAPAN」、トコろん、おしゃれ大学、工学院大学大学院、秋草学園短期大学、所沢商店街連合会、イオン所沢店、西武所沢店、ワルツ所沢、飯能信用金庫、J:COM所沢、フェイスブック所沢、クラーク記念国際高等学校 所沢キャンパス、早稲田大学所祭実行委員会が参加しました。

藤本市長は、所沢出身の市長が子どもの頃、農家の方が出してくれていた「地口行灯」の風景の思い出話を披露。「そういう古き良き所沢の文化を復活させてくれ、みんなで協力して、子どもたちに、あるいは市民のみなさんに、ふるさとづくりで汗を流してくれたこと、また、参加してくださったアイドルのみなさん、参加して楽しんでいただいている多くの皆さまに敬意を表し、感謝いたします」とあいさつしました。

柴山衆議院議員は、「多くの方々が長い時間をかけて準備をして、記念の第10回を迎えられたこと、お礼を申し上げます。1つ1つの行灯の点灯は、地域を想い、そして、水害に遭った西日本の方々を想い、地域の絆を確かめ合えることを祈念いたします」とあいさつしました。

◆アイドルパレードの様子

注目の「アイドルパレード」は、午後6時すぎに西武所沢店・ワルツ所沢店をスタート。プロペ通りを練り歩き、ファルマン通り商店街、銀座通り商店街を通り、点灯式会場の元町コミュニティ広場へ。「BANZAI JAPAN」、「chuLa」、「KATA☆CHU」、「かぷりす」、「ネコプラ」、「ゆめみどき」、「三毛猫歌劇団」のみなさんが参列。ほか、トコろん、所沢ゆかりの「劇団おしゃれ大学」や学生さんたちもパレードに参加し、夕刻の所沢市街地ににぎわいをもたらしました。

 

 

 

◆音楽ステージ

音楽ステージは、「西武所沢・ワルツ所沢」、「イオン所沢」、「元町コミュニティ広場」、「銀座中央広場」の4会場で開催されました。

<銀座中央広場の様子>

  

<元町コミュニティ広場の様子>

 

<西武所沢店・ワルツ所沢店とイオン所沢店のステージ>

  

 

◆元町コミュニティ広場の会場の様子

地元商店街や子ども商店による出店が盛りだくさん。

▲毎年地域交流イベントに積極的に参加してくれているクラーク高校所沢キャンパスの生徒のみなさん。この日のかき氷ブースは大繁盛でした。

 

毎年子どもたちに人気で、チケットもあっという間に完売してしまう工学院大学の学生ボランティアによる「ワークショップ」。昨年まで「銀座中央広場」での開催でしたが、なるべく多くの子どもたちに参加してほしいと、今年は少しスペースが広い「元町コミュニティ広場」での開催となりました。子どもたちが行灯づくりを体験している間、保護者達も近くに設置された広場の椅子でくつろぎながら過ごせるようになったと大好評でした。浴衣を着て行灯をつくる子ども達の姿は、なんとも〝日本の美〟を感じさせました。
ワークショップの参加費は材料費込みで100円でしたが、全額「西日本豪雨災害募金」として寄付されるそうです。

 

 

◆銀座中央広場の様子

今年もFB所沢の工夫を凝らした模擬店・イベントブースが並びました。所沢名産物というこだわりの食のブースもずらり!

 


▲地場産野菜もお買い得価格で

  

 

 

 

◆被災地に思いを寄せて 

◆野老澤行灯廊火祭りをふりかえって
~とことこまちづくり実行委員会より~

とことこまちづくり実行委員会によると、今年の来場者数は、昨年と同じ2万8000人でしたが、日中の暑さを避けてイベントを楽しんだ人が多く、午後5時~午後7時半ごろに来場者が集中し、「元町コミュニティ広場」と「銀座中央広場」の担当責任者からは「昨年より混雑し、大にぎわいとなった」と嬉しい報告を受けたそうです。

地口行灯は、昨年から試験的に「所澤神明社」に移して展示。境内では、まさにイベントの名前の通り「行灯が廊下に並んだように」な光景になり、神明社からも来場者からも大好評でした。今年も同様に神明社に展示。並んだ行灯は195個。

神明社の三芳宮司の話によると、行灯を見に来た参拝客は昨年より増加したそうで、階段の入り口付近では、まるで初詣のような混雑ぶりとなりました。また、ただ行灯を見に来るというだけではなく、御手洗(みたらし)で清めた後、本堂でお参りをする姿も多く見られたそうです。

行灯の展示は、午後8時半まででしたが、もう少し展示時間を延長して欲しいという声も多数寄せられたとのことで、実行委員会では、来年は神明社側と協議の上、行灯展示の30分延長を検討するとのことでした。

田畑大介実行委員長は、
「今年もご参加くださった皆さま、ご協力やサポートをくださった皆さま、ありがとうございました。行灯廊火を始めて10年。ようやく伝統の地口行灯を楽しむイベントが地域の皆さまに定着し、みなさまのご協力のお陰で形が出来上がった気がします。
来年の第11回は、神明社内の行灯の展示の位置などで見せ方をもう少し工夫するなどして、さらなるバージョンアップを行いたいと思います。また、今年は、スタッフの人出不足もあり、タワーマンションでの行灯の展示が5個ずつほどしか配置できませんでしたが、今後は、イベントの名前の通り、〝行灯の廊下〟で通りから各会場や神明社まで導けるように配置していけるようにしていけたらと考えています。来年以降も、野老澤行灯廊火をさらに進化させ、子どもたちにふるさと自慢の夏祭りとして残るよう、みなさんで盛り上げていきましょう」と意気込みを話しました。

~取材を終えて~

10回目の節目を迎えた「野老澤行灯廊火」。浴衣姿の人も昨年より増え、所沢市民だけでなく、市外の人たちも楽しめる夜祭りになってきたように見受けられました。かつて、このイベントがなかったことが信じられないほど、地域の子どもたちにとって、恒例イベントになっていることにびっくりしました。
所澤神明社に展示され、闇夜に浮かび上がった195個の地口行灯は、涼し気で幻想的。
「きもだめし」「あんどんづくりのワークショップ」を体験した子どもたちの笑顔、家族でグルメや音楽を楽しんでいる温かな姿が印象的でした。
長い期間、多くの市民の願いを請け負って準備をし、また、酷暑の中、神社、市街地を含め、全部で250個を超える行灯の設置にあたってくれた実行委員会のスタッフの皆さんやボランティアの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
子どもたちの思い出は、きっと大人になっても自慢できる「ふるさと所沢」のワンシーンとして残ることと思います。来年の開催が早くも楽しみですね。
取材ライター 成田知栄子

 

★同イベントに関する詳細は、野老澤町造商店(とことこまちづくり実行委員会事務局)へ

所在地 :  埼玉県所沢市元町21番18号
電話番号 :  (04)2928ー1453
営業時間 :  午前10時~午後6時
定休日 :  毎週木曜日



記事の執筆者プロフィール

成田 知栄子 Chieko Narita
成田 知栄子 Chieko Narita
取材が大好きなフリーライター💗「毎日、新しいことを発見し感動する」ことを目標に、メディアでの仕事を続けて25年。情報は「人と人とを繋げ、生活をより豊かにする」を信念に、2015年から所沢エリアを中心に活動開始! エリアに密着すると、意外や意外、これまで以上の新しい発見と感動に出会います。地域のお役に立てるような‟所沢の情報と魅力”を発信していきます!よろしくお願いします。

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