東儀秀樹さんが鎮花祭で舞を奉納、武蔵野坐令和神社が迎える三度目の春


日本の伝統行事、鎮花祭が武蔵野坐令和神社にて行われ、雅楽師・東儀秀樹さんが舞を奉納しました

2023年4月2日(日)、日本古来より行われてきた春の祭事「鎮花祭」が、ところざわサクラタウンにある武蔵野坐令和神社で今年も行われ、昨年に続き東儀秀樹さんが舞を奉納されました。


▲武蔵野坐令和神社

主に3月や4月に行われるこのお祭りは、春になり、花が飛散するとともに疫神が広がっていくのを鎮める目的で行われており、なんと平安時代の律令の注釈書『令義解』に鎮花祭のことが記されています。春の花びらが散る時に疫病が分散して流行病を起こすために、これを鎮めることを目的として、現在の奈良県三輪山に鎮座する大神神社と狭井神社で祭を行うとあり、疫病除けの祭典として鎮花祭はニ千年来の由緒があります。


▲ニホンオオカミをモチーフにした狛犬像がある神殿

そんな春の祭祀が、新型コロナウイルスの終息及び無病息災、そして安寧な世界の実現を願い、ところざわサクラタウンの「武蔵野坐令和神社」で行われました。

令和5年の鎮花祭には昨年に引き続き、東儀秀樹さんが登場

厳かな雰囲気の中、祭典に先立ちお祓いