認知症の理解へ!所沢「RUN伴」初参加!


9月24日ランニングイベント「RUN伴埼玉」が開催されます。
所沢ルートが初めて加わり、所沢市民が認知症理解へ動き始めました。
是非、あなたも一緒に!


■「RUN伴」ってご存知ですか?

全国で1万3000人がタスキをつないだ昨年の様子

 

「RUN伴」はRUN TOMORROWから取ったネーミング。認知症と認知症の人を理解するため、リレーでタスキをつないで走ることで、「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」を目的に、共生社会の実現を目指すリレーマラソンです。
 
認知症の人や認知症の家族、支援者たちが一緒に走ります

この大会は、7年前に北海道で始まり、毎年エリアを拡大。昨年、ついに北海道から沖縄まで日本縦断を達成しました。今年は、なんと台湾まで延長し、日本国内では1700市町村で実施します。そして、初めて所沢ルートも設置!
今年はすでに7月1日に北海道の北部、稚内市をスタート。タスキをつなぎながらRUN伴のムーブメントは徐々に沖縄を目指して南下しています。
「RUN伴埼玉」所沢ルートは、いよいよ9月24日!


◆全国をオレンジ色に染めよう!
オレンジ色のモノを身に付けて声援を!
「認知症は怖い!」そんなイメージを持っていませんか?これからの高齢化社会、誰でも認知症になる可能性があります。もしかしたら、あなたの大切な友人、家族、そして、あなた自身も。認知症と診断されても周囲の理解と、ちょっとしたサポートがあれば、認知症の人も心地よく暮らせるはず。一人一人の意識で変えられます。「RUN伴埼玉」が開催される9月24日は、一緒に「認知症について考える日」にしませんか?
認知症理解の色「オレンジ色」なら何でも構いません。当日、「オレンジ色のモノ」を身に付けて、所沢ルートとなる沿道や中継地点(コースは下記)でランナーに声援を贈ってください。あなたの声援で笑顔が生まれます。
また、オレンジ色の「RUN伴2017公式Tシャツ」(売り上げは、チャリティー基金となります)も下記のサイトで販売しています(通販になるので、当日着たいという人はお早めに)
https://dfshop.thebase.in/items/3261899

RUN伴2017公式Tシャツ 1944円(税込み)


■RUN伴 初参加の所沢ルートを盛り上げよう!
所沢ルートのコースを紹介!
9月2日、イベントを目前に所沢ルートの参加者代表とボランティアが集合して、当日のルート説明を行いました。所沢では初回となるこの全国縦断イベント「RUN伴」を成功させましょう!

所沢ルート 代表を務める 平井貴明さん

 

 

 

 

 

所沢ルートは、所沢駅西口の西武所沢をスタートし、埼玉県庁をめざすコース、全距離約31キロ。

(クリックして拡大)

 


(クリックして拡大)
お薦めの声援を送るポイントは、スタート地点の「西武所沢店前」と中継2の「国立障害者リハビリテーションセンター」グランドです。
また、ゴールの埼玉県庁では、参加型のイベントも開催しますので、埼玉県民の皆さん、所沢市民のみなさんも午後3時、県庁に集合し、ゴールイベントに参加し、盛り上げましょう!


■所沢ルートランナーのご紹介!
各チームメッセージが届き次第ご紹介します
※参加人数の多いチームは、グループ分けをして数カ所の中継地点に分かれて参加します

◎埼玉県作業療法士会(「スタート」→「中継1」、「中継6」→「中継7」)
◎三ケ島ゆかいな仲間たち(「中継1」、「中継2」→「中継3」、「中継7」→「中継8」)
◎あさひ病院認知症医療疾患センター(「中継1」→「中継2」、「中継5」→「中継6」)
◎チームkasumiグループ(「中継3」→「中継4」)
◎ところざわ地域ケアの会(「中継4」→「中継5」)」)※チーム代表からメッセージが届いています

チーム『ところざわ地域ケアの会』代表の山崎征宏です。
チーム『ところざわ地域ケアの会』は、東川公民館で活動する『さくら会』との混成チーム。
『ケアの会』から3名、『さくら会』から3名の合計6名で走ります。「東川公民館」から「秋草学園福祉教育専門学校」までの1.6kmを担当します。私たちは介護専門職と市民が一緒に走ることによって、「認知症になっても安心して暮らせる街づくり」を目指していきたいと考えています。
沿道で応援して頂ける方は、12:15ぐらいに「東川公民館」、「東所沢公園」、「秋草学園福祉教育専門学校」までお越し下さい。比較的年齢層の高いチームです。皆さんの応援が、私たちの走る原動力となります。よろしくお願いいたします。

