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新緑がまぶしい4月の終わり、狭山市「県営 狭山稲荷山公園」内 で開催された「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル 2023」
17年ぶりの開催となり、2日間で約4千人が来場しました。
そこには様々な表現があり、このフェスならではの楽しみ方を体験したように思います。
 
心に残った出来事のいくつかをここに。
 

2023年4月取材　写真・文　Jun（所沢在住・ライター）

黄色い男、その正体は。

それは、2日目の昼過ぎのことだった。
出店ブースの近くを歩いていると、全身を黄色に纏った一人の男性が前からやってきた。
「素敵なお洋服ですね。」
声をかけると、
「そうでしょ！あっちで絵を描くから、あとで見にきてよ！」
そう言い残してどこかへ去って行った。
 
数分後、言われた場所へ行ってみると、
そこには、たくさんの子どもや大人に囲まれ、楽しそうに絵を描く黄色い姿が。

 
yellowと名乗るその男性は、その場の子どもたちと一緒に少しずつ絵を作り上げていった。
その光景は、自然と周りを明るくさせた。
 
聞くと、yellowさんは海外でも絵の勉強をされた経験があるとのこと。
その絵は本当に独創的で、ずっと見ていたくなるほど。
「yellowさんみたいに個性のある絵を描くにはどうすればいいですか？」
「自分が描きたいものを、描き続けるといいよ！」
「そして誰かに見せるんだよ。描いたら俺に見せてよ！」
そう話して、また明るく去っていった。
 

 
やりたいことは、まずやってみる。
続けることで、それが自分の色になる。
 
Peelander-Yellow
https://yellooow.wixsite.com/yellow

異国情緒漂う雑貨屋さん

そこには、素敵な雑貨屋さんがあった。
グアテマラに魅了されたという女性が一人、お店に立っていた。
「グアテマラってこんなに素敵な色で溢れてるんですね〜。」
「地域によって柄が違うんですよ。かっこよくないですか？」
そう言って彼女はスマホを取り出し、写真を一枚一枚見せてくれた。
ワクワクしながら好きなことについて語る姿に、私も同じようにワクワクした。
 
彼女のインスタグラムには本当に美しい写真がたくさん載っているので、ぜひ覗いてみてほしい。
 

 
Greenpepe
https://www.instagram.com/greenpepe123/

ZINE

Z I N Eをご存知だろうか？
Z I N Eとは、自由な発想、手法で作る本のことであり、Magazine（雑誌）が語源と言われている。
その男性は熱い眼差しを向け、私にZ I N Eというものを教えてくれた。
 
活動は2人で行っているそうで、隣にいる小柄な女性からもモノづくりへの情熱がひしひしと伝わってきた。
「表現にあまり自信がないんですが、そんな人でも作ることが出来ますか？」
そう伝えると、
「もし表現したい気持ちがあるのなら、ぜひやってみてほしい。」
「Z I N Eは人に見せることを前提としない。だから自分の好きなように作ることが出来る。上手い下手ではないんです。」
彼の言葉は、私の好奇心を強く掻き立てた。
 

 

 
私のように、何かを表現したいけれど難しく感じてしまう人もいるだろう。
誰かに見せることを前提としない。
そう考えることで生まれるものが、きっとある。
 
ZINEつくろうよ！
https://lit.link/zinetuku

おわりに

出演者も若手からベテランまで幅広く、本当に多くの刺激を受けました。
（個人的には、在日ファンクで胸が熱くなりましたね…）
これは、たんなる音楽フェスではありません。
人との距離感が心地よく、過ごし方がそれぞれにある最高のフェスを体験することができました。
次の開催も楽しみだなぁ。
 

■オンエア情報

BSフジ
2023年7月1日(土) 25:00～27:00
『ハイドパーク・ミュージック・フェス2023』
17年の時を超え、同じく狭山の会場で今年復活した伝説の「ハイドパーク・ミュージック・フェス」。この番組では、豪華出演者の演奏を中心に、フェスに対するミュージシャンや主催者たちの思い、言葉も伝える。
https://www.bsfuji.tv/hmf2023/pub/index.html
 

■オフィシャルグッズ通販

https://www.galabox.jp/phone/product-group/99
 

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