教誨師 at 新所沢レッツシネパーク〜大杉漣さんへ捧ぐ〜


2018年、最後の記事になります。
エンタメプロデューサー・作家のハマジュンです。

今年、正式にアップされた記事はこれを含め3本(手書きPOPデザイナーみさき氏とのコラボ含む)でした。

●人気急上昇中!?所澤神明社の初詣&熊手市レポート

●仮面女子&西武ライオンズファン 猪狩ともかちゃんへ所沢からエールを!!!

 

2018年は本当に最悪の年で楽しかった出来事が3つぐらいしかなかった。
2月頭に2018年を捨てた僕は本を読んだり、映画を観たり、舞台を観たり、飲みに行ったりしてアウトプットというモノを一切しませんでした。インプットのみ。

後悔はしていません。これが来年に活きてくると思うので。
この少なすぎる記事の中で良かった事と言えば、5月に書いた仮面女子の猪狩ともかちゃんがメットライフドームで復帰始球式をやったり、劇場公演にも帰ってきた事です。西武ライオンズも優勝しましたしね。

彼女もあの記事を読んでくれたみたいで、イチ・ミクロンでも背中を押せたなら書いて良かったなと思っています。

 

前振りが長くなりました。本題です。

2018年、エンターテイメント界のあらゆる方がこの世を去ってしまいました。
サザンオールスターズのライブに、過去、出演した西城秀樹さん。
ちびまる子ちゃん作者のさくらももこ先生。
ロックンローラー・ユウヤ・ウチダと良き夫婦であり、大女優だった樹木希林さん。

その中でも、今年の2月、俳優の大杉漣さんが亡くなってしまったのは本当にショックだった。
漣さんは、「この映画、面白そうだな」とか「このドラマ、面白そうだな」と思うと、必ず出演されている方で、漣さんがいるだけで映像に説得力が出るんです。

全国規模の大きい作品から、小さい劇場公開のインディーズ作品まで幅広く出演されており、漣さんは関係者の方、役者仲間の方にとても慕われていたんだなと改めて想います。

そんな大杉漣さんの最初で最後の主演・プロデュース作品「教誨師」が新所沢レッツシネパークで10/26~11/8まで公開されました。

本来なら、公開中に記事を上げたかったのですが、そこは諸々の事情があり、ご了承下さい。
僕は10/29に新所沢レッツシネパークへ観に行きました。

©「教誨師」members

 

公式ホームページは→こちら

 

この作品、実は所沢市でもロケを行っているんですよね。
所沢市のロケーション担当の方から許可をいただいたので、記載しますが「リサイクルふれあい館」、「東部クリーンセンター」で撮影されました。
(映画のエンドロール・クレジットやパンフレットにも記載されています)

 

▼所沢市リサイクルふれあい館

 

▼東部クリーンセンター

 

ロケに立ち会った方によると、建物内にセットを作り、撮影したとの事。
僕自身、上映を観て思った事を書いて2018年を締めようと想います。

 

まず、【教誨師】というのは、死刑執行を待っている死刑囚の人と月に何度か対話をする方の事を指す様で、僕自身、こういう仕事の存在を初めて知りました。
観終わった後に思ったのは「映像作品としては、かなり挑戦的だな」という事です。

6人の多才な役者さんが演じる死刑囚が漣さん演じる教誨師と対話していくんですが、場面展開がほとんどない。
9割近くが対話室での会話劇なのです。
戯曲(芝居)に近い構成と演出だなと思いました。

玉置玲央 Tamaoki Reo

©「教誨師」members

 

烏丸せつこKarasuma Setsuko

©「教誨師」members

五頭岳夫 Gozu Takeo

©「教誨師」members

小川 登 Ogawa Noboru

©「教誨師」members

 

古舘寛治 Furutachi Kanji

©「教誨師」members

 

光石 研 Mitsuishi Ken

©「教誨師」members

 

2018年は某宗教団体の教祖含め、幹部クラスだった人達の死刑執行が行われた年でもあります。

「死刑になって当然だ」「やっと、死刑になったか」

そう思った方は多いだろうと思います。僕自身も思いました。
映画の話に戻ると、6人中の1人にラスト、死刑執行命令が出ます。
死刑囚というのは、執行を待つのが償いであり、大体、木曜・金曜に執行される事が多いと。

なので、金曜を無事に過ごせれば、その週は生き延びれた事になります。
が、また月曜になると、「今週、執行されるんじゃないか」という恐怖に襲われるわけです。

それだけの事をやったのだから、仕方ないとは思いますが、教誨師は、その恐怖もリアルに描いていたので、凄く考えさせられたんですよね。

最後、カメラのレンズを見続ける漣さんの芝居が強烈だった。優しい眼差しにも見えるし、睨みつけている様にも見えるし、問いかけている様にも見える。

あれから、随分、経ちますが、未だに漣さんが伝えたかった事は僕の中で答えが出ていません。
題材が題材だけに、この記事も、果たしてどう書いていいのか分からないというのもあります。
予告でも出てくる【なぜ、生きるのか】という言葉。
漣さんが残してくれた宿題は、死ぬまでに果たして提出出来るのだろうか。。

でも、考え続けたいと思います。
そうすれば、漣さんは僕の中でずっと生き続けてくれる。
2019年は平成が終わるだの、消費税が10%になるだの、言われてますが、そんな事、もうどうでも良いです。

なぜ、生きているのか??それを心に持って、ただ、ただ、生きようと思います。

 

少し早いですが、所沢なびをご覧頂いた皆さん。
2018年もありがとうございました。
2019年も変わらず、所沢のエンターテイメントを文字として伝えていきたいと考えています。
また、2019年にお会いしましょう。

そして、大杉漣さん。素晴らしい演技と勇気と優しさをありがとうございました。
この記事を漣さんへ捧げます。ずっと大好きです。

 

<エンタメプロデューサー・作家 ハマジュン>



記事の執筆者プロフィール

ハマジュン Junji Hama
ハマジュン junji Hama
EDMユニット「Shooting House」として2007年〜2011年まで活動。Perfumeを筆頭とするエレクトロミュージック全盛期にインディーズレーベルからのアルバムリリースや渋谷club asiaへのゲスト出演、渋谷Effectでのオーガナイズイベント開催など多方面から注目を浴びる。 休止後は、映像・舞台脚本の世界へ。2014年には下北沢のサロン【prankster】とコラボし、初の作・演出・音楽プロデュースを務めた戯曲【Anniversary】を上演。現在はフリーの作家・エンタメプロデューサーとして活動中。所沢とエンターテイメントを融合させた記事を書いて科学反応を起こします。ビールとサウナが癒しです。

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