所沢の仕掛人。第8弾 JAY’S GARDEN


所沢の情報を発信する「所沢なび」では、「所沢の仕掛人。」をシリーズでお届けします。このシリーズでは、「所沢を元気にする活動をしている人」にクローズアップしてご紹介していきます。

所沢の仕掛人。第8弾 JAY’S GARDEN
「JAY’S GARDENのコミュニティを確立させたい!」

今回は、所沢の音楽シーンをもりあげ、所沢市の観光大使として活躍している「JAY’S GARDEN(ジェイズ・ガーデン)」のメンバーのみなさんにお話を伺いました。今年は結成10周年、所沢市観光大使に任命されて3周年になります。

取材日は、壮年層と高齢者を対象とした所沢市の健康づくりイベント「第10回とこしゃんまつり」の開催日で、「JAY’S GARDEN」が特別ゲスト出演した際に、控室でお話を伺いました。10周年のこれまでの活動と想い、これから所沢で仕掛けようとしていることをお聞きしました。

VOL.8 JAY’S GARDEN (Vocal group artist/ Tourism Ambassador of Tokorozawa City)

取材:2018年10月18日 成田知栄子

 

1.JAY’S GARDENの紹介

JAY’S GARDENは、2008年に所沢の地で結成された、ボーカルグループ。
メンバーは、所沢で活動していた山田裕介さん(ヤマダ)、兵庫県で活動していた大谷篤志さん(アツシ)、北海道で活動していた櫻田範稔さん(ノリィ)と世良太一さん(タイチ)の4人で構成されています。航空公園近くのレストラン「JAY’S GARDEN」のライブイベントに出演した際に出会い意気投合。そのレストランが閉店したことをきっかけに、店の名前をグループ名として引き継いぎ結成されました。


▲左から山田裕介さん(ヤマダ)、櫻田範稔さん(ノリィ)、大谷篤志さん(アツシ)、世良太一さん(タイチ)

 
結成後は、所沢エリアの大小さまざまなイベントやお祭りに出演し、多くの市民の心をつかんでいきました。
「JAY’S GARDENをきっかけに母娘の会話が増えた」というファンも多く、3世代でライブを楽しめるアーティストとして人気が高まりました。
2013年7月に「頑張っていこうぜ」でメジャーデビュー。2015年、所沢市観光大使に任命されました。
所沢市公認キャラのトコろんのテーマソング「toko toko トコろん!」も歌っています。
観光大使として、市や市民団体が主催するイベントに多数出演。また、市内小学校で「笑顔のタネ」を歌ったり、夏休みには児童館で親子を対象にしたライブも開催。障害者施設や老人ホームでのボランティア活動など地域貢献活動も積極的に行っています。

2017年~2018年にかけては、結成10周年を記念した「JAY’S GARDEN 10th Anniversary 10都市ワンマンライブツアー」を千葉県柏市、所沢市、群馬県前橋市、茨城県水戸市、静岡県、兵庫県姫路市、東京・吉祥寺、山梨県、栃木県、東京・品川で実施。

メンバーの詳細は、公式ホームページへ⇒JAY’S GARDENホームページ


2.インタビュー

(1)「つながり」を感じ感動の巡礼ライブ

成田:結成10周年の記念ツアーとして、「JAY’S GARDEN 10th Anniversary 10都市ワンマンライブツアー」も終盤を迎えましたね。

ノリィ:はい、おかげさまでこれまでの9都市すべてが完売いたしまして、品川でのファイナルライブのチケットはあります。700人も入るホールなんで、みんなに集まって欲しいなと思っているんですが。(※10月の取材時の情報。チケット残席情報は公式ホームページで確認を)

アツシ:この10カ所の会場なんですが、これまでの10年間でライブを開いてきた場所を選んでいて、これまで応援してくださったファンの皆様にお礼を込めて行う巡礼ライブです。

 

成田:10カ所は思い出深い場所でもあるんですね。各会場の様子はいかがですか?

