作る人も使う人も幸せに。何気ない日常に物語と彩りを添えるクリエイターチーム「kibi-ru ACTION(きびるアクション)」。



 
世界各地の民族衣装や伝統織物で布バッグを制作している「kibi-ru ACTION(きびるアクション)」。”きびる”とは代表クリエイター武堂詠子さんの故郷、博多の方言で”結ぶ”を意味するのだそう。とても素敵な響きですね。
 

 
国際ボランティア団体を通して仕入れられる世界各地の少数民族の布には、家族のために愛をこめて一織一織作られたもの、暮らしを支える伝統的な手仕事で作られたもの、その場所、その時代の息づかいに触れられるようなたくさんの物語が詰まっています。
 

 
国境を越えてやってきた布たち、日本で培われた織物や古布、時には帆前掛けなどの生活に密着した懐かしい布たちが掛け合わされ、世界に二つとない新しいアイテムに生まれ変わって、使う人たちと新しい物語を紡いでいく…ご自分たちのことを「スモールチーム」と称されていますが、なんと壮大なアップサイクルを行っているチームかと、その活動を追うたびに驚かされます。
 
きびるアクションがスタートして10年という節目の2023年に銀座で個展がひらかれた際には、関東近辺のファンはもとより遠方からのファンも押し寄せる大盛況となり、作り手、使い手が共に10年の軌跡をしみじみと感じ入り、”きびる”を体感する展示会となりました。
 

 
もともと「環境問題」「社会貢献」という括りにとらわれず、端切れを捨てずにカットして、自由な発想とセンスで新しいアイテムを生み出す「CUT」というスピンオフブランドも立ち上げているきびるアクションでは、さらにその活動の幅を広げるとともに、惜しまれつつ、本当に多くの人に惜しまれつつ40年の歴史にピリオドを打つ「しんとこパルコ」こと新所沢PARCOの思い出をとどめるべく、「特別支援学校による記念商品制作プロジェクト」のクラウドファンディングに挑戦中です。
 

 
きびるアクションのコンセプトや活動、このプロジェクトを立ち上げるに至った背景や、多くの人の「しんとこパルコ」への思いが飾り気のない文章で語られているクラウドファンディングの詳細はこちら ⇒ 新所沢PARCO40年の想いを込めて、特別支援学校による記念商品制作プロジェクト
 

 
完成したリターンのバッグを持つきびるアクション代表クリエイターの武堂詠子さん。娘さんが撮影されたお写真だそうで、バッグの完成に安堵し、その完成度に満足していることを思わせる自然な笑顔が素敵すぎて、そのまま載せさせて頂きました。
 

 
100枚以上の中から選ばれた「なかよしのともだち」がテーマのイラストが刺繍された2wayトートバッグ、パルコらしいアイコンが散りばめられたマルチケース、アイデアを形にするための制作には多くのプロフェッショナルな技術が駆使されています。
 

 
雛人形のきらきらした贅沢な生地をカジュアルなバッグにリメイクした「人形のふるさと所沢」らしい所沢雛人形の金蘭パッチワークバッグもとっても素敵。
 
プロジェクトを応援するクラウドファンディングですが、純粋に「わぁ!これ欲しい!」ってなっちゃうリターンのクオリティがすごい! 
 

 
「活動する上で支援額が増えるのは本当にとても有難く、チーム全員、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。それでも私が一番うれしいのは支援者の方の数が増えることなんです。1人でも多くの方がこのプロジェクトを通して、いろんな場所のいろんな現状を知る機会となってくれたら、これほど有難く、これほどうれしいことはありません。」とおっしゃる武堂さん。この姿勢が多くの方々の支持を集めているんですね、きっと。
 
かつては織物のまちとして賑わい「所沢織物」「所沢絣」を擁していた所沢で、その名の通り、人、町、国、伝統や想いを結びながら、作る人も使う人も幸せになるものづくりに取り組むきびるアクション。たくさんの人の幸せに携わる活動が、これからもどんどん広がっていくことが楽しみでなりません。
 
kibi-ru ACTION(きびるアクション)
 
公式ホームページ ⇒ https://kibiru-action.net/
公式Instagram⇒ kibiru.action
 
挑戦中のクラウドファンディング ⇒新所沢PARCO40年の想いを込めて、特別支援学校による記念商品制作プロジェクト


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