「獅子たちが、夏の月夜に敵を狩る。」 ライオンズフェスティバルズ2024限定ユニフォーム発表会
今やすっかりお馴染みとなった、埼玉西武ライオンズの「ライオンズフェスティバルズ」。2016シーズンから始まったこのシリーズは、13連勝という驚異的な記録を残した炎獅子ユニフォームなどファンの記憶に残るユニフォームがいくつも登場しました。
そしてこのたび、8月2日(金)から9月1日(日)の期間中に開催される夏の大型シリーズ企画「ライオンズフェスティバルズ2024」で、監督・コーチ・選手が着用する限定ユニフォーム「ハントブルーユニフォーム」が発表されました。
古賀悠斗選手
佐藤龍世選手
昨年のライオンズフェスティバルズの「蒼空ユニフォーム」や、今年の「西武ブルーシリーズ」の爽快な青とは正反対の闇夜のような暗い青が目を引くこのユニフォーム。コンセプトは「獅子たちが、夏の月夜に敵を狩る。」。主に8月のナイターで着用されるユニフォームだけに、「夜」がテーマとなっています。これまで以上に神秘性と野性味を感じさせるコンセプトは、夜行性と言われるライオンの習性が由来になっています。
夏の月夜を表現したネイビーのユニフォームの前面には、その月夜の闇を突いて敵に向かい勇ましく吠えているかのようなライオンがデザイン。「夜の闇に潜んだライオンが獲物を狙っている」という表現の秀逸さは歴代のライオンズフェスティバルズのユニフォームの中でも抜きん出ているように感じます。
この「ハントブルーユニフォーム」をデザインしたのが、海外ブランドのデザイナーを務めるほか、サッカーJリーグ北海道コンサドーレ札幌の取締役兼ディレクターに就任するなど幅広く活躍する相澤陽介さん。
相澤陽介さん
相澤さんは所沢の出身、しかも西武球場前駅が地元だったとのことで「西武ライオンズにトレードで入ってくる選手のお子さんとかが春になると同級生になるという、ちょっと変わった中学時代」というほどライオンズは近しい存在だったようです。
そんなライオンズ黄金期にライオンズのホームタウンで育った相澤さんですので、初めて野球のユニフォームのデザインをした「ハントブルーユニフォーム」にもその頃の影響があるそう。
「80年後半から90年代のライオンズを見ていたので、今回『ハントブルーユニフォーム』をデザインする時も当時のユニフォームの “Lions” の文字であったりという辺りは踏襲できるようにイメージを持っていた」
確かに筆記体のロゴはスタイリッシュでかっこいいだけでなく、どこか懐かしさを感じさせてくれるような気がします。
根っからのライオンズファンである筆者は、もちろんライオンズのユニフォームすべてに愛着があります。しかし、所沢を愛し所沢をみなさんに知ってほしい「所沢なび」ライターの立場も併せると、今回の所沢出身の世界的デザイナー・相澤陽介さんデザインの「ハントブルーユニフォーム」の所沢濃度の濃さには、ひときわ特別な愛着を感じてしまいます。
今回の発表会に登場した古賀悠斗選手は
「デザインされた思いも背負いながら戦っていきたいと思います」
佐藤龍世選手は
「夏に強いライオンズをみんなファンの皆さんに見せられたら」
と、「月夜に狩りをする獅子の雄姿と選手たちを照らし合わせたユニフォーム」という相澤さんの思いをしっかり受け止めたコメントをしてくれました。
そして、強い獅子の雄姿はすべてのライオンズファンの思いでもあります。「ハントブルーユニフォーム」を身にまとい、強敵揃いのパ・リーグ各球団を狩りつくす勢いで反撃に転じるライオンズに期待しましょう!