ノリィ:つながりを感じていますね。例えば、静岡のファンの方たちが、所沢でライブをすると来てくれて、はじめて会うファン同士がつながってくれて、どんどん仲間を増やしていってくれるんです。ファンがファンを連れて来てくれているという現象があります。

アツシ:僕の出身は、兵庫県の姫路なんですが、姫路のライブでは、半分が地元の人、半分が他県から来てくれた人でした。

タイチ:ショッピングモールとかで歌っていた時代に何気なくきいてくれていた方が、今ではすごく応援してくれているファンになってくださっている・・・、ほんと感激でした。


(2)所沢は音楽活動を応援してくれる街

▲左からアツシ、ノリィ

成田:JAY’S GARDENさんは、ヤマダさん以外、音楽をはじめた活動拠点がほかの地域ですが、所沢の街ってどんな風に見えましたか?所沢市も「音楽のあるまちづくり」に取り組んでいますが、ライブハウスとか音楽喫茶の数の点では、比較的少ないような気がするんですが。

アツシ:確かにライブハウスという点ではそうでなんですが、所沢は、音楽イベントの多い街だと思いますよ。大きいお祭りも小さいお祭りもイベントの時は、きちんと音楽ステージをつくってくれるじゃないですか。それは、所沢に来た時、僕たちの驚きでしたよ。

ノリィ:僕もこっちに出てきて、すごい音楽の盛んな街だなと感じました。JAY’S GARDENを組んだのは10年前、僕らが出てきたのは12年前なんですね。その頃から所沢のイベントにはステージがあったんです。ひまわり畑でもライブをしましたし、昔、西武の車両基地の中で行っていた「ところざわ旬の市」というイベント、「タワーまつり」でも歌わせてもらいましたし・・・。そういう、何々まつりの横には、必ず音楽ステージが設けられるという街ですから。やはり、まちづくりに音楽を積極的にとりいれてくれているので、活動がしやすいですよね。

▲タイチ

 

成田:デビュー前から街のイベントに出演してくれていたんですね。所沢の音楽シーンを築いてくれて感謝です。

タイチ:いや、感謝しているのは、ぼくたちの方で…。はじめは所沢のプロペ通りのお店が閉まった後に「歌わせてください」と、勝手に街の路上を使わせてもらっていたんですが、今は所沢のイベントで「歌ってください」とお願いされる存在になれたんです。これは、ほんと嬉しいです。

成田:寒い日も暑い日も、雨の日も、いつも快く出演依頼を受けていただけるのは嬉しいです。昨年の市民イベント「ドットメイク所沢」の時、認知度が足りなくて集客に困っていた時にもJAY’S GARDENのみなさんが来てくれて盛り上げてくれたので助けられましたし。また、毎年、夏休みには児童館まわりをされていて、今年の夏は特に暑かったので、子どもと出かける場所に困っていたママさんが多かったようで、JAY’S GARDENがきてくれて「親子で出かけるきっかけをつくってくれて助かった」というママさんの声も多く聞かれましたよ。

タイチ:はい。お困りの時は是非JAY’S GARDENにお声かけ頂ければ!(笑)


(3)幼児からシニアまで、3世代に愛される秘けつ

成田:幼児からママさん、シニアまで、家族3世代そろってファンであるというご家族が多いという、日本中探しても珍しいアーティストだと思いますが、幅広い年代の心をつかむ秘けつはありますか?

アツシ:結成当初から年齢層を幅広くという目標でやってきた結果かな。

ノリィ:所沢市観光大使にから3年目になるんですが、結成当初から所沢のイベントやお祭りによく出させていただいたり、所沢のメディアにも出させていただいていたので、そういうところかなと思います。あと、子どもたちに知られているという点では、一番は、トコろんの歌を歌っていたので、ぼくらの姿をみていなくても「音をきいたことがある」という話はよく聞きますよ。

タイチ:ぼくらの曲は、小さい子から上の人まで聞きやすくて覚えやすいものが多い、口ずさみやすい曲が多いのかなとすごく思うので。それぞれの人柄で好かれやすいというところもあると思うんですけれど。

成田:楽曲と人柄ということですね。人柄という点で何か努力していることはありますか?

