「『52席の至福』×埼玉西武ライオンズ『栗山巧』2019」コラボツアー開催!
暮れも押し迫る2019年12月27日、西武鉄道の「西武 旅するレストラン 52席の至福」と、埼玉西武ライオンズの栗山巧選手によるコラボツアー「『52席の至福』×埼玉西武ライオンズ『栗山巧』2019」が実施されました。
栗山選手と人気観光列車「52席の至福」に乗って池袋駅を出発、ツアー当日まで非公開の経由地を巡って再び池袋駅に戻って来る、この日限定の特製弁当が用意された2時間のブランチコース。栗山選手が入団以降2007年まで付けていた背番号52にちなんで実現した、「52席の至福」とライオンズ選手との初コラボ企画です。その初めての試みに応募したファンは、定員の48名(全52席のうち4席はイベントに使用)に対して実に20倍。栗山選手の人気の高さが伺えます。
定刻の午前11時02分、栗山選手と熱心なファンを乗せた「52席の至福」は池袋駅を出発。スタッフのアナウンスで経由地が西武球場前駅であることが告げられた後、栗山選手が車内放送で挨拶を行いました。
「非常に幸運な48名のみなさまと過ごせることを昨日から楽しみにしていました。入団して18年前、入寮の時に池袋から電車に乗って西武球場に行った思い出深い電車でみなさんと西武球場に行けることを大変嬉しく思っています。」
車内からは、これから行われるイベントに胸を高まらせているファンの大きな拍手が響き渡りました。
放送の後、いよいよ栗山選手がファンの待つ客車へ。
4号車に続いて訪れた2号車の、柿渋和紙で装飾された優美な天井の下を微笑みながら歩く栗山選手。現実離れした、なんだか幻想的ですらある光景です。
サイン会では、2人掛けのテーブルに栗山選手とファン一人一人が向かい合ってサインや写真撮影が行われました。滅多にない、一対一でじっくりと腰を据えたサイン会に、ファンのみなさんは緊張した様子でしたが、中には栗山選手との会話が盛り上がる場面も。
背番号52(現在は山田遥楓選手)の、背ネームだけ「KURIYAMA」と変更されている現行ユニフォームを持参したファンに
「メーカーはこんなの作ってくれるんですね。自分でやったんですか? そうですよね、山田に失礼ですものね。」
球場のスタンドで、栗山選手がヒットを打つたびに安打数を更新する「クリメーター」を持参したファンに「栗山さんが打った瞬間に数字を変えるので、パッと顔を上げると、もうファーストにいらっしゃる。」と言われ
「それはゆっくりでいいので、野球を見てください。」
停車中の西武球場前駅で虹が出て、車内がワーッと沸き立つと
「みなさん、虹を見たことないんですか?」
栗山選手のサービス精神とユーモアが溢れる発言に、車内からは何度も笑い声が溢れていました。
午後1時、列車は池袋駅へ。
楽しかった2時間の旅は、あっという間に終わりを告げてしまいました。
今回大変印象深かったのは、ファンのみなさんがとにかく嬉しそうだったこと。緊張したり舞い上がったりしつつも、その表情には憧れの栗山選手に会えた喜びが溢れていました。また、他のファンの人が栗山選手と盛り上がっている時に、周りのファンの人達も自分のことのように笑ったり喜んだりしていたのも印象的でした。同じ栗山ファン同士、互いに共感しあえるところが多かったのかもしれませんね。
ツアー後、栗山選手に所沢への思いを伺いました。
「僕がライオンズに入団して18年目が終わり、18才で向こう(出身地の神戸)を出る時とちょうど同じくらいの時間を過ごしてきました。僕が入団した時より所沢の街もどんどん変わって来てますし、より賑やかになって、盛り上がってきてる感じがあります。所沢駅周辺、あの辺っていうのは非常に懐かしい感じがします。(西武球場前駅について)球場前広場までは行ったとしても、駅のホームまで行くことはなかなかないので、今日駅のホームに行くことができて、非常に感慨深い、特別な思いがあります。」
ツアーの感想は
「今回は沢山のファンの方に集まっていただきました。ファンと面と向かって触れ合う機会は滅多にないですよね。こんなに近くでファンの方としっかり目を合わせて喋ることって本当にないので、僕にとっても貴重な時間になりました。ファンのみなさんにも喜んでもらえたら、より嬉しい。
意外とね、オフのイベントって、(選手の)心に残っていくものなんですよ。今日、この列車に乗れて、思い出深い旅になりました。」
ファンのみならず栗山選手にとっても素晴らしい思い出となった、「52席の至福」の小旅行でした。