所沢市おさんぽナビ「三富新田おさんぽコース」を歩いてみた|くぬぎ山地区・三富今昔村・多聞院を巡る
所沢市役所商業観光課や各まちづくりセンターなどで配布されている観光ガイドマップ「所沢市おさんぽナビ」。このガイドマップでは、所沢の街並みや豊かな自然を楽しめる全10種類のおさんぽコースが紹介されています。
今回は、その中から「No.02 三富新田おさんぽコース」(距離:約8km、時間:2時間〜2時間半)を実際に歩いてきました。このコースの魅力は、都市近郊では貴重な武蔵野の面影を残す平地林が広がる「くぬぎ山地区」や、自然と共生する暮らしや里山の魅力を五感で学べる「三富今昔村」など、豊かな緑を満喫できるスポットが点在しているところです。
本記事では、「三富新田おさんぽコース」で実際に立ち寄ったスポットを、写真とともにご紹介します。
武蔵野の面影を残す平地林が広がる「くぬぎ山地区」

新所沢駅東口からバスに乗り、「下富」バス停で下車。バス停を背にしてしばらく直進し、ローソン付近の角を曲がると、それまでとは一変して緑豊かな風景が目の前に広がります。ここへたどり着くまでは車通りの多い道を歩いてきたこともあり、その景色の変化には思わず驚かされました。

くぬぎ山地区の入口に立つと、まるで森の中へ「おいで」と誘われているような不思議な感覚に包まれます。どこかジブリ映画のワンシーンを思わせる雰囲気も印象的でした。

さっそく森の中へ足を踏み入れると、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてきます。訪れたのは平日だったため、地区内で人とすれ違うことはほとんどなく、静寂に包まれた空間でゆったりと森林浴を楽しむことができました。

三富今昔村の入口「三富今昔村 くぬぎの森交流プラザ」
くぬぎ山地区を抜けると、周囲の景色は一変。物流施設が立ち並ぶエリアとなり、荷物を運ぶトラックがひっきりなしに行き交います。
そんな場所でひときわ存在感を放っているのが、三富今昔村の玄関口でもあり、地域交流の拠点として親しまれている「くぬぎの森交流プラザ」です。

公式サイトによると、建物は所沢周辺で盛んだった養蚕農家をイメージして復元されたもので、埼玉県産のケヤキ材を使用し、昔ながらの宮造り工法で建てられているそうです。

実際に外観を見たときは、どこか温泉施設のような雰囲気を感じました。しかし、中へ入ると落ち着いた雰囲気のカフェやおみやげコーナーがあり、思い描いていたイメージとはまったく異なる空間が広がっていました。

今回はウォーキングが目的だったため、施設内を軽く見学する程度となりましたが、次回訪れた際は時間を取って、カフェなどもゆっくり楽しんでみたいです。

毘沙門天の化身とされる虎が祀られている「多聞院」
中富のロードサイドにある真言宗豊山派の寺院「多聞院」。毘沙門天の化身とされる虎が祀られていることで知られ、毎年5月1日には「寅まつり」が開催されます。なお、12年に一度、寅年の「寅まつり」では本尊の毘沙門天が御開帳されます。直近では2022年に御開帳が行われました。

毘沙門堂の前には、一対の虎の像が鎮座しています。筆者はその場では気付かなかったのですが、後から写真を見返してみると、虎の像の周囲には黄色い小さな置物が数多く並べられていることがわかりました。

これは「身代わり寅」と呼ばれるもので、自分に降りかかる災いを託して奉納するとよいとされているそうです。過去には、身代わり寅に「不合格」と書いて奉納した受験生が、無事に合格をつかみ取ったという話も伝えられています。(※1)
まとめ
今回歩いた「三富新田おさんぽコース」は、武蔵野の面影を残す豊かな自然と、歴史や文化に触れられるスポットがバランスよく点在しており、所沢の新たな魅力を発見できるコースでした。
市街地から少し足を延ばすだけで、静かな平地林や個性あふれる寺院、自然と調和した施設など、普段とは異なる景色を楽しめるのも魅力です。
自然の中でリフレッシュしたい方や、のんびり散策を楽しみたい方は、「三富新田おさんぽコース」を歩いてみてはいかがでしょうか。
(※1) 参考記事:毘沙門天の化身の虎が祀られる多聞院(たもんいん)へ/仏像イラストレーター・田中ひろみ (2021年12月28日配信)