おもしろいと思うことに全力投球 学生の可能性と未来を応援する「一般社団法人ネオパレット」代表理事 平野真世さん【PR】
所沢ノードは、プロぺ商店街の中心に位置する事業を営む人やビジネスを活性化したい人のためのシェアスペースです。
今回は、所沢ノードを拠点に活動をしている人の生き方に焦点をあて、起業の背景や現在の活動、仕事をする上で大切にしていることなどをうかがいました。
一般社団法人ネオパレットは「一人ひとりの個性が美しく輝く次世代の教育を」を理念に、子どもの可能性や未来の選択を広げる活動をしています。
現在、日本の教育では、多くが偏差値や成績で評価され、自分の「好き」や「得意」に気づかず将来の選択で悩むケースも多いようです。平野さんは塾講師として教育現場の現状を知るにつれ、教育から日本の未来を良くしていきたいと考えるようになったそうです。
自分は何者でもないと語る一方で、起業家として教育を軸とする活動をしながら、オンライン英語塾の運営、さらに女子野球の支援でグローバルな活躍もされています。
一般社団法人ネオパレット 代表理事 平野真世さん
起業の種
日本の未来を良くしていきたいという壮大な思い。その原動力はどこからきているのでしょう。
(平野真世さん、以下敬称略):子どもの頃からさまざまなことに常に疑問を持ちながら生きていました。小学生の頃まで自分から何かを決めたり行動するということはありませんでしたが、海外に目を向けたときに「行動」することでしか変われないことがあることを知りました。
また、日頃から仮説と検証を繰り返し、思考を巡らせることが大事だと思っています。これはどういうことだろうと考え、やってみることで自分事になり、考えたことを話そうという発信力のタネにもなります。自分が楽しくいきたい、その積み重ねが、やりたいことを仕事にする原動力になっています。
英語は一歩を踏み出すきっかけに
英語を楽しいと思ったのはいつ頃ですか
(平野):もともと英語が特に好きというわけではなかったのですが、中学3年生の修学旅行でオーストラリアに行き、ホームステイも経験しました。英語はうまく通じなかったのですが、相手のリアクションを見るのがすごく楽しくて。そこから言語や文化、その国々の慣習に興味を持ちました。さらに高校の夏休みに短期留学をして、英語を喋りたいのもそうですが、もっといろんな文化を見たいという気持ちが高まり、世界が広がる楽しさを知りました。
日本の大学に進学しましたが一年で退学し、アメリカの大学に進学を決めました。
卒業後、留学支援の仕事や塾講師の経験を経て、フランスで生活することになりました。何か教育分野で自分が役に立てることがないかと、それをフランス生活での軸にしたいと思い、駐在等でパリに住んでいる子どもたちや仕事で英語が必要な方に向けて、オンラインで英語を教えるようになりました。帰国と同時に本格的にオンラインを軸とした英語塾をスタートさせ、現在小学生から60代までの生徒を教えています。
「自分を好きな自分になる」
平野さんの教育に対する考え方を教えてください
(平野):小学生のころ、中学受験の塾に通っていました。毎週テストがあり、席の並びも成績順になるという偏差値教育の中にいました。子どもなりに何でこんなことをしなくてはいけないのか、何のためにやっているのか、というのがわからなかったですね。今もテストの正解ばかりを探して、自分の意見が言えない子が多いと思います。
だから今、自分が指導をするときに何から始めるかというと、生徒の心を開くことからなんです。日本の子どもは自己肯定感が低いと言われています。だから、これでいいんだよということを伝えていきたいんです。自分の思考、自分の意見には正解・不正解は決してないんです。何でそれが良いと思ったのか、何でそれが嫌なのか、まずは自分がどう思ってどう感じるかを恐れずに言えるようになること。
そこにあるのはただ一つ、”自分自身である”ということだけです。私の塾は「自分を好きな自分になる」というのがコンセプト。これでいいと肯定し、これがいいと理由を持って選んだ道に進むことが大事だと思っています。
キャリア教育から知ることの大切さを学ぶ
