深井醤油~安政3年創業の伝統の味~
深井醤油~安政3年創業の伝統の味~
現代に伝える所沢の伝統の味「深井醤油」
深井醤油は、安政3年(1856年)創業の所沢を代表する老舗店です。162年もの間、伝統の製法と味を守り続け、所沢の食文化を現代に伝えてきました。
本店は、所沢駅から徒歩15分、所澤神明社からほど近い場所に位置しています。歴史を感じさせる風情ある醤油蔵も本店の向かい側に残っており、現在も工場として利用しているそうです。今年6月には、本社の新社屋が本店奥に完成しました。
- 住所
- 埼玉県所沢市有楽町7-5
- 電話
- 0120-46-2015
- 営業
- AM9:00~PM5:30(年中無休)
深井醤油が支えた所沢名物
所沢名物として著名な「所沢焼だんご」。この「所沢焼きだんご」は、124年前の明治27年に「所沢焼きだんご組合」ができ、品質統一のために厳格な「8つの申し合わせ事項」がつくられたそうです。「1串4個、両端は大きく、中2個は小さく作り」とか「竹串は青竹を使用し、5寸5分(約16cm)」など。その中の1つに「醤油は所沢産のヤマホに限る(創業寺坂深井醤油)」という申し合わせがありました。この「ヤマホ」は、深井醤油の屋号です。このことからも、深井醤油が、長年に渡り地元から〝所沢の味〟として愛され、守られてきたことがわかります。
※深井醤油は、創業者の名前が「深井保平」さんといい、「山」の形と「保」の文字を組み合わせたロゴから「ヤマホ醤油」と呼ばれるようになったそうです。
「お客様に喜ばれる商品を」
「醤油だけでは料理になりません。素材の魅力を引き出し、うまく調和して初めて醤油が生かされるのです。古くから伝わる味を大切にしながら、時代に合った味でお客様に喜んでいただける商品開発を行っています」と話すのは、深井醤油の総合企画部長、深井隆正さん。5代目社長の深井保壽(やすとし)さんのご長男です。3年ほど前に勤めていた銀行を退職して家業に入り、現在は地元の食材や飲食店との数々のコラボ商品の開発に奮闘しています。
平成の所沢名物の開発。
「〝所沢焼きだんご〟に次ぐ、所沢名物を作る!」深井隆正さんの想いを込めて、昨年、開発した新商品「ところざわ焼きそば醤油」。早くも所沢名物としてあらゆるイベントやお祭りで人気となっている「所沢醤油焼きそば」の調味料です。
大正12年に創業した所沢の老舗製麺会社「見澤食品」が作ったモッチモチの麺との相性を考えて開発された〝焼きそば専用〟の醤油。主役の麺がより香ばしく焼き焼き上げ、自宅でも飲食店の味が再現できると評判の魔法のような調味料です。これぞ、まさに「素材の魅力を引き出す」をモットーにしている深井醤油の〝なせる業〟といえるでしょう。
ロングランヒット「武蔵野の味 たまり漬」
深井醤油のロングランヒット商品は、「武蔵野の味 たまり漬」。昔は保存食として重宝され、現代人には、健康によい発酵食品として注目されています。
深井醤油がたまり漬を製造しはじめたのは、40年ほど前。ヤマホ醤油の深く濃厚なうま味が味わえる、まさに醤油屋ならではの「たまり漬」です。
こだわりは、「新鮮な野菜しか使用しない」こと。使用する野菜のほとんどは、埼玉県深谷の契約農家で生産しているもので、採れたての野菜を塩漬けにして、うま味を封じ込んでから、長期間熟成させているそうです。
本店には、20種以上のたまり漬商品がずらり。どれを選んだらいいか迷ってしまいますが、そんな時は、4種の定番野菜(きゅうり、大根、ナス、しょうが)が入った「ミックス」がお薦めです。
秋の健康にどうぞ!お薦めの商品
数ある商品のうち、秋にお薦めの商品を総合企画部長の深井隆正さんにうかがいました。
『ピリ辛しゃくし菜』も是非、お試しいただきたいです」とアドバイスいただきました。
たまり漬「にんにく」は、特有の臭みがなく食べやすいのが特徴で、ビールや日本酒によく合い、スタミナがつくと年間通じての人気商品です。
たまり漬「しょうが」は、柔らかな歯ごたえと、まろやかな辛みが特徴の四国産のしょうがを使用しています。そのまま料理にも使用しやすい「きざみ」タイプも人気です。
たまり漬け「ピリ辛しゃくし菜」は、唐辛子でほんのり辛味を効かせ、シャキシャキとした歯切れ良い食感が特徴です。原材料の「しゃくし菜」とは、埼玉特産野菜でチンゲン菜の仲間。深谷産の厳選素材を使用しています。
是非、あなたのお好みの「たまり漬け」を探してみてください。
- 住所
- 埼玉県所沢市有楽町7-5
- 電話
- 0120-46-2015
- 営業
- AM9:00~PM5:30(年中無休)