「コロナ禍の中で絆を感じた」藤本正人市長 。所沢市ゆかりのオリパラ選手に「特別顕彰」を贈呈
▲所沢市ゆかりの選手と市民との記念写真(※撮影時に一時的にマスクを外していただきました)
所沢市の「東京2020オリパラ出場選手への特別顕彰贈呈式」が10月5日、市役所内の市民ホールで行われ、所沢市ゆかりのオリパラ選手3人が出席し、贈呈式とトークショーが行われました。
取材:2021年10月5日 成田知栄子
「コロナ禍の中で絆を感じた」藤本正人市長
所沢市ゆかりのオリパラ選手に「特別顕彰」を贈呈
▲前列左から、徳用万里奈選手、田口侑治選手、西田杏選手。後列左から、大岩教育長、中村副市長、藤本市長、大舘 市議会議長、石本 市議会副議長
10月5日、所沢市役所内1階市民ホールで、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に出場した所沢市ゆかりの選手への特別顕彰の贈呈式とトークショーが行われました。
所沢市の特別顕彰は市民に大きな夢と希望を与える顕著な功績のあった人に対して市長が特別に顕彰するものです。
今回は、東京2020オリパラで活躍した所沢市ゆかりの選手8人のうち、オリンピック水球の徳用万里奈選手、パラリンピックゴールボールの田口侑治選手、競泳50メートルバタフライの西田杏選手の3人が出席。新型コロナウイルス感染症予防対策のため間隔をあけて設けられた40の座席は満席となり、一目選手を見ようと立ち見をする市民の姿もありました。
▲特別顕彰贈呈のあいさつにたった所沢市の藤本正人市長
挨拶に立った藤本正人 所沢市長は、コロナ禍で市民が分断されがちだったことに触れ、
「大会期間中は、日本中がみなさんのご活躍に注目していました。選手のみなさんが人並外れた訓練と困難に打ち勝ってそれを発表する場が5年目にしてやっとやってきました。人との絆、一緒に感動する幸せをコロナ禍で忘れかけていたように思いますが、テレビ画面で所沢市ゆかりの選手のみなさんのがんばりを観て市民が心をひとつにして応援でき、みんなで感動を共有できました。これからも選手のみなさんが、大きく羽ばたいてくれることを祈ります。」と話しました。
今回、市長から特別顕彰と記念品が贈られたのは次の3選手。
<オリンピック>
徳用(とくもと) 万里奈 選手(水球、所沢市内在住)
<パラリンピック>
田口 侑治 選手(ゴールボール、所沢市内在住)
西田 杏 選手(競泳 50メートルバタフライ(S7)※8位入賞、所沢市内在住)
▲花束贈呈は市の職員から贈られました
そのほか、下記の5選手についても特別顕彰が贈られる予定となっています。
<オリンピック>
佐藤 拳太郎 選手(陸上 4×400メートルリレー、所沢市出身)
<パラリンピック>
小倉 理恵 選手(車いすバドミントン、所沢市内在住)
小須田 潤太 選手(陸上 走り幅跳び(T63)※8位入賞、100メートル(T63)、所沢市出身)
島川 慎一 選手(車いすラグビー※銅メダル獲得、所沢市内在住)
田中 愛美 選手(車いすテニス、所沢市内在住)
トークショーで明かされたエピソード 姉妹の絆、夫婦愛、誕生日・・・
贈呈式の後の選手のトークイベントでは、司会者から質問され、それぞれの競技の魅力や大会中のエピソードを披露しました。
徳用選手「姉の影響で水球をはじめた」
▲トークショーで司会者のインタビューに答える徳用選手
オリンピック水球で予選全4試合に出場し、ディフェンスの要として活躍した徳用万里奈 選手は、「水球は高い打点からシュートするのがポイント。足がつかない水中で繰り出されるシュートの迫力が感じられる競技です。水球をはじめたきっかけは、姉の存在です。小学校のころから後を追いかけるようにしていた1歳違いの姉の影響で水球をはじめたので、姉がいなければ水球はしていなかったです」と姉妹の絆を話しました。
田口選手「妻からの大会中の言葉…」
▲市長から特別顕彰を贈られる田口選手
また、パラリンピックゴールボールの田口侑治選手は、大会中の家族の応援についてきかれると「妻からは、がんばってとかではなくて、『やり切って!』と応援されました。所沢市内では小学校でゴールボール体験会がありますが、ゴールボールが上手になるコツは、見えない中で恐れないでボールに向かうこと。ボールの軌道を読んでその方向に体を向けることです。ゴールボールの面白さは、軌道を読んで対応するフィジカルな世界にあると思います」と話しました。
西田選手「誕生日のメッセージも励みに」
▲市長から特別顕彰を贈られる西田選手
そして、競泳 50メートルバタフライ(S7)で8位に入賞した9月3日に、お誕生日を迎えた西田杏選手は、
「去年から1日日程がずれて、自分の誕生日になったわけですが、朝からいろいろな方からメッセージをいただき、自分を奮い立たせてレースに挑めました」と話し、笑顔をのぞかせました。
3選手とも次の日本大会へ向けて気持ちも新たに次のチャレンジへのトレーニングを続けています。