キャリア教育という言葉をよく聞くようになりました。ネオパレットの活動の軸は教育ですね。具体的には、どのような活動をされていますか。
(平野):子ども達に、未来の選択肢を増やしてあげたいという思いが根幹にあります。
子供たちが将来なりたい職業にあげるものは自分が目にしているものに限られていて、どんな職業があるかもよく知らないんですよね。
ネオパレットでは、いろんな職業や会社とコラボしています。毎年夏休みに開催しているのは、建築会社の協力を得て企画する「家の模型と街を創り上げる体験学習型ワークショップ」。子どもたちがどんな家や店舗を作りたいかを考えて、それを時間内に白模型で作り上げます。
8月開催、家と店舗の模型で街を創る体験学習型ワークショップ@所沢ノード大会議室
今年度はプロのハウスデザイナー監修の元、武蔵野大学建築デザイン学科の現役学生がボランティアで講師やサポートをつとめてくれました。子どもたちは、自分が作りたい家や店舗を完成させるために、誰にどのような形で作業を手伝ってもらうかも考え、お願いの仕方も学ぶんです。
アンケートで「建築士になる夢を諦めていたけど、やっぱりいいなと思った」と書いてくれた子もいました。
どんな分野でも、知ることが大事。建築だって、施工管理、図面設計、営業、内装デザイン、空調設備など、数えきれないほどある。そのことを知るだけで、自分の目標や軸が定まるわけで、ネオパレットではキャリア教育としてそういうことを支援していきたいですね。
講師の話を真剣に聞く参加者
スポーツ✕教育 女子野球がアツい!?
最近は女子野球にかかわっているとうかがいました。野球は以前から興味があったのでしょうか。
(平野):私は根っからのライオンズファン。祖父の影響で、子どもの頃から試合を見に行っていました。
数年前に、私がライオンズファンと知った方からすごい選手がいるとお声がけをいただきました。それが埼玉西武ライオンズ・レディースに所属し、ワールドカップ(W杯)で3大会連続でMVPを受賞した里綾実選手です。女子野球の競技人口は右肩上がりで増えているんです。女子野球については、これまでまったく知らなかったのですが、それから一気に見る世界が変わりましたね。
彼女が立ち上げた一般社団法人「野球はみんなのスポーツ」とコラボをして、3年前に女子野球の普及に向けた取り組み「未来を創る!女子野球イベント」をはじめました。「スポーツ×教育」がコンセプト。
女子野球の未来について語るディスカッションの場を設け、野球を通じて学びを深めてもらう体験型学習イベントです。昨年、さいたま市の認可事業としても認定されました。今年は11月23日に開催予定です。
https://neopalette.org/2024/11/11/baseball/
昨年の「未来を創る!女子野球イベント」
最近は、里選手のマネジメントを行うこともあり、海外とのパイプ役を務めています。所属チームに通訳ができる人がいなかったため、野球好きで英語のできる私に声がかかりました。9月に、里選手がパドレス戦の始球式に任命され、その際にも通訳とアテンドを務めました。
また、世界の女子野球のドキュメンタリー映画に日本の代表選手として出演し、その先行上映会でハリウッドにも行ってきました。再来年からアメリカで女子プロ野球リーグが始まり、里選手は特別アドバイザーとして、私は日米を繋ぐ窓口として関わる予定です。私の野球好きと英語がご縁で、私のビジネスもぐっと広がりましたね。
パドレスの始球式、ペトコパークにて
編集後記
「未来の幸せを待っていてもそれは一生来ない。今ここにある幸せを感じるほうが絶対いいですよね」インタビューの中で平野さんが発したその言葉がとても印象的でした。情熱的で人情味のあるその生き方に触れ、所沢ノードを拠点に活動する人の活躍をうれしく思いました。
平野真世(ひらのまよ)
一般社団法人ネオパレット代表理事
http://neopalette.org/
オンライン英語塾 EFL英語塾 代表
https://efleigojuku.com/
所沢ノード
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