Owlfestival アヲルフェス 森の楽園への招待状
11月4日に行われたアヲルフェス、今回が7回目になります。昨年に引き続き取材許可をいただきました。
まずはこの会場、「おおたかの森」について説明します。大事なことなので、以下昨年の記事から再掲させていただきます。
所沢市を含む地域に広がる平地林は関東最大級の規模を誇っています。ここは江戸時代から続く、人々の生活と結びついた雑木林です。水の乏しいこの地で、人々は落葉樹の落ち葉をつかって堆肥をつくり、それを肥料に畑作を行い、育った木は薪や炭として使用してきました。木を、森を育て、自然と共存する里山の生活がありました。森は生き物を育み、狐、狸などの動物たち、オオタカを生態系の頂点とする鳥たちの世界もそこにはありました。
時代は移り、薪は燃料の主役ではなくなり、落ち葉を使った循環農法に従事する人は徐々に減っていきました。そしてこの森は、産廃施設、墓地、資材置き場、商工業施設等に開発されていきました。ダイオキシン問題が大きく取り上げられたこと、所沢市民で覚えている方は多いと思います。森の環境問題は終わったわけではなく、現在も続いているのです。
そんな中、「おおたかの森トラスト」では、人々の寄付や募金により森を取得し、豊かな森を取り戻し、それを未来に残す活動を1994年より行っています。
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おおたかの森の歴史については、上の写真をご覧ください。森が再生していった様子がよくわかります。
アヲルフェスは、この活動をたくさんの人に知って頂くために、毎年11月の第一日曜日に行われているイベントです。
おおたかの森トラスト代表の足立圭子さんは、こうおっしゃいました。
「森を再生させることより、今ある森を守ることの方が大事」
全くその通りだと思います。そのためにできることはなんだろう。一緒に考えていきましょう。
おおたかの森トラスト、アヲルフェスに賛同いただける方の善意の募金箱が入口に置かれております。
まずできることはこんなところから。
ではみなさんアヲルフェスへようこそ。
アヲルフェス・オーガナイザーの目黒裕葵さんと仲間たち。素晴らしい活動、そして素晴らしいフェスを企画・運営してくださりありがとうございます。はにかみポーズ(笑)
このフェスに多くの言葉はいらない。そこにある雰囲気だけを伝えたいから。
15年前10年前の写真と比べてください。あの写真から今日のこの風景、想像できますか。
森に集う人々の笑顔、大人も子どもも、皆が楽しめる素敵な空間をお楽しみください。
森の中央にはライブステージがつくられております。
フェスの趣旨に賛同して参加くださっているアーティストのみなさまです。
森の中で聴く音楽はちょっと違うぞって思うだけでも、自然の大事さは伝わっているのだと思います。できることをできるだけ。
再生した森に音が響きわたる。
時に激しく、時に切なく、時に心に沁みわたる音楽のしらべ。
森の動物たちも聞き耳をたてているはず。その木の影とかね。
夜の帳が下りる時間になりました。フェスはまだまだ続きます。
あなたもOwl(フクロウ)になって夜の森に探検にいきましょう!
里山とは人と自然が共存する風景、暮らし。所沢市は県内では比較的自然が残されている方だとも言われています。しかしある日突然目の前の自然が開発されたりするなんてことが、今現実に行われているのです。このフェスを通じて趣旨が伝わることを願っています。この森の存在を知ること、それを伝えること、できることをできるだけ。
本記事を読んで、この雰囲気を味わいたいと少しでも思っていただけた方は、是非来年のアヲルフェスに足を運んでいただけたら幸いです。
おおたかの森に現れたこんな空間が当たり前の風景になったとき、
アヲルフェスは役割を終えるとのこと。
その日が来るまで、毎年、この場所であなたを待っています。
Owlfestival アヲルフェス 2018開催リポート
開催日時 2018年11月4日(土)10時~19時
会場 おおたかの森再生地(埼玉県所沢市北岩岡46-1)