古民家通信Vol.3~オープンしました!「つばきのわ」さんのお店~
一般社団法人「つばきのわ」さんによる椿峰ニュータウン、丘の途中の古民家リノベーション計画をお伝えしております「古民家通信」、ついにオープンの日を迎えました。
今回は、オープン日の様子と、地域の方々と行った「アイデア交換会」の様子をお伝えします。古民家、いよいよ地域の拠点としてスタートを切りました。
取材:2020年10月3,10日 ボランティアライターじん
① ついにオープンしました!
10月3日についに古民家リノベーションした「つばきのわのお店」がオープンしました。長い年月風雨に耐え、人々に使われてきた古民家、最初はなかなかの風格と趣のある建物でした。率直に言えば満身創痍の状態ですね。そこから専門的なところ以外は手作業でリフォームしてきた古民家、スタッフさんやボランティアさん、地域のお子さんたちの力で素敵な場所に生まれ変わりました。最初に紹介した時の記事はこちら(ともに考えていきませんか?椿峰の未来を!)です。見比べてみてください。たった数か月の出来事ですよ。
外観やお庭はこんなにきれいになりました。
続いて室内の様子をどうぞ。
活動拠点として、また地域コミュニティの中心として活躍してくれる場所としてふさわしいものになりました。
子どもたちにとっては一番の楽しみかな。駄菓子コーナーです。週刊誌の発売日にはここに漫画や芸能誌の新刊が並びます。遠くまで行かなくても自宅の近くで購入できるので便利ですね。
シェア本屋、レンタルボックス(棚)です。地域のみなさまのちいさなお店に工夫を凝らした商品が並んでいます。「こういった販売をしてみたかったんだけど、椿峰にはないから引っ越すことも考えていた」なんて方もいらしたそうです。まさに地域のニーズだったのですね。
開設にあたり尽力してきたつばきのわのスタッフのみなさんからの挨拶により「つばきのわのお店」ついにスタートです!
たくさんの地域の子どもたち、地域のみなさまが初日からたくさんいらしてくれました。決して大きな建物ではなく写真撮影はお客様の邪魔になるのでここまでにしました。順調なスタートを切った「つばきのわのお店」これからも応援していきます。
② 「椿峰・山口を楽しくするアイデア交換会」が開催されました。
地域のみなさまに集まっていただいて、自由に意見を出し合うアイデア交換会が9/26と10/10の2回行われました。10/10に行われた第2回目の模様をお伝えいたします。
自由参加、途中での出入りOK、とにかくこの地区を良くしたいという気持ちのある方なら誰でも参加可能なこの会、台風の影響で大雨の降る中にも関わらず、なんと延べ16名(主催者発表)の方にご参加いただきました。広くないつばきのわのお店、2部屋にまたがってみなさまの集い熱気に満ちていました。
いらしてくださった方は、椿峰地域住民、椿峰地域で働く人、地域を盛り上げる活動に興味がある方など、年齢も性別も職業も様々な人達です。
進め方は参加者の方に、
- その1 椿峰周辺の良いところ
- その2 椿峰周辺の悪いところ
- その3 課題解決・良くしていくのための具体案(①すぐできること ②数か月かかるもの ③1年以上かかるもの)
を付箋にそれぞれ書いていただき、発表していく形で進められました。書いたものを発表しながら関連があるもの、意見が近いもの同士をまとめていきました。
頂いた意見をちょっとだけ紹介します。
その1 椿峰周辺の良いところ
- 緑が多い、景色がよい、街にはない風景があるなど景観に関するご意見
- 自治が発達している、コミュニティ意識が高いなど、地域のつながりに関するご意見
- 交通網、救急病院があるなど生活の利便性に関するご意見
その2 椿峰周辺の悪いところ
- 夜道が暗い、道路事情が悪い、商店が少ないなどの生活環境に関するご意見
- 高齢化や独居老人に関するご意見
- マンションにエレベータがない、住宅価格など住居事情に関するご意見
- 地域自治会の在り方や現状に関するご意見
良いところと悪いところを出して意見を交換していきましたが、良いところと悪いところは紙一重といいますか、表裏一体だということがわかりました。例えば、「坂が多い」という意見に対し、「高齢者の外出の阻害要因になる」という悪いところもあれば、「坂道で足腰が鍛えられて健康増進につながっている」という良いところもあるというご意見もありました。意見をお互いに出し合うことにより、たくさんの気づきがありました。
その3 課題解決・良くしていくための具体案
- 椿峰周辺の魅力発信のためのツールやイベント開催についてのご意見
- 地域資源の有効活用についてのご意見
- 具体的なアイデアのプレゼンテーション
その1とその2の内容を出し合った後に、課題解決の方法について時間軸を考えながらの提案を行いました。中には具体的に「こんなことをやりたい」ということを持ち寄ってくださった参加者の方もいらして、持参資料説明や実演も交えての熱い意見交換が行われました。
予定時間は2時間でしたが、白熱した議論が続いたため時間を延長して行われました。みなさま「とにかく地域を良くしたい」という気持ちが溢れていました。また自分の意見に固執することなく「出た意見すべてをよく聞き理解する」という姿勢でみなさま望んでいらしたので、進行もスムーズに満足度の高い意見交換会になったと思います。
古民家通信、ついに走り出した「つばきのわのお店」の模様を届けることができました。この活動は行政によって行われている訳ではなく、「地域を良くしたい」という住民の方の力がその源です。そこに活動の自由度と可能性を感じております。地域のみなさまの想いがこの場所で一つになって、大きな成果、地域の課題解決・発展につながっていくことを信じています。
ショップ情報
つばきのわのお店
埼玉県所沢市山口1355−2
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