狭山アメリカ村に住んでいたこともある!細野晴臣さんの人となりを音楽と多量の資料でひも解く『細野観光1969-2021』


デビュー50周年記念展『細野観光1969-2021』は6月26日まで!

「はっぴいえんど」「YMO」でバンドとしての活動が知られ、また多くアーティストへの楽曲提供を行ってきた日本音楽界の至宝・細野晴臣さん。音楽愛好家のみならず、業界内での評価も高く、近年注目度が増しています。所沢市内・角川武蔵野ミュージアムで6月26日まで『細野観光1969-2021』が開催されています。

2022年6月取材 前原麻世

 

2019年に音楽活動50周年を迎え記念展を開催

細野晴臣さんが生まれたのは戦争が終わって2年後、1947年。お祖父さんはピアノの調律師、叔母さんは映画の会社で働いていたこともあり、幼いころから映画や音楽をたくさん観たり聞いたりしていました。
4、5歳の頃に夢中になったのは「太鼓のレコード」。


▲『細野観光1969-2021』

大学生の頃には、仲間たちとたくさんのバンドを組んで本格的に活動します。23歳の時には「はっぴいえんど」を結成、「日本語の歌詞のロック音楽」を作ることに執心し、独自の音楽を作り上げました。電子楽器を大胆に取り入れた「テクノ・サウンド」が社会現象と言われるほどの大ブームを巻き起こした「YMO」での活動も世界的な評価を受けました。

アイドルや歌手への楽曲提供や映画音楽も手がけ、ソロとしての音楽制作も行い、50年に及ぶ活動はとても幅広いものになっています。

そんな細野さんの活動を、音源はもちろん、雑誌記事や、本人の創作メモ、使用楽器、関連書籍など、膨大な資料をもとに辿ってみよう、というのが『細野観光』なのです。


▲YMO時代に使用していたシンセサイザー等も展示


▲世界各地の楽器コレクション
 

細野さんは狭山市に住んでいた!

細野晴臣さんをめぐるエピソードの中で見逃せないのが、所沢市のお隣、狭山市に住んでいたことがあるということです。


▲『細野観光1969-2021』

通称「狭山アメリカ村」、現・稲荷山公園のそばにあり1960~70年代に全国から多くの若者が移り住みました。もともとこの場所にあった、米軍ジョンソン基地の隊員やその家族が住んでいた住宅が返還され、日本に居ながらにしてアメリカの空気を感じさせるエリアとなっていたためです。

1973年、はっぴいえんど解散後の細野さんはこの場所に住み、自宅に機材を持ち込み楽曲のレコーディングを行いました。それが「HOSONO HOUSE」です。


▲モニターに映っているのは狭山アメリカ村でのひとコマ

その縁もあって、2005年に稲荷山公園で行われたハイドパークミュージックフェスティバルにも出演、トリを務めました。YouTube動画では「狭山でやるって言われたら断れないですよ」と話す様子が見られます。

★YouTubeで「ハイドパークミュージックフェスティバル2005」で検索してみて下さい! 「ろっかばいまいべいびい」を歌う細野晴臣さんを見られますよ。若き日の星野源さんが当時のバンド「SAKEROCK」で演奏する映像もあります!


▲『細野観光1969-2021』
 

5つの展示構成で細野さんの50年のキャリアを巡る旅を

『細野観光1969-2021』は5つの展示で構成されています。
 

1969-1973年 憧憬の音楽

1969年デビューのバンド、エイプリル・フールから、ロックのサウンドと日本語の歌詞を融合させ、日本語ロックを確立させ、今なおファンが多いはっぴいえんどのアルバム・デビュー~ラスト・ライブまでをご紹介。
 

1974-1978 楽園の音楽

1stソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』リリースから、トロピカル三部作と称される3枚のソロ・アルバム発表までをご紹介。また、同時期のキャラメル・ママ~ティン・パン・アレーでの活動をご紹介。


▲細野さんが旅行時にお供にしていたスーツケース(右)とアルバムジャケット撮影に使用したスーツケース(左)
 

1979-1983 東京の音楽

シンセサイザーを大胆に用い、日本だけではなく世界を圧巻したイエロー・マジック・オーケストラの結成から散開まで。またこのころから開始したプロデューサー、作曲家としての活動をご紹介。


▲YMO結成頃の秘話も……
 

1984-2004 彼岸の音楽

ワールド・ミュージック、ミニマルなアンビエント・ミュージック、スウィング・スローといった氏の音楽の変遷や、高橋幸宏と結成したスケッチ・ショウでの辿り着いたエレクトロニカ時代をご紹介。


▲『細野観光1969-2021』
 

2005-現在 記憶の音楽

2005年のハイドパーク・ミュージック・フェスティバルを機に活発化した自らヴォーカルを取るライブ活動等から、記憶に埋もれた良い音楽を後世に残していきたいという気持ちが大きくなった2011年の震災以降の活動をご紹介。


▲『細野観光1969-2021』
 

来場者限定サービス!高橋幸宏さん・星野源さんなどによる音声ガイダンスあり

来場し展示を見る際には、著名人による音声ガイダンス付といううれしいサービスもありますよ!

音声ガイダンスに登場するのは、細野さんご本人に加え、細野さんを音楽の師と仰ぐ星野源さん、細野さんのコンサートで漫才を披露したこともあるYMOマニアのナイツ塙さん、YMOメンバーの高橋幸宏さん、細野ファンで「追っかけ」を公言し映画「NO SMOKING」にも登場した水原希子さん、細野さんのトリビュートアルバムに参加するなど音楽家として交流のあるクラムボンの原田郁子さん、と聞きごたえじゅうぶんな内容になっています。

 

■イベント詳細


開催時間:2022.04.02〜2022.06.26
日~木曜:10:00~18:00/金・土曜 10:00~21:00 ※最終入場 閉館30分前
https://tokorozawa-sakuratown.com/event/hosonokankou.html

◆通常チケット
・一般(大学生以上) 1,200円(税込)
・中学生・高校生 1,000円(税込)
・小学生 800円(税込)
※小学生未満入場無料
※細野観光&KCMスタンダード セットチケットも販売予定
(「細野観光1969-2021」と角川武蔵野ミュージアム4階本棚劇場を含むスタンダードエリアをお楽しみいただけるお得なセットチケット)
・販売期間
2022年3月22日(火) 13:00~6月26日(日) 17:30 ※完売となる可能性がありますのでご了承ください
・チケット販売先
角川武蔵野ミュージアム公式HP https://tix.kadcul.com/

◆通常チケット&グッズ付きチケット
・チケットケース付き 1,400円(税込)
・「細野観光」特製トートバッグ付き 2,200円(税込)
・図録『細野観光1969-2021』増補版付き 4,700円(税込)
・図録『細野観光1969-2021』増補版+特製トートバッグ付き 5,700円(税込)
・SPECIALチケット(チケットケース+図録『細野観光1969-2021』増補版+特製トートバッグ)  5,900円(税込)
・販売期間
2022年3月22日(火) 13:00~6月25日(土) 23:59
・チケット販売先
e+(イープラス)  https://eplus.jp/hosonokankou/

 

▲Tシャツやトートバッグなどの細野観光グッズが多く揃っています


▲「泰安洋行」のジャケットが顔ハメパネルに!



記事の執筆者プロフィール

前原 麻世 Asayo Maehara
タウン誌編集5年ののち、ライターへ。長野県出身→沖縄で大学時代→東京で就職→所沢で子育て中、6年になります。夫は埼玉都民2世。カフェや、子連れで行ける音楽イベントが好きです。

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