©SEIBU Lions
【埼玉西武ライオンズ 古賀悠斗選手 コメント】
着用してかっこいいなと思ったのが率直な感想です。白のズボンに太目のストライプが入っているデザインはあまり見ないので気に入っています。ライオンズフェスティバルズの限定ユニフォームに合わせて、キャッチャー防具のカラーを合わせたりもしているので、普段とは違った雰囲気を味わえるのが楽しみです。
【埼玉西武ライオンズ 佐藤龍世選手 コメント】
上下ストライプのユニフォームはあまり着ないので、新鮮でとてもかっこよくてお気に入りです。普段とは違うユニフォームを着ることで、気持ちの乗り方もまた変わってくるので、夏に強いライオンズをファンの皆さまにお見せしたいなと思います。ファンの皆さまにもこのユニフォームを着ていただいて、スタンドをネイビーに染めていただければと思います。
【埼玉県所沢市出身 クリエイティブディレクター 相澤陽介さん コメント】
私は埼玉県所沢市出身であり西武球場前駅が育った地元です。幼少期は父親と、小中学では友の会に入り友人と自転車で何度も通った西武球場の思い出は数知れません。母校の中学校からは西武球場が見え、土曜日にはホームラン時の花火が教室に響く特別な環境でした。当時は森監督黄金期。多くの観客と声援で溢れ、スポーツの魅力を一番初めに教えてもらったのも西武ライオンズでした。
現在私はファッションデザイナーとしてアウトドアウェアやスポーツウェアの機能とデザインをファッションに融合させるコンセプトを掲げたWhite(ホワイト) Mountaineering(マウンテニアリング)というブランドで長年パリファッションウィークに参加しています。またJリーグ北海道コンサドーレ札幌の取締役兼クリエイティブディレクターとしてユニフォームデザインを行っています。ファッションの可能性とスポーツデザインの両軸で活動していく中で今回地元である埼玉西武ライオンズのユニフォームデザインを行う事ができ心から感謝しております。
今回デザインのコンセプトは夜行性のライオンが最も活動的になる月明かりの夜空をイメージしたハントブルーを作成し、そこから白獅子が口を開け襲いかかるストーリーを作りました。
ピンストライプに見えるラインは爪痕をイメージしグラデーションとなっています。個人的に野球のユニフォームは下半身を白として上半身とバランスを取るのが美しいと感じていたので、ストライプは上下で色を反転させています。また今回キャップのロゴをS S L(埼玉西武ライオンズ)の3文字で構成し、胸のL I O N Sのロゴはクラシカルなフォントを用いデザインしています。こちらはさまざまなグッズ展開に応用できるようファッションデザインの観点から作成しました。
8月のナイトゲーム、夜明け前の強さを想起させるハントブルーユニフォームを着用したチームの勝利を願っています。
【相澤陽介さん プロフィール】
1977年生まれ。ファッションデザイナー。埼玉県所沢市出身。多摩美術大学デザイン科染織デザイン専攻を卒業後、2006年にWhite Mountaineeringをスタート。これまでにMoncler(モンクレール)W(ダブリュー)、BURTON(バートン) THIRTEEN(サーティーン)、LARDINI(ラルディーニ) BY YOSUKE AIZAWAなどさまざまなブランドのデザインを手がける。現在では、イタリアブランドのCOLMAR(コルマー)にてデザイナーを務めるほか、サッカーJリーグ北海道コンサドーレ札幌の取締役兼ディレクターにも就任。その他、多摩美術大学、東北芸術工科大学の客員教授も務める。
なお、ライオンズフェスティバルズ2024の期間中は、「獅子音祭(ししおんさい)」をコンセプトに、音楽フェスの要素を取り入れたイベントを実施するほか、輪投げや射的などが楽しめる縁日エリアを設置したり、ベルーナドームメインゲートを中心に提灯で装飾したり、ゲート内広場にやぐらを立てるなど、夏祭りの雰囲気を楽しむことができます。イベントの詳細は決まり次第、オフィシャルサイトなどで告知されます。
【ライオンズフェスティバルズ2024 特設サイト】
https://www.seibulions.jp/special/festivals/