今年のスローガンは「走魂」! 埼玉西武ライオンズ2023シーズン チームスローガン発表会
2023年1月29日、ベルーナドームで埼玉西武ライオンズの2023シーズン チームスローガン発表会が行われました。松井稼頭央新監督のインタビューと併せて、YouTubeのライブ配信で発表された2023年のライオンズのチームスローガンは「走魂(そうこん)」。
このスローガンを聞いて、”Hit! Foot! Get!”という言葉を思い出したファンも多いのではないでしょうか。
“Hit! Foot! Get!”は、サブタイトルなどを変えながら1997年から2001年までの5年間使われ続けたライオンズのチームスローガンです。
その時のライオンズの主力選手こそ、今の松井稼頭央監督でした。
当時、東尾修監督率いるライオンズは、松井稼頭央、大友、小関といった俊足の選手を鈴木健、髙木大成、マルティネスら主軸打者が返す機動力野球でリーグ二連覇を成し遂げました。
源田、外崎、金子、そしてドラフト1位の蛭間拓哉といった俊足の選手が塁上を駆け抜け、山川、中村らの大砲が爆発する。自身の現役時代の野球を理想とした、そんな野球を目指して松井監督はスローガンを「走魂」に決めたのだろう。そんなふうに思っていました。
しかし松井監督は発表会後の会見で
「1つの走塁で流れが一瞬で変わることもある。走りどころというのは、非常に大事になってくると思う。相手から見て「ライオンズは隙が無い」って思われるような走塁をしてもらいたい」
と走塁の重要性を語りつつ、「走魂」というスローガンに込められた思いは単に走塁だけではない、と訴えます。
「昨年後半は失速する場面もあった。その中で投手、野手とも1年間シーズン完走できるようにという意味の『走』。また、ファンの皆さまと共にシーズンを一緒に走り切っていきたいという思いも入ってます」
と「いろんな意味の『走る』という要素を入れたい」とのこだわりを説明し、さらに
「『魂』は、しっかり相手に向かっていく姿を見せる。どんな試合展開であろうとも最後まで諦めない。チームとして、ファンの皆さまにそういう姿を見せていきたいという思いを込めました」
と、「走」だけではない、あくまで「走魂」である理由も熱弁してくれました。
2月6日からはいよいよキャンプが始まります。
「1年間いい状態で最後の最後まで戦えれば。チームとして目指すべき優勝という目標に向かって、全員が同じ方向を向いて、ファンの皆さまとともに熱く熱く戦っていくシーズンにしたいと思います」
と意気込みを語ってくれた松井監督。会見の最後には
「デザインのパターンだけで20近くありました。その中でこれが一番よかったですね、僕は。みなさんはどうですか? 『いい』って言うしかないですよね(笑) そう言わせたかったんで(笑)」
と取材に訪れた報道陣を笑わせる余裕を見せてくれました。
「監督に就任させていただいて、まさか自分が監督席に座れるとは思わなかったけれど、今は早くシーズンが来てほしいな、と」と、誰よりも開幕を待ちわびている様子の松井稼頭央監督。シーズンオフには監督、選手、ファンがみんなで笑えるよう、心を一つに共に走り抜けましょう!