今年のライオンズは「やる獅かない」! 埼玉西武ライオンズ2024年チームスローガン発表会


毎年発表されるプロ野球のチームスローガン。シーズン前に発表されるスローガンは、言わば球団の決意表明です。スローガンを見れば「このチームは今年こういう風に戦っていくつもりなんだな」と、監督や選手の意思、覚悟が伺えます。

1月13日(土)に発表会がおこなわれた2024シーズン埼玉西武ライオンズのチームスローガンは

「やる獅かない」


▲( ©SEIBU Lions)

このスローガンは、選手個々の力を伸ばすことを主眼に行われた昨年の秋季キャンプのテーマ「LEVEL UP やるしかないやん!」が元になっています。その秋季キャンプでの取り組みを継続する意味と、さらに「チームとしてはもちろん、選手個人としても自身の力を高めていくことで、選手一人ひとりが誇り高き獅子として、新しい時代を作っていく」という思いを込め誕生したのが「やる獅かない」というスローガンなのです。

松井稼頭央監督一年目の昨シーズン、リーグ5位という結果に甘んじたライオンズ。この成績を良しとせず、「絶対に巻き返すぞ!」「来年は必ず優勝するぞ!」そんなチームの強い意志を感じずにはいられない、猛々しく頼もしいフレーズではありませんか。

このスローガンの発表会に参加したのは、松井監督始め田村伊知郎投手、岡田雅利選手、渡部健人選手、岸潤一郎選手の「今シーズン『やる獅かない』という強い思いを持っている」選手たち。


▲(左から岸選手、渡部選手。松井監督、岡田選手、田村投手)

昨年ブルペンの危機を支えた田村投手、怪我からの復活を誓う岡田選手、大きな飛躍が期待される渡部、岸両選手。みんなやってくれそうな面々です。

スローガンの発表方法は新年らしく書き初め。そして野球らしくチームプレーで各文字を分担して書いていきます。現役時代同様、トップバッターはもちろん松井監督。最初の「や」を担当します。

初めこそ「これ、一発目大事やな」と迷う姿も見られた松井監督ですが「行くか!」と腹を括って書き始めると「いいよ?」「おお、いい!」と会心の出来だった様子。会心すぎて思わず岡田選手とグータッチです。

「る」の岡田選手もつつがなく書き終えると、次は「獅」。この一番難しい文字を任されたのが、小学校で書道を習い書道三段だという田村投手。松井監督からペナントレース中さながらの熱い眼差しで見守られながら、時間をかけて書き上げました。


「『獅』の文字の真ん中の部分がちょっと小さくて『バランスが悪いな』と。そのバランスの悪さがシーズン中に出ないようしっかり投げたいと思います(笑)」と感想を語った田村投手。書道だけでなくユーモアの腕前もなかなかです。

渡部選手の「か」、岸選手の「ない」で「やる獅かない」の書き初めが見事完成。今日のこの書き初めのように、ライオンズもチームとして一致団結してシーズンに臨んでくれることでしょう。

先述の通り、昨年はシーズン5位に終わったライオンズ。リベンジを賭けた今季は、炭谷銀仁朗選手が6年ぶりにライオンズに復帰します。さらに実績のある外国人投手と外国人野手を2名ずつ獲得し、11日には福岡ソフトバンクホークスから、松井監督も「期待しかない」と語る甲斐野央投手の獲得が発表されました。

トレード、現役ドラフトでも着々と戦力を補強しましたが、なによりの補強は今いる選手が成長することでしょう。新戦力に加え、1月の自主トレと2月のキャンプを経て若手選手たちが開花してくれれば、日本一も夢ではないはず。

優勝するしかない。打つしかない。抑えるしかない。守るしかない。
今年のライオンズは、やる獅かない!

▲(©SEIBU Lions)

【松井稼頭央監督 コメント】
「やるしかない」という言葉は、私自身が昨シーズンの悔しい結果を受けて強く感じた思いであり、自然と出てきた言葉でありました。また、昨年の秋季キャンプでは、チームとしての課題解決のために、個の成長にも力を入れた中で、選手が自分で考え、自分のために取り組んでくれました。そのような選手たちの自立と成長を見る中で、チームとしても強い決意を持つために、今シーズンのチームスローガンを決めました。今年はまさに優勝するしかないという強い覚悟をもって、選手たちと共に春季キャンプ、そして新シーズンへ向けて取り組んでいきたいと思います。

【田村伊知郎投手 コメント】
今回のスローガンは、常に頭の中に置いておけるような良いスローガンだと感じました。自分自身は、昨シーズンも1球1球ベストを尽くして、後悔のないようにプレーしようと心がけていましたが、その気持ちが、今シーズンはさらに深まるようなスローガンだと思います。シーズンでは大事な場面での投球を任せてもらえるように、そして、この言葉を体現できるようにがんばっていきたいと思います。

【岡田雅利選手 コメント】
今シーズンのスローガンを聞いて、僕自身にぴったりの言葉だなと思いました。これまではけがもあり、悔しいシーズンを過ごしてきましたが、今シーズンは自分自身やるしかない、そして優勝するしかないという目標に向かって、自身もそのひとつのピースになれるように、なにかひとつでもチームに貢献したいと思います。やる獅かない!

【渡部健人選手 コメント】
今シーズンこそ、チームとして優勝するしかないと思っています。自分もこのスローガンを聞いて、今シーズンこそはやってやるぞと、より気持ちが高まりました。何かひとつのことをやるということではなく、打撃、守備、走塁などすべてにおいてやるしかないと思っていますので、全力で取り組んでいきます!

【岸潤一郎選手 コメント】
僕にとっては、昨年の秋季キャンプから親しみのある言葉だったので、キャンプから取り組んできたことをこのスローガンのもと、シーズンでは外野の一角を担えるように、しっかりとやっていきたいと思います。いろいろな言葉にも当てはめることができるスローガンだと思いますので、日本一になるしかないという目標をもってがんばっていきたいと思います。


この記事を書いた人

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浮間六太 Ukimarotta

埼玉西武ライオンズの試合をホーム、ビジター合わせて年間100試合以上生観戦するライオンズ熱愛者。この溢れるライオンズ愛をみなさんに無理矢理お裾分けすべく、思い入れと思い込み全開のライオンズ情報をお届けします!

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2024-01-18 07:28:00

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