きっかけは在住25年を経て地元所沢を活動拠点にしたことから【所澤神明社の花手水奉納】

所沢の『人』 2023/02/09

花手水奉納、手がけているのは近隣在住のフラワーアレンジメント講師・山下さん

全国各所で神社を中心に取り組んでいる「花手水」。
所沢市内にも花手水を拝める場所があります。
その一つが所澤神明社です。

ここでは、近隣在住のフラワーアレンジメント講師の山下さんが、第1・3土曜日の月に2回、お花を奉納しています。

始まりは2021年の宵の市（所澤神明社で行われている夏祭り）でお花を奉納したことから。以来、当初は不定期で花手水を手掛けていましたが、参拝者からの反響が大きく、現在の月2回定期的に奉納するスタイルに定まりました。

「ここで花を生けているといろいろな方に話しかけていただけるのがうれしい」と朗らかに話す山下さん。
お花は会社員生活のかたわら長年趣味として続けていましたが、2020年に所沢を拠点に講師として活動を始めました。
会社員時代は日中都内で過ごし、所沢には寝に帰って来るといういわゆる埼玉都民でした。神明社での花手水は、住まいのある所沢をフラワーアレンジメント業の拠点にしたからこそ始めたこととも言えます。また、ご自身のお子様が幼い頃にはこの場所を遊び場にしていたこともあり、恩返しの意味も……。

花手水の奉納にあたり、個人的に市場で仕入れた花材を使用することが多いそうですが、昨年は友人が家のお庭で育てている花を提供してもらったり、三ヶ島のひまわり畑からひまわりを奉納いただいたりしたこともあったのだそうです。
この活動は山下さんや周辺のご友人、地域の方々、そして場所を提供している神明社さんの心意気で成り立っています。「地元で喜んでくれる人が少しでも増やしたい」所沢在住歴25年を経て、新たな気持ちで自身の得意とする「お花」を通じて地域の方とコミュニケーションを取る、ひとつの在り方を見せてもらいました。