タイチ:自然体ですよね。どこに気を付けているとか、何を努力しているとか、そういうのは全然なくて、あえて気を付けているというのは、ファンとのふれあいの時やトークの時に、失礼のないようにということだけですよ。でも、時々、「あれ、失礼な言葉だったな」とか思うこともあって、家に帰って一人で反省したりなんかします。

ノリィ:太一は、表現方法が独特な時があるんですよね。誰が聞いてもまずくない表現にしなくてはいけないんですけど。結局のところは、言っちゃったものはしょうがないということになるんですけれどね。

 

成田:楽曲づくりのほうでは、いかがですか?

ヤマダ:曲作りのほうでは意識していることといえば、ショッピングモールやお祭りでのライブ活動が多かったので、通りすがりの方でも、ワンフレーズきいて耳や心に残るようなものに仕上げるようしているとかありますね。「頑張っていこうぜ」もそうなんですが、一瞬で伝わる言葉を選ぶというのは気にしています。分かりやすい、伝わりやすいということを大事にしてきたんで、小さいお子さんもシニアの方も世代を超えて覚えやすいんだと思います。幅広い人たちに、音楽を届けたいですから。


(4)レコーディング直前まで歌詞が完成しない?!

成田:覚えやすいということもありますが、歌詞に優しさを感じますね。誰の心にもマッチする歌詞作りというのもあるのでしょうか?

アツシ:みんなで歌詞について話し合ったりしますが、ヤマダは、言葉選びを慎重に選ぶ人だよね。

タイチ:レコーディングの当日まで歌詞があがってこないってこともあるほど慎重。

ヤマダ:例えば、歌詞の中で「強くなれる」って書いてみたんですが、直前になって「強くもなれる」としたということもあります。この「も」が入るか入らないかで、全然ニュアンスがかわってくるんですよ。

ノリィ:ヤマダは、いつもその楽曲の音に対して、もっといい響きの言葉があるのではないかとずーっと探しているんですよ。


(5)「僕たちが媒体になります!」笑顔のたねまき

 

成田:結成11年目に入るわけですが、今後は所沢でどんな仕掛けを考えていますか?

ノリィ:JAY’S GARDENというコミュニティをもっと確立させたいと思います。それをしっかりさせれば、そこに人が集まり、みんなが繋がっていく、そういうことができればいいな。

タイチ:JAY’S GARDENのイベントに行けば、何か楽しいことが起きるから、「じゃ、今週末所沢にいってみよう」みたいな、ワクワク感を与えて行けるような存在になりたいよね。飽きさせないような工夫をこれから考えなくてはいけないんですけど。

アツシ:僕ら結成できたのも、航空公園の近くにあった「JAY’S GARDEN」というレストランのマスターが、ぼくらを歌わせてくれる場所を作ってくれたお陰なんです。11年目を迎えるこれからは、自分たちが歌う場所はもちろん、今度はいろいろなアーティストが出演できる場所を所沢につくって、所沢にアーティストも、そのファンたちも集まってくるということを仕掛けていきたいなと思っているんです。

ノリィ:また、これまでライブをいろいろな場所でやってきて思ったことなんですが、JAY’S GARDENを見に来て、ファン同士が出会い交流する、イベントに出演しているJAY’S GARDENを見に来て、こんな新しいことに出会ったとか知ったとか、ぼくらを媒体にして、人やモノ、コトに出会う。

ヤマダ:僕らがみんなをつなぐ「媒体」のようになって、JAY’S GARDENを通して、何かと何かがツナガルということをやって行って、それがみんなを笑顔にする「たね」になればいいなと考えています。

成田:具体的なアイディアは、もう話し合っているんですか?