 

◎デイサービス隣家(「中継7」)※チームからご紹介文が届いています

所沢ルートの『デイリーヤマザキ』~『デイサービス隣家』区間を走らせていただきます、チーム隣家です!チーム構成は当事者2名(若年性認知症の方が1名、脳梗塞後遺症にて左半身麻痺の方が1名)、デイサービス隣家の職員1名、ケアマネージャー3名(内当事者のケアマネ2名)、診療所の職員2名の計8名です。1.5㎞の距離を歩く感じになるかと思います。現在、当日に参加できない方々にもラン伴の応援グッズを作成していただいております!写真を数枚添付致します☆

 

◎チーム富家病院(「中継8」→「中継9」、「中継11」→「ゴール」)
◎チーム第4グループ(「中継9」→「中継10」)
◎チームふじみ野(「中継10」→「中継11」)


■ゴールイベント 参加者募集!
埼玉県庁を囲む大きなオレンジリングを作ろう

参加者全員が協力し、1本のヒモで県庁本庁舎を取り囲む大きなオレンジリングを作ります(下記図参照)。クイズなどによる交流イベントも開催。
【開催日時】2017年9月24日(日)15:00~17:00
※おおむねRUN伴ゴールと共にスタート
※荒天中止
【集合場所】埼玉県庁 本庁舎 東玄関前
(JR浦和駅西口から徒歩10分、浦和市高砂3-15-1)
【参加について】できれば、オレンジ色のものを身に付けて参加。参加費は無料。
【申し込み】当日参加もOKですが、できれば人数把握のため事前申し込みを。
※メールかFAXで、代表者が(お一人様参加もOK)下記の内容を記して送ってください。
名前(ふりがな)、年齢、お立場(認知症の方、介護者、サポーターなど)、参加人数
メール bigorangering@gmail.com  FAX   048-667-5953

◎ゴールイベント「埼玉県庁を囲む大きなオレンジリングを作ろう」の説明が行われました。


①参加者は、絵馬に願いを書きます。ヒモのついたオレンジ色のバトンを受け取ります。(本番ではオレンジ色のヒモを使用します)

 
②隣の参加者にバトンを渡し、ヒモをにぎります。ヒモに願いの書いた絵馬を飾ります

 
③バトン渡しが1周すると、オレンジ色のヒモのリングが完成
④交代でオレンジリング・絵馬を見学しましょう
⑤再び自分の絵馬のところにもどります
⑥リングを切ると、絵馬がついたオレンジリングのタスキをつくります。
⑦東玄関前に集合
⑧5問くらいの○×クイズ大会を開催
⑨願いを込めて、みんなで歌を合唱

ゴールイベントの主催・後援
主催:公益法人 認証の人と家族の会 埼玉県支部
後援:埼玉県、一般社団法人埼玉県医師会、社会福祉法人埼玉県社会福祉協議会、全国キャラバン・メイト連絡協議会、さいたま市


■RUN伴埼玉キックオフイベント「竹内裕さん特別講演」開催

「RUN伴埼玉キックオフイベント」が9月2日埼玉教育会館で開催されました。キックオフイベントでは、「RUN伴埼玉」の参加説明会とともに「竹内裕さんの特別講演会」が行われました。
竹内さんは、若年認知症になりながらも、「少しのまわりのサポートで普通の生活ができる」ことを実践し明るく楽しく暮らしています。
講演会では、竹内さんと所沢ルート代表の平井貴明さんとのトークショー形式で行われ、貴重なお話を伺いました。

全国で認知症と生活について講演会を行う竹内裕さん(左)と所沢ルート代表 平井貴明さん

 

◎「ワシはワシでええんよの~」引きこもりからの脱出
竹内さんは、広島市在住。59歳の時に「若年認知症」を発症し、現在67歳。認知症と診断された当初は、会社で社長の次のナンバー2の専務という重役に就いていました。そんな矢先、ミスが続くようになり検査の結果、「若年認知症」と診断されました。当初は「誰にも会いたくない。恥ずかしい」という思いが強く、家に引きこもる生活に。そんな矢先、中高時代の友人が「還暦の同窓会」を開こうと、引きこもっていた竹内さんを引っ張り出しました。そんな旧友たちの応援もあり、「ワシはワシでええんよの~」(自分は自分らしくでいい)と思えるように大変化!ひきこもりを卒業したそうです。

