未来に紡ぐため。つないでこその伝統「所澤神明宵の市」~新しい形での宵の市に伺ってきました~
毎年8月7日に行われる所澤神明社の宵の市。
お祭りは人が集まって賑わう、だけど人が集まると感染が心配、どうすればいいのか?
予定日が間近に迫ったタイミングで実行委員さんから連絡を受けました。
「新しい形で実施します!」
これは行くしかないでしょ。見届けたい。新しい宵の市の形を。
取材:2020年8月7日 ボランティアライターじん
神明宵の市は今回で4回目です。所澤神明社の七夕祭りと同日、同場所での開催の縁日(ナイトマーケット)です。第1回、第2回と続けて台風の影響により雨にたたられるも順調な滑り出しをみせ、昨年の第3回は晴天に恵まれたくさんの人出で賑わいました。地元を中心とした飲食店やクラフト、ワークショップなどが軒を連ね、野外ライブの音楽が流れる新しい所沢の夏の風物詩として走り出したところでした。そんな中での新型コロナウイルス感染症の広がり…主催団体の「無礼講プロジェクト」さんが出した答えは「出店のない開催」でした。そして7人のクリエイターによる空間演出というものでした。
会場を覗いてみましょう。案内役は、僕の記事ではおなじみのトコろんのお姉さんのむなぞー(宗像茜衣)さんです。会場でお会いしてその場で撮影許可いただきました。いつもありがとうございます。浴衣姿も素敵ですね(ヨイショっと)。
▲所澤神明社の中段での開催です。
▲受付で短冊をいただき、願い事を書きました。
▲左巻きになっていることには、願いを空に放射するという意味があるそうです。
▲ミミズクと一緒に宵の市に参加いただいた市民の方が乗せてくれました。
幻想的な夜を迎えました。所澤神明社の境内が光の競演に包まれました。
会場で実行委員のみなさんとお話する中で、出店がなくても宵の市をつないでいこうとする熱い気持ちが伝わってきました。それは夜になっても冷めない気温のせいではないはず。昨年の境内にあふれんばかりの人出の中で感じたものとは違った力を感じました。きっと今宵集ってくださったみなさまは、同じような気持ちだったのではないかと思いました。
いかがだったでしょうか。雰囲気だけでもお伝えできれば嬉しい限りです。来年は神明宵の市初めての週末開催になります。例年以上の、そして今年の分も併せての盛り上がりが期待できます。所沢の新しい夏の風物詩、来年は安心して参加できたくさんの人々で賑わう開催になりますように。七夕に願いをこめて。