「ホッとこしん」で地域交流を。


ホッとできる場「ホッとこしん」で地域の方と交流を
ケアセンターとこしんでひと息つきませんか


▲「ホッとこしん」を開催している「ケアセンターとこしん」

「医療生協さいたま生活協同組合 所沢診療所」館内にある、介護事業所「ケアセンターとこしん」(所沢市宮本町2-23-34)では、毎月第4週火曜日 午後1時30分~午後3時30分に「みんなのカフェ『ホッとこしん』」という認知症カフェを開いています。同所では、認知症の方たちと、医療・介護の職員・ご親族・近隣の方たちが集まってくつろげる「場」を提供しています。

10月21日に行われた「みんなのカフェ『ホッとこしん』」に、体験参加してきました。その様子をリポートします。

2019年10月21日 取材:坂本 隆二

 


▲10月21日開催の「ホッとこしん」のチラシ

 

◆みんなのカフェ」とは?

「みんなのカフェ」とは、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現への取り組みで、所沢市の委託事業として実施している「認知症カフェ」の呼称のことです。

認知症の方だけでなく、ご家族・介護をされている方・地域の方など、どなたでもお気軽に参加できます。

認知症になっても安心して暮らせるまちづくりには、認知症か否かにかかわらず、地域でお互いの顔の見える関係づくりが求められています。

「みんなのカフェ(認知症カフェ)」は、そのような「地域のつながりを醸成する拠点」となっています。

参考:所沢市ホームページ



▲「みんなのカフェ(認知症カフェ)」の目印となる緑ののぼり旗

※「みんなのカフェ(認知症カフェ)」に関しての情報はHPを参照ください。

https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kenko/koureisyafukushi/kourei2/mincf.html


◆「ケアセンターとこしん」が主催する「ホッとこしん」とは?

 

「ケアセンターとこしん」は、これまで訪問型看護・介護の事業が中心でした。

「みんなのカフェ(認知症カフェ)」を「ホッとこしん」として事業化したのは、平成

28年度からです。所沢市の委託事業に対して、医療生協の役割として来所型のオープンスペ―スの必然性を感じて名乗りを上げました。

認知症の方々が、近くにお住まいの方々と気軽に話し合える場を設けています。

毎月1回のペースで月替わりのプログラムを行っているので、それをきっかけに来所頂き、コーヒーやお茶を飲みながらホッと一息つける時間を過ごしていただきたいと思っています。そんな意味を込めてカフェの名称も「ホッとこしん」と決めました。

 

◆10月21日(月)「ホッとこしん」に参加してみました

「ケアセンターとこしん」では、毎月第4週火曜日 午後1時30分~午後3時30分に「所沢診療所 1階テラス」にて行われています(10月は第4火曜日が祝日にあたったため、21日(月)に移行)。参加費は100円(お茶菓子代含む)でした。

10月のプログラムは【嚥下(飲み込み)体操】。
3階会議室に集まり、同センター看護師さんが司会進行をしてくれました。

今回は日程がずれたため、少人数での開催です。

 


▲「嚥下体操」説明の様子

さまざまな参加者さんが集まって、同じプログラムを行いました。
大事なのは、頑張りすぎないこと。休み休みで構わないそうです。
でも、今日の参加者さんは揃って積極的に活動していました。


  • プログラム内容

①言葉と飲み込みのリハビリ
・深呼吸 ・首・肩の体操……準備体操
・頬の体操 ・舌の体操 ・唇の体操 ・口の体操 ・のどの体操……嚥下に役立つ各部位の軽い体操
・発声 ・言葉の練習  ……発話につながる軽い体操
・音読         ……「北風と太陽」をゆっくり大きな声で
・歌唱         ……大きな声で「ふるさと」を歌う
・深呼吸        ……整理体操

 

看護師さんの合図で全員一斉に行いました。

 

②「舌でくずせるやわらか食」の実食
食品メーカーのサンプル食品を全員で食べてみました。

舌あたりは粥状ですが、形状も味付けもしっかりして美味しいと評判は良好でした。


▲サンプル食品の魚の煮付けや根菜の煮物。レンジで温めるだけの食材です

 

③ティーブレイク

1階テラスに移動してのティータイム。

職員さんやサポーターさんの闊達なおしゃべりに乗って、おとなしかった方も会話を始めました。ディスカッションではないので、お話の途中で別の方と別の話をするのもOK。なかなか言い出せないグチなどもちらほらありました。


▲お茶を飲みながら、会話を楽しむテラス風景

午後3時30分 終了時間。和やかな時間が過ぎ、次回のお知らせ。


▲「ホッとこしん」2019年スケジュール

 

◆最後に「ケアセンターとこしん」荒井所長にお話を聞きました。


▲ケアセンターとこしん 荒井所長 しっかり傾聴してくださる方です。

 

「認知症という病気は、加齢とともに誰でもかかりうる病気です。

しかし認知症と診断されてから、暮らしているうちに自信を喪失して、引きこもってしまう方々が多くいらっしゃいます。興味はあっても、新しい場に踏み込むことを躊躇する方が少なくありません。
『みんなのカフェ ホッとこしん』は、そんな認知症の方やご家族が安心して集える相談場所でありたいと考えています。

まだまだ周知不足な点もありますが、今年は年間スケジュール(予定内容)をご案内したことで、認知症の方や地域のボランティアさんが徐々に参加し始めてくださっています。」

 

「当医療生協では様々な集まりがあります。隣接の棟にはリハビリ施設『リハビリテーション 結』があります。地域交流の場としての夕食会『桂の食卓 桂ん家』も開催していますし、生協組合員の会合などもあります。

『ホッとこしん』についても、プログラムを一所懸命頑張るところというよりも、来所していろんな方と接してお喋りや雰囲気を味わうための『きっかけづくり』としてオープンしています。

これらの取組み・催事をきっかけにして、住み慣れた地域で安心して暮らすための拠り所になれればと願っていますので、お気軽に来所ください。」

「また、近隣の新たな賛同者の方の参加も期待しています!」

 

明るいハキハキした声で荒井所長は、カフェの今後を語ってくださいました。

2019年10月21日 取材:坂本 隆二


ホッとこしん会場:所沢市宮本町2-23-34 所沢診療所内1階
お問合せ:ケアセンターとこしん
☎04-2924-1119  📠04-2929-5505

 


この記事を書いた人

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坂本 隆二 Ryuji Sakamoto

31歳の時に所沢に引越し。仕事の都合で移住した、元ベッドタウン族です。 離職をきっかけに「所沢」という街を知りたくなり、地域活動デビュー。まだまだ地元の方には及びませんが、ぼちぼち活動していこうと思います。よろしくお願いします。

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