巨大お札で疫病退散!会田誠さん、2021年、世の安寧を祈願!


現代美術家 会田誠さんが
絵画奉納奉告祭・アマビヱ 清祓式に参列

▲角川武蔵野ミュージアム2階エントランスホールで展示されている巨大お札「疫病退散アマビヱ之図」の前で清祓式が執り行われました

 

角川武蔵野ミュージアムのグランドオープン(11月6日)から2階エントランスホールで多くの来場者が鑑賞している現代美術家 会田誠さんの神々しい巨大お札の絵画作品「疫病退散アマビヱ之図」。コロナ禍の終息の兆しが見えないまま、2021年を迎えようとしている12月27日(日)、その「疫病退散アマビヱ之図」の奉納奉告祭とアマビヱ清祓式がが執り行われました。

2020年12月27日取材 成田知栄子


武蔵野坐令和神社で「会田誠 絵画奉納奉告祭」

 

角川武蔵野ミュージアムでは、先月(11月6日)から「アマビエ・プロジェクト~コロナ時代のアマビエ~」が開催されていますが、その第一弾として2階エントランスホールで展示されているのが、現代美術家 会田誠さんの色鮮やかでエネルギッシュな巨大お札「疫病退散アマビヱ之図」。その原画の奉納奉告祭が11月27日、「武蔵野坐令和神社」で行われました。
参列したのは、作者の現代美術家 会田誠さんと、同ミュージアム美術部門ディレクターの神野真吾さんとスタッフのみなさん。

▲武蔵野坐令和神社で斎行された「会田誠 絵画奉納奉告祭」の様子。参列した会田誠さん(手前)と神野真吾さん(会田さん横)

角川武蔵野ミュージアムで「アマビヱ清祓式」

 

原画の絵画奉納奉告祭に続いて、角川武蔵野ミュージアム2階エントランスに展示中の高さ5m 幅3.53mもある巨大お札「疫病退散アマビヱ之図」を前に、2021年、世の安寧を祈願して「アマビエ 清祓式」の神事が執り行われました。

 

▲角川武蔵野ミュージアムで斎行されたアマビヱ清祓式の様子

 

会田さんが同ミュージアム美術部門ディレクターの神野真吾さんから「アマビエ・プロジェクト」の依頼を受けたのは、今年(2020年)5月。すぐに「疫病退散アマビヱ之図」構想が浮かんだそうです。

清祓式を終えて取材に応じた会田さんは、「江戸時代から伝わるアマビエの逸話はいい話なので、それをそのまま使って、素直な気持ちで描きました。太陽は、日の出なのか夕日なのかは決めておらず、影は青く描き、カラフルな色づかいに仕上げました。この絵を観てくださった方に、『コロナ禍でくよくよしてもしょうがない』と前に突き進んでいく気持ちになってもらえたらと思います」と話しました。

 

▲アマビエ・プロジェクト第一弾会田誠さんの巨大お札「疫病退散アマビヱ之図」の前で。角川武蔵野ミュージアム美術部門ディレクターで千葉大学准教授の神野真吾さん(左)と現代美術家の会田誠さん(右)

 

「武蔵野坐令和神社」で奉納奉告祭を終えた原画「疫病退散アマビヱ之図」は、同ミュージアムの4階エディットタウンで展示されています。

また、武蔵野坐令和神社でお祓いした同作品のポスタータイプのお札が「ロックミュージアムショップ」(角川武蔵野ミュージアム2階)ほかで12月27日から販売されています。
※会田誠「疫病退散アマビヱ之図」ポスター 3000円(税別・103cm×72.8cm)


アマビエ・プロジェクト~コロナ時代のアマビエ~

 

角川武蔵野ミュージアムで開催されている「アマビエ・プロジェクト」は、〝2021年の安寧を願い、不安の時代に必要なものを届けたい―〟と企画されたもので、テーマは「希望」「不安」「鎮魂」「願い」「愛」。

第一弾は会田誠さんの作品が2月末まで公開(バナー展示は2月末以降も公開予定)、その後、第二弾から第五弾は、鴻池朋子さん、川島秀明さん、大岩オスカールさん、荒神明香さんのそうそうたる顔ぶれのアーティストの作品がリレー形式で展示される予定で、次第にメッセージ性がディープな作品へと展開していくそうです。

「造形には人を動かす力がある。想像を超えた何かをみることで、私たちの眼は未来へと向けられるようになる。そのためにアーティストの力を発揮し未来に向けたイメージをミュージアムから世界に発信したい」と神野さんは話しています。

ちなみに、最後のアンカーとなる第六弾のアーティストは、現在のところは明かされていませんが、2021年11月からは、6人のアーティストの作品が一堂に観られる展覧会の開催が予定されています。

アマビエ・プロジェクトは、チケット不要。詳細は、角川武蔵野ミュージアム公式ページでご確認を。

取材 2020年12月27日 成田知栄子


【角川武蔵野ミュージアム】

〒359-0023
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3

 


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