地ビールブーム再燃なるか?!令和元年に新発売。


所沢アイデンティティを感じる逸品
所沢地ビール「野老ブラウニー」新登場!

今、話題になっているのが、令和元年5月から発売開始となる所沢地ビール(クラフトビール)の新商品「野老ブラウニー」。2019年版の所沢地ビールの完成を祝い、出来立てのビールをいち早く味わう「野老ゴールデン2019 オープンタップパーティ」が4月21日に所沢航空記念公園で開催され、所沢市民のさらなるアイデンティティをくすぐる新商品として「野老ブラウニー」がお披露目されました。

取材:2019年4月21日 成田知栄子


▲野老ゴールデン2019 オープンタップパーティ開会式の様子

汗ばむくらいの陽気に恵まれたこの日、口開け(オープンタップ)になったのは、2019年版「野老ゴールデン」と新製品の「野老ブラウニー」。両商品とも発売は5月からとなるため、この日のイベントでは樽からプラコップに注がれ販売されました。

 


▲野老ブラウニーと野老ゴールデンの販売ブース

 


▲地ビールブースを始め、ご当地グルメブースには長蛇の列でにぎわいました

「野老ブラウニー」は、色が少し濃いブラウンビールに分類されます。黒ビールは日本でも近年よく見かけるようになりましたが、ブラウンビールはまだそれほど種類が多くないので、ビールファンからは〝珍しさ〟という点でも注目されていました。

開会式では、発売元の野老社中の吉村英二 代表があいさつに立ち、「みなさんのご協力のもと、やっと今年、新しいビール『野老ブラウニー』を造ることができました。所沢産の麦を使用し、所沢の里山の保全活動で出た間伐材を利用してスモークして造りましたので、『所沢の里山の香りがするビール』です。今日、このイベントに集まっていたいたみなさんには、世界で初めてそのビールを味わっていただけます」と完成の喜びを語りました。

「野老ブラウニー」は、吉村代表が数年前から温めていたアイディアを実現させたもの。このブラウンビールは、燻製した麦芽を使って作るのですが、販売元の野老社中のコンセプトから、麦芽を燻製にするチップも所沢産のものでなければいけません。つまり、「所沢の雑木林の手入れをして出た間伐材から作ったチップで、所沢産麦芽を燻製にする」ということ。吉村代表は、間伐材の細い枝からどうやってチップにしていくのか、チップ状に砕く機械を探すことから始めるなど、チップを作る段階から困難に見舞われましたが、協力者の伝手をたどり、所沢産チップを完成させることができたそうです。

初回の今回の出来について吉村代表に伺うと、
「今回のビールの色はダークブラウンに仕上がったんですが、欲を言うと、もうちょっと薄いブラウン仕上げたかったなと思います。それでも味の方は、黒っぽいビールの割にはベタベタ感がなくスッキリとしてバランスよく仕上がっていますので、是非ご堪能ください。
今後の課題としては、もう少し燻製の香りを出せればよかったかなと思います。味わっていただくとわかると思いますが、飲むとフワッとスモーキーな味わい口に広がるんですが、今回のはそれほど強くない。〝所沢の里山の香りを楽しむ〟そんなテーマを追及して次回は仕込みを工夫していこうと思います」

今年は年2回の限定品として発売を予定しているそうで、次回の予定は秋。そして、今年の売れ行きがよければ、来年以降は「野老ゴールデン」に次ぐ、所沢クラフトビールとして「野老ブラウニー」も定番化することも考えているということです。

ちなみに、前回の記事でもご紹介していますが、吉村代表が考える所沢クラフトビールのコンセプトは、地産地消と地域経済循環。所沢で採れた素材で所沢で作り、所沢で消費するというものですが、今回の新製品「野老ブラウニー」は、新たな地域循環の考え方が加わっています。それは、野老ブラウニーを1リットル消費することで5円(ビール1本あたり1.6円)が所沢の里山の保全活動に寄付されるというもの。所沢のアイデンティティを高める逸品となりそうです。

今回のオープンタップパーティに参加できなかった人も、2019年版「野老ゴールデン」と「野老ブラウニー」は、年号が「令和」に変わる5月から市内飲食店、酒販店で販売解禁となります。取り扱い店は、野老社中のホームページでご確認を。

 

記事:2019年4月21日 成田知栄子

 


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