こんなのアリ⁈奇想天外で大ウケ 超ユニーク「食品サンプルの畑中」
こんなのアリ⁈奇想天外で大ウケ
超ユニーク！食品サンプルの畑中
「わーおいしそう！」と思わず言ってしまうほど、本物そっくりの食品サンプル。
リアルすぎる食品サンプルを初めてアクセサリーとして商品化したといわれている会社が、所沢市の「食品サンプルの畑中（FAKE FOOD HATANAKA）」です。
2020年12月取材
本物そっくりのカレーライス、スパゲッティ、ホットケーキなどのイヤリングやネックレス。遊び心たっぷりなアクセサリーは、「面白い」「楽しい」「かわいい」とみんなの注目の的になります。
食品サンプルをアクセサリーにする奇想天外なアイデアを商品化したのが、「食品サンプルの畑中（FAKE FOOD HATANAKA）」。同社は、主に飲食店向けに食品サンプルを制作する会社です。1965（昭和40）年に畑中教一さんが食品サンプルの発祥の地、岐阜県郡上八幡の会社から独立して、所沢市山口に創業しました。
食品サンプルをアクセサリーとして売り出そう！と考えたのは、創業者の長男で、現在、社長に就任している畑中紀人さん。
「はじめは父の会社を継ぐ気はなく、サラリーマンとして宝飾品の輸入販売業の会社に勤めていました。しかし年齢的にももう父の会社を継ぐべきときと判断し、右も左もわからないまま転職しました。ところがその後まもなくバブル崩壊で経済が低迷しはじめ、食品サンプル業界でも価格破壊が起こりはじめました。何をやってもうまくいかない、もがきまくるだけの不遇の10年間でした」と振り返ります。
食品サンプルは日本の文化！ 外国人にも大ウケ
時代を乗り切るのはオリジナリティの発信！
不遇を脱する転機になったのは、畑中社長が、「今、自分がやりたいことは何だろう。他とは違うことをやってみよう」と考え方を切り替えたこと。そこで誕生したのが食品サンプルのアクセサリーです。
「自分がやりたいことと、現状の仕事を無理やりつなげた感は否めないのですが…」と話すものの、その奇想天外なアイデアは、全国から注目を集め、遊び心のある人たちや、外国人観光客からも大ウケ。国内外のマスメディアで紹介されるようになりました。注目度が高まると、本業の食品サンプルのオーダーも増えました。
実は、食品サンプルを作る技術は、日本が発祥地で、世界に誇れる日本文化の１つ。寿司や納豆、カレーライスなどの日本食のミニチュアのアクセサリーは、日本文化を持ち帰れるお土産として、外国人観光客の心をわしづかみにしています。
畑中社長は、「今の時代、クオリティがいいのは当たり前。その上で常にオリジナリティを発信していくことが大事だと思うんです」と力説します。
オンラインショップもいち早く導入
面白アイテムも続々登場
畑中さんの会社で制作した食品サンプルのアクセサリーは、「東京ソラマチ」などの観光スポットやトレンドを発信する雑貨店で販売されているほか、2011年からは、オンラインショップも開始。世界中の人が畑中さんの作品を買えるようになりました。
「ネットで商品があふれる時代に入り、いかにネット上でも目立つかということも必要になってくるんだろうなと思います。だから実際にある食品だけでなく、『なんだ？それは？』と思わせる見た目に面白くて珍しい食べ物を作ってネットで公開してみて、お客さんの反応をみる。そして、その反応からまた新たなアイデアが生まれます」。
「なんだ⁈ あり得ない！」と感じながらも畑中さんの作品に「かわいい～」と、はまってしまうファンも続出中。食品サンプルの世界の不思議な魅力を体感してみては？
取材：2020年12月 成田知栄子
【食品サンプルの畑中 FAKE FOOD HATANAKA】
〒359-1145 埼玉県所沢市山口748-4
畑中サンプルウェブショップ https://ii-fake.com/
FAKE FOOD HATANAKA ONLINE STORE（海外向け通販サイト）
http://ii-fake.jugemcart.com/
畑中サンプル公式Webサイト http://hatanaka-sample.ii-fake.com/
代表者 畑中 紀人
TEL 04-2923-8131
FAX 04-2928-5326
営業時間 9：00～17：00
