角川むさしの妖怪絵コンクール優秀作品発表!



▲角川武蔵野ミュージアム公式ティザーサイトより

なんと483通の作品が集まった、所沢市内の小学生を対象に行われた「角川むさしの妖怪絵コンクール」。たくさんの妖怪絵の中から、博物学・妖怪研究家の荒俣宏氏、彫刻家の土屋仁応氏、公益財団法人 角川文化振興財団理事長の角川歴彦氏が審査員となり、優秀作品が選ばれました。各審査員のコメントと共に子ども達が豊かな想像力で生み出した、新しい妖怪をご紹介します。(紹介順不同)

文:おかだなつこ

▲「ところざわサクラタウン・角川武蔵野ミュージアム」事業発表会の会場でも展示された優秀作品と準優秀作品のパネル

 

個性豊かな妖怪たちが大集合!優秀作品紹介

 

妖怪の名前:中とみの風ようかい

作者:荒畑 杏奈さん(小学2年生)

特徴:かみのけときもののそでで、すごい風をまきおこして子どもたちの目をあけられなくさせるようかい。

▲「中とみの風ようかい」 荒畑 杏奈さん作

 

【荒俣宏先生コメント】
女性は妖怪になりやすい。これは妖怪のパターンを踏んでいて、突然怒ると風が吹いてきます。髪の毛がワーッと広がって、和服の袖のところがみんな上にあがる。映画で出てきそうな風景をちょっと和風にしている。この風の表現が良いですよね。

 

妖怪の名前:ごそづめこぞう

作者:あかせ いちか さん(小学1年生)

特徴:てがいっぱいでてくる。めがながくなる。

▲「ごそづめこぞう」 あかせ いちか さん作

 

【荒俣宏先生コメント】
これはなかなか面白い。目玉が並んでいます。小さい生き物には意外に目玉がたくさんあります。妖怪やエイリアン、仮面ライダーもそうですが、ほぼ昆虫のイメージが多いです。これはたぶん蜘蛛だと思いますが、蜘蛛も目玉が横に6つか8つ並んでいて、みんなそれぞれとても小さいです。拡大すると驚くような、本当に生き物かと思うような妖怪っぽい生き物がたくさんいます。自然豊かな所沢で蜘蛛や昆虫に囲まれて、子供たちの関心を深めていってほしい。本当に生きている可能性がある妖怪のイメージですね。

 

妖怪の名前:九十九龍(くじゅくりゅう)

作者:岩崎 佑樹くん(小学5年生)

特徴:・東川にすんでいる、元気をなくした人にしか見えない妖怪。
・川を見に来た元気のない人にとりつき、一時的に体が入れ替わり、お休みの時間をくれる。すると心は元気になり、またがんばろうと思う。
・東川には、カワセミ、トンボ、コイなどの多くの生き物がすみ、春は桜、秋は彼岸花が咲き、たくさんの人が集まる。それは、九十九龍が東川の主で、川に集まるすべての生き物を守っているから。

▲「九十九龍(くじゅくりゅう)」 岩崎 佑樹くん作

 

【土屋仁応先生コメント】
ぱっと見て輪郭がない独特の絵で目につきました。元気をなくした人にしか見えないというストーリー。実体のある妖怪ではなくて、交替してくれるというところが、現代人の切実な祈りに応えてくれるように思えました。川の主で、人間を含めすべての生き物を守っている。想いがこもった妖怪だなと思うと、神々しく見えてきます。本当に居そうな感じがして心奪われました。

 

妖怪の名前:ダークネコとちびダークネコ

作者:土屋 零さん(小学1年生)

特徴:所沢で死んでしまったネコとその子どものちびネコのようかい。所沢駅のホームやゲームセンターなどのにぎやかなところに現れて、子どもたちをおどろかせる。目は白い色をはなち、夜はひかっている。歩く所に炎がついている。足元がつねにもえていてあつい。

▲「ダークネコとちびダークネコ」 土屋 零さん作

 

【荒俣宏先生コメント】
所沢の猫ですよ。昔からダークな不思議な神秘的な力を持つと言われているので、子供たちにも猫の怪しさ、妖怪っぽさっていうのがしっかり浸透しているのが分かりました。このダークネコは所沢の夜に出没します。ポイントは子猫が頭に乗っているところ。子猫のデザインがやたらに可愛い。ダークな世界だけど、親子二人で強く生きているところが所沢の猫っぽくて、なかなか好きな作品です。

 

所沢に誕生した妖怪はまだたくさんいます!

 

角川武蔵野ミュージアムの公式ティザーサイト(https://kadcul.com/では、今回ご紹介した4点の優秀作品のほか、6点の準優秀作品もご覧いただけます。

 

可愛らしい妖怪から、ばったり遭遇したら驚きそうな妖怪まで、個性あふれる妖怪たちをご覧ください。それぞれの特徴や工夫したところなどのコメントからは、妖怪誕生の物語も垣間見えます。子ども達の想像力が溢れる妖怪絵は一見の価値あり。もしかすると、あなたの横で、目に見えない妖怪が一緒に絵を見ているかも?

 

 

取材日:2019年10月31日

文:おかだなつこ

 



記事の執筆者プロフィール

おかだ なつこ Natsuko Okada
おかだ なつこ Natsuko OkadaPRO
埼玉県生まれの埼玉県育ちで、西武線沿線在住です。高校時代は所沢市内の高校に通い、勝手に第二の故郷だと思っています。泡盛と三線をこよなく愛する沖縄フリーク。時には防災士として、防災関連のセミナーや講演などを行っています。

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