田中愛美選手が銀メダル披露 アジアパラ報告会で
インドネシア2018アジアパラ競技大会報告会
「インドネシア2018アジアパラ競技大会」の報告会が10月23日、所沢市役所1階市民ホールで開催され、所沢市ゆかりの車いすテニスの田中愛美選手とゴールボールの田口侑治選手が来場しました。会場に集まった所沢市民と市役所職員に、両選手から大会の感想と今後の抱負が語られ、田中選手はダブルスで獲得した銀メダルを披露しました。
取材:2018年10月23日 成田知栄子
総メダル数198個、世界2位
田中愛美選手が銀、小倉理恵選手が銅、ゴールボール女子チーム金
「インドネシア2018アジアパラ競技大会」は、アジア地域における障害者スポーツの総合競技大会でパラリンピックに次ぐ大きな大会で、10月6日~13日に開催されました。
日本は、総メダル獲得数は198個で中国についで世界第2位、金メダル獲得数は45個で世界第4位という成績でした。
<総メダル数>
1位 中国 319
2位 日本 198
3位 韓国 144
<金メダル獲得数>
1位 中国 172
2位 韓国 53
3位 イラン 51
4位 日本 45
所沢市が応援している〝所沢市ゆかりの選手〟の結果は、世界ランク2位の上地結衣選手と組んだダブルスで、車いすテニスの田中愛美選手が銀メダルを獲得。車いすバドミントンの小倉理恵選手が、ダブルスで銅メダルを獲得。ゴールボールの田口侑治選手は、接戦を繰り広げましたが、惜しくも4位でした。
また、所沢市民体育館が、2020東京パラリンピック競技大会『ゴールボール』強化の拠点になっていますが、同大会で、ゴールボール女子日本代表チームが金メダルを獲得しました。
▲銀メダルを披露する田中愛美選手
「選手のがんばりは『シビックプライド』を高める!」所沢市長
報告会で、藤本正人所沢市長は、大会のねぎらいの言葉を述べ、「所沢市のゆかりのある選手が、がんばってくれていい成績を修めてくれるということは、所沢市民の〝シビックプライド〟を高める効果があるように思う。これからも東京オリンピックに向かって力強くがんばっていただきたい」とエールを送りました。
「4年間の努力が報われた」小倉選手メッセージで
この日、関西で合宿に参加していた車いすバドミントンの小倉選手からは、メッセージが寄せられ、「4年前には足元にも及ばなかった国にも勝つことができ、4年間の努力が報われた。2020年までどのくらい成長できるか、私自身のチャレンジ。応援を力にがんばる」と代読されました。
「2020年までに課題をクリア」田口選手
報告会に出席したゴールボールの田口選手と車いすテニスの田中選手は、市民の応援に感謝の言葉を述べ、田口選手は「結果が4位という厳しい結果で、応援していただいた市民に恩返しできなかったので、悔しい。強豪のイランや中国との差があるので2020年までに課題をクリアにし、トレーニングしたい」と悔しさをのぞかせつつも、次に向けての意気込みを話しました。
〝あきらめない姿〟が現地民にも感動を与えた田中選手
一方、ダブルスで銀メダルを勝ち取った田中選手も、中国にシングルスでもダブルスでも負けてしまった悔しさをにじませつつ、「私の強みは、早い球が打てて、走ってボールを拾い続けるしつこさがあるほど守備力が高いこと」と話し、インドネシアの大会ボランティアの人に「あきらめずにコートで走りまわっている姿に感動した」と声をかけられたエピソードを明かし、「これからも自分の強みを大事にしていきたい」と話しました。
▲司会者に促され 「TOKOROZAWA LOVE」の意味で T文字をつくる田口選手とハートマークをつくる田中選手と所沢市長
2020年の東京パラリンピックに向けて、がんばり続ける所沢ゆかりの選手たちに、エール!
「インドネシア2018アジアパラ競技大会 出場選手激励会」の模様はこちら⇀激励会
所沢市ゆかりのある選手はこちら⇀所沢市が応援している選手
取材:2018年10月23日 成田知栄子