アツシ:まずはやれるところからやろうということで、先月10月に新所沢の駅の近くに飲食店をオープンしました。店長はヤマダです。以前「トマルカフェ」を引き継いだ形になり、店名も変更していないですし、メニューもあまり変えていません。そのレストランでは、婚活パーティみたいなものを開いて人と人をつなげることができたらなと思います。

タイチ:まだ募集したばっかりなんですけどね。婚活パーティの名前を「TOMARコン!!」にしました。

ノリィ:11月に、狭山のほうでいろいろなイベントができるライブハウスをオープンさせました。今のところ、まだ貸しスタジオとして始動させていますが、これから、しっかりと練って、いろいろなアーティストが出演するライブを開催したり、ママグループやスポーツグループなど、みんなが出会って、つながっていけるようなイベントを企画していこうと思っています。

ヤマダ:メンバーのTwitterの方で、随時、JAY’S GARDEN情報を配信しますので、チェックいただければと思います。


3.JAY’S GARDENをもっと身近に!JAY’S GARDEN情報

「JAY’S GARDEN 10th Anniversary 10都市ワンマンライブツアー」のご案内!

詳細は下のポスターをクリック。公式ホームページが開きます。


インタビューの中にあった新所沢にオープンした「トマルカフェ」をご紹介!

【店名】TOMAR CAFE

【営業】日~木:18:00-24:00   金・土:18:00-26:00

【電話】04-2935-4390

【住所】所沢市緑町2-1-5 新所沢ウェストビル2階(地図は下方のに画像があります)

新所沢駅西口を出て線路沿いに所沢方面に歩いて3分程度と駅近です!


▲取材日は、アツシがカウンターに立っていました。


▲トマルカフェのスタッフとアツシ

10月にオープンさせた「トマルカフェ」の情報とJAY’S GARDENプロデュースの「婚活パーティ情報」のチラシをご案内。詳細は、直接お店にお問い合わせください。下記の画像をクリックすると、PDF画面になります(プリント可能)。

  

〒359-1111 埼玉県所沢市緑町2丁目1−5

TOMAR CAFE ☎04-2935-4390

 

 

取材後記 今回の取材は、所沢市の健康づくりイベント「とこしゃんまつり」の終了後に、所沢市民体育館の控室でお話を伺いました。人気も知名度もどんどん上がってくるJAY’S GARDENですが、過去も今も変わらずいつも、イベントに集まってきた人に対しても、ファンに対しても、私のような取材に対しても、いつも飾らず丁寧に対応しているのが印象的なグループです。そういった純粋さや素朴さが幅広い世代に愛されている一番の秘けつになっているのではないかと思いました。これから所沢で「JAY’S GARDENのコミュニティを確立させたい」と力説されていたメンバーの表情が印象的でした。所沢が育てたアーティストが、今度は所沢を育ててくれる。今後も所沢自慢のアーティストとして、ますます活動をがんばっていただきたいと思います。

取材:2018年10月18日 成田知栄子

 


この記事を書いた人

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PRO

成田 知栄子 Chieko Narita

ラジオ、テレビでの取材活動を経てフリーになり、ライターに転職。情報は「人と人とを繋げ、生活をより豊かにする」をポリシーに活動しています。記事情報が、誰かの何かにお役に立ちますように…。

頂いた応援メッセージ

これからも取材、頑張ってください。 魅力ある地域をこれからも紹介してください。頑張って行こうぜーと言うJAYSGARDENの歌にもありました。元気がたくさん出ました。 応援してます。
2018-11-07 17:42:49
素敵な視点の記事をいつもありがとうございます。地元ではないですが、そちらに行った時は拝読させていただいています!所沢はまだまだ発展途上ですねー。若い人達のこれからもどうぞ応援して下さい。ショッパーさんの記事もこれからもっと注目していきます!
2018-11-07 17:26:57

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