廃食油リサイクルオンラインイベントのご案内 ~一緒に学びませんか。子どもたちからの提言です~
「廃食油」って言葉知っていますか?
僕は全く聞いたことがありませんでした。
そして、びっくりしたのが今回のオンラインイベントを行う原動力になったのは市内の子どもたちの集まりだったってこと。
今回取材させていただきました、所沢市内在住の中学3年生の平川廣那(ひらかわひろな)さんです。
4/27に行われるオンラインイベントについてご紹介します。
取材:2023年4月9日 ボランティアライターじん
① イベント開催までの経緯について
じん:この部分、廃食油までたどり着くまで長いです。読者のみなさまついてきてくださいね。
ロボット製作やプログラミングを学ぶことができる「crefas(クレファス)」という教室の所沢校が御幸町にあります。そこではLEGOを使ってロボットを作って、それを動かすプログラミングを学べます。おもちゃのブロックのあのレゴです。幼稚園児から高校生までが対象です。その活動の成果を試す場所として「FIRST LEGO League Challenge」という世界大会があります。
今回、所沢校で結成した6人によるチーム「RS」が、その日本大会であるNPO法人「青少年科学技術振興会FIRST Japan」が主催する大会に参加したことからストーリーが始まりました。RSは「埼玉の魂」から。イメージはサイ(Rhinoceros)、その魂(Soul)の頭文字からRSです。
▲チームRSのみなさん(画像提供:平川亜津砂さん)
実はこの大会、レゴを使ったロボットのプログラミングの競技なのですが、ロボットを使って課題を解決するだけでは勝てないんです。ロボット製作、プログラミング、それに対するプレゼンテーション能力、そして「イノベーションプロジェクト」への取り組みの総合評価で成績がでます。「イノベーションプロジェクト」は社会問題への調査研究と捉えていただくとわかりやすいと思います。
大会参加資格年齢は9歳~16歳、小学生から高校生までの子どもたちが、簡単に言うと、①レゴをつかってロボットを創造して、②それをプログラミングして動かして、③それに関するプレゼンテーションをして、チーム力を問われて、④社会問題にも取り組まないといけない。という非常にハイレベルな大会なんです。すごいですよね。
じん:みなさんついてきてくれていますか?まだまだ説明つづきます(笑)
所沢校で結成したチーム「RS」のメンバーの一人が冒頭紹介した平川廣那さん(以下親しみと敬意をこめて「ひろなさん」と表記します)です。今回初めて大会に参加しています。チーム内でこの「イノベーションプロジェクト」の担当になりました。
今大会のテーマは「再生可能エネルギー」です。「社会を動かしてこい!それを発表しろ!」という重い課題です。ひろなさんたちは「所沢で運行しているバイオバス」のニュースをみて「廃食油」に目をつけました。
じん:ここでやっと「廃食油」につながりました。ここからスピードを上げて説明します
○ひろなさんはじめRSのメンバーがまず取り組んだこと。「廃食油」についてのアンケートを実施。
→結果、97%の人が認知していないことが判明
○認知を広げるにはどうしたらいい。
→まずは廃食油を回収しているところを見に行こう。
○これってボックスに入れるだけなんだ。しかもあまり普段行かない場所にしかない(所沢市内には公共施設などを中心に32ヶ所で実施)。
→もっと見えるところに、わかる所に置かないと
○よし!自分たちで作ってみよう!
▲市販品を工夫して自分たちで作り上げた一品、所沢市役所に設置(画像提供:平川亜津砂さん)
じん:この思考と行動力すごくないですか?何度も言いますが、RSのメンバーは子どもたちです。見習わなくては!
更に行動は続きます。もっと深く廃食油について知りたいと、積極的に活動している団体 「あぐりーんTOKYO」に見学に行きました。そこでみんなが思ったこと「もっとしっかり学ばないといけない」
学んでいるうちに隣の入間市で廃食油を回収している栃木県佐野市にある「株式会社吉川油脂」の存在を知りました。吉川油脂の吉川千福社長にお願いして教えを乞い、資料もたくさんいただいたそうです。
吉川社長からのアドバイスは『まずは自分たちが動くことが大事』
RSのみなさんは行政や所沢環境市民の会さんに相談に行ったりして、今後の方向性を見出していきました。
そしてたどりついた一つの結果として、今回オンラインイベント「廃食油リサイクルってどうなっているの?」の開催に至りました。
じん:かなり簡潔にまとめました。機会がございましたら、この部分を詳細に後日記事化したいと思います。
②廃食油リサイクルオンラインイベントについて
本イベントは「RS」と「所沢環境市民の会」との共催になります。
所沢環境市民の会さんにつきましては、こちらの記事を参照ください。
https://tokorozawanavi.com/news-jin20230126/
「ごみゼロのまちづくりWG」の活動の一環になります。
イベント概要は以下の通りです。
開催日時:2023年4月27日(木)19:30~21:00
開催方法:ZOOM(URLは申込者に送付)
登壇者:吉川千福氏(株式会社吉川油脂代表取締役)
平川廣那氏(RS)
定員:80人
参加費用:無料
内容:吉川千福さんからの廃食油のリサイクルについての講義と質疑応答
RSのイノベーションプロジェクト担当であるひろなさんからのプレゼンテーション
吉川千福氏プロフィール(主催者資料引用)
1973年5月22日生まれ(49歳) 大学3年生2⼈・2年生、中学2年生の子供4⼈の父親。
株式会社吉川油脂に就職して32年。 代表取締役になり、今年で15年。 休日は17⼈の障がい者の父親代わりも務める。 お客様・社員・社会に必要とされ続ける会社を目指し、日々精⼒的に活動しています。
参加申し込みはQRコードもしくは、こちらのリンクよりお願いします。
https://forms.gle/D1B46JfNuzR2pTGW8
環境問題を「自分ごと」としてとらえ、まずは活動していくRSのみなさんの姿勢に心より敬意を表したいと思います。オンラインイベントではひろなさんも登壇して、想いを語ってくださいます。任意参加の参加者同士の交流会も企画されているそうです。
本イベントが 「廃食油」「再生可能エネルギー」「資源リサイクル」などを知るきっかけになればと思います。まずは自分でできることから。熱く活動する子どもたちに教えていただきました。
▲ひろなさん、素敵なお話を聞かせてくださりありがとうございました。
たくさんの方にこの活動が届き、考えるきっかけになりますように。
取材協力:平川廣那さん、平川亜津砂さん
小出愛菜さん(所沢環境市民の会 ごみゼロのまちづくりWGリーダー)
関連リンク:
crefas
https://crefus.com/2023_crefus_lp/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=202304&gclid=Cj0KCQjwocShBhCOARIsAFVYq0iGxZPGJIk2mz9S5XkBBLjE7orPt7MtOa-_eBhmNIeDyvcg59FQdtgaAro_EALw_wcB
NPO法人「青少年科学技術振興会FIRST Japan」
https://firstjapan.jp/program/challenge/
株式会社吉川油脂
https://www.y-yushi.com/
所沢環境市民の会 事務局
zap01340@nifty.com