八幡湿地ワークショップ2018~この場所を後世に残すために~
所沢の西側にある糀谷地区、その狭山丘陵の麓に広がる場所、それが八幡湿地です。ここはたくさんの人の力によって守られてきた場所。保全に関わる方々に感謝し、その歴史を知り、後世に伝えていくために今回初めて「八幡湿地ワークショップ」は開催されました。
開会式では、水村周介八幡湿地保存会代表より、八幡湿地の歴史と現在の活動について説明がありました。葦が生い茂った荒れ地と化していた湿地を地元の有志が中心となって管理していった様子、学校教育にも利用していることなどを熱く語ってくださいました。
続いて八幡神社宮司の中義之氏より、神事と八幡湿地との関わりについての説明がありました。八幡神社は八幡湿地に隣接しており、この度拝殿が新しくなりました。先日は150年ぶりの神事も行われました。連日御朱印をもとめる方がたくさん訪れております。
荻野市議会議長の挨拶、終盤には藤本市長も駆けつけてくれました。
狭山丘陵自然史研究会、八幡湿地保存会、埼玉森林サポータークラブ、さいたま緑の森博物館の案内による自然観察会が行われました。湿地の生い立ち、そこに住む動植物、雑木林の管理、里山の保全について等、様々なお話を伺うことができました。ボランティア同士の交流も行われました。夏には蛍が飛び交う素晴らしい環境であることなど、会場にいらした方々も興味深々で聞き入っていました。
食物やヒーリング、クラフトなどのショップもたくさん出店されていました。自然の中で行われたイベントにふさわしいお店の数々。来場者の方にも、出店者の方にも笑顔があふれて、温かい雰囲気につつまれていました。
絵画で参加のまことさん。主題「犬のいる幸せ」~ひだりのキミと右のボク~
この絵ですが、コーヒーアートとのこと。インスタントコーヒーで描いたそうです。優しいタッチのワンちゃんたちの絵にみなさん魅入っていました。
青空の下での野外演奏も行われました。
オルガニスト徳田真由美さんによる弾き語り「秋のボサノバ」
ハモンドオルガンの演奏と、歌声による音楽が響き渡りました。会場のみなさんと一緒に歌う演出も盛り上がりました。
シンガーソングライターmo.kaさんによるライブ
青空に響き渡る澄み切った歌声、歌に乗って伝わってくる詞、人柄あふれるトーク。
会場のみなさんの笑顔が印象的でした。
自然と食とアートと音楽と。今回初めて開催されたワークショップ。実行委員さんはこれを機に来年も企画したいと話してくださいました。
自然あふれる狭山丘陵、その里山の景観を守ってきてくださった方々に感謝すること。
そしてそれを受け継いでいくこと。
今日、この場所に集った人たちに想いが伝わったことを信じています。
この環境がいつまでも残りますように!
八幡湿地ワークショップ2018イベント開催リポート
2018年10月21日(日)10:00~14:00
さいたま緑の森博物館 八幡湿地で行われました。
主催 さいたま緑の森博物館
協力 八幡湿地ワークショップ実行委員会