トークショーでは、竹内さんの明るく楽しい語りが繰り広げられました
老いと認知症を楽しくするヒントがいっぱいの講演会でした

 

◎派出な外見はミス予防対策
引きこもりを卒業し、積極的に外に出て人とのコミュニケーションを取るようになった竹内さん。外出で、ただ困ることがあります。それは、よく物を置き忘れてしまうこと。喫茶店に入れば、持ってきたかばんを持たずに移動してしまう。お財布もどこかに置き忘れる。忘れ物をしたことに気づいても、認知症の症状の1つ「どこに置いたか全然わからない」。
竹内さんが考えた予防策は、服装を派手な色使いでおしゃれをすること。今の竹内さんのトレードマークといえば、サングラスにアロハシャツに帽子。つまり「目立つ外見をする」ことで、外出先でも人の記憶に残りやすく、また注目されやすくなります。すると、もし、かばんを忘れて席を立った時などは、周囲の人たちが「かばん忘れていますよ」と教えてくれるのだそうです。


RUN伴埼玉実行委員会スタッフと竹内さん

このように竹内さんは、周りからの「ちょっとした気遣いやサポート」を利用しながら、普通通りの生活をし、講演活動を続けていらっしゃいます。竹内さんのまわりには、多くの人が集まってきます。集まってくる人たちは、竹内さんの明るいパワーに魅了されています。
認知症になると何もできなくなってしまうわけではありません。認知症の家族や周囲の友人、地域の人たちが、認知症について理解を深め、ちょっと手を貸すことで、認知症になっても普通に生活でき、楽しく生活できることも多いのです。

竹内裕さんの認知症の生活対策…二重、三重の予防策
★印象に残りやすい明るめの服でおしゃれをする

★外に積極的に出る。好きなことを積極的にする
★「わしはわしでええんよの」失敗しても前向きに考える
★置き忘れてもダメージが少ないように、お金や交通カードなどは何個かのお財布に分けて持ち歩く
★書類などは見えるように透明のクリアファイルに分けて入れる
★大切な予定など大切なことは、見えるところに、見て理解できるように細かくメモ
★洋服は部屋のみえるところにハンガーにかける
★たんすは捨てて、季節外の洋服は透明のケースにしまう

先月8月26日、竹内さんが代表となり特定非営利活動法人もちもちの木「たぬき倶楽部」が設立されました。

竹内さんがモチーフのたぬきキャラ
知人のデザイナーさんが書いてくれたそうです

 

認知症と診断され、落ち込み、また人にも打ち明けられず、竹内さんが経験した「引きこもり」になっている人は意外に多いものです。各自治体、所沢にも認知症の人やその家族の人たちが集える「オレンジカフェ」がありますが、まだまだ認知症に対する偏見があり、カミングアウトを恐れてオレンジカフェにも出向けない人がいます。そこで、活動内容はオレンジカフェとは変わらないのだけれど「たぬき倶楽部」というネーミングで開設されたそうです。広島市の団体ですが、参考のためご紹介させていただきます。

「今日を楽しく、明日はより楽しく、明後日以降は深く考えない」
「大切なことは不安がない生活 過去のことを考えても仕方がない 明日より先の未来は考えない 今日の楽しいことを 明日の楽しいことを 考え思って生活しよう!!」

~たぬき倶楽部パンフレットから竹内さんの言葉を抜粋~

竹内裕さんの問い合わせ先
特別非営利活動法人 もちもちの木
代表 TEL082-294-9346/FAX082-294-9328

 


この記事を書いた人

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PRO

成田 知栄子 Chieko Narita

ラジオ、テレビでの取材活動を経てフリーになり、ライターに転職。情報は「人と人とを繋げ、生活をより豊かにする」をポリシーに活動しています。記事情報が、誰かの何かにお役に立ちますように…。

頂いた応援メッセージ

成田様 ご紹介の記事、ありがとう😉👍🎶ございます😄 所沢「埼玉県」でも➰広島から→ 皆様が笑顔で元気になられるように祈願しておりますね✨⤴
2017-09-08 18:58:03

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