秋草学園とクラーク高校が地域活性ボランティア


所沢の秋草学園とクラーク記念国際高等学校では、所沢中心市街地の活性化イベントを主催する「とことこまちづくり実行委員会」に協力し、昨年も両校の学生・生徒たちがボランティアとして参加。そのイベント時に得た収益金を被災地の復興支援に充ててもらおうと、両校の代表が1月30日、同実行委員会事務局を訪れ、田畑実行委員長に手渡しました。

取材:2019年1月30日 成田知栄子


「とことこまちづくり実行委員会」事務局を訪れたのは、秋草学園短期大学学長の北野大 先生とクラーク国際高等学校所沢キャンパスのキャンパス長の瀬戸隆博 先生。それぞれの学生・生徒たちの活動によって得た収益金を田畑実行委員長に手渡すとともに、地域の人たちと交流を持ち、イベントでの地域ボランティア活動による効果などについて話しました。


▲2018年のイベント収益金を被災地募金へ。左から、クラーク記念国際高等学校 所沢キャンパス長の瀬戸先生、とことこまちづくり実行委員会の田畑委員長、秋草学園短期大学 学長の北野先生

秋草学園の学生とクラーク記念国際高等学校が昨年、とことこまちづくり実行委員会が主催するイベントでボランティア活動で参加したのは、「とことこタワーまつり」「野老澤行灯廊火」「サンタを探せ!」で、イベントスタッフとして手伝いを行うほか、かき氷やうどんなどの販売、子どもたち向けのゲームブースを設けたり、「行灯廊火」では恒例のお化け屋敷のお化け役に、「サンタを探せ!」では、サンタに扮するなどイベントを盛り上げました。

所沢中心市街地で行う四季折々の”まちイベント”は、地域のボランティアの人たちに加え、このように地域の学校が積極的に参加協力したこともあり、年々イベントのクオリティもアップ。来場者数も増加しています。

<2018年来場者実績>

とことこタワーまつり(途中雨天)1万7000人

野老澤行灯廊火        2万8000人

サンタを探せ!        2万2000人

 

<クラーク記念国際高等学校の2018年の活動の様子>

<秋草学園の2018年の活動の様子>


 


▲左から秋草学園の北野先生、田畑実行委員長

 

◆秋草学園短期大学 北野大 学長のコメント

「地域のイベントのお手伝いをさせていただき、地域の人たちと交流が持てることは、学生のためにもとてもいいことですね。秋草学園は、秋草学園高等学校、秋草学園短期大学、秋草学園福祉教育専門学校とありますが、学園ぐるみでまちのボランティア活動に積極的に参加させていただいているのは、学生の教育の一環とも考えているからなのです。もちろん、学生も楽しんでやっているし、地域の人も喜んでくださっているのですが、学生のコミュニケーション能力を鍛えるいい機会になっています。この所沢に密着した大学や学校は、まさにわが学園、秋草学園だと思っていますので、今年も積極的に学生を街のイベントのお手伝いに、そして、地域のボランティアとして機会があるごとに参加を薦めたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。」



▲左から、クラーク記念国際高等学校の瀬戸先生、田畑実行委員長

 

◆クラーク記念国際高等学校 瀬戸隆博 所沢キャンパス長のコメント

「まちのイベントに参加させていただいてからもう6、7年くらい経ちます。生徒の保護者からの紹介で『普段からボランティア活動をやっているということであれば、まちのイベントに参加しませんか?』とお声かけ頂き、とことこまちづくり実行委員会をご紹介いただいたのが始まりです。

もともと自分に自信が持てない生徒が多い中で、子どもから大人まで幅広い年齢の地域の人たちとふれあうボランティア活動は、これから大学に進学したり社会に出たりする時に、自信につながり、将来への夢や目標が持てるようなるということが、これまでにもたくさんありました。

例えば、『サンタを探せ!』では、『山田うどん』さんと提携してうどん販売のボランティアをしているのですが、チラシ作り、販売、お金の計算などを体験し、将来につながる何かのきっかけ作りにもなっているじゃないかと思います。実際に、ボランティア体験から地域の企業で働きたいとか、子どもたちと触れ合って保育の道を目指したいという将来の目標と方向性をみつけた生徒は少なくありません。また地域からも信頼を得ることができて、教育上でもいい相乗効果を感じています。今年もうちの生徒たちがイベントのお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いします。」


◆所沢から被災地支援


▲2018年の野老澤行灯廊火では、会場で「西日本豪雨災害」の被災地への募金活動も
「とことこまちづくり実行委員会」と「野老澤町造商店(まちぞう)」で開催した際に集めた募金やイベントの収益金は、東日本大震災の復興義援金として宮城県東松島市に毎年寄付しています。

昨年の「野老澤行灯廊火」の収益と募金額の合計は、12万2007円で、この時は、西日本豪雨災害があり、その被災地の復興支援金として贈られたそうです。

昨年の「とことこタワーまつり」や「サンタを探せ!」ほか、野老澤町造商店(まちぞう)で開催したイベントの収益金は、合計12万2007円で、宮城県松山市へ贈られました。

今年も「とことこまちづくり実行委員会」が主催する四季折々のまちイベントが、2月9日からの「野老澤雛物語」からスタートします。

取材:2019年1月30日 成田知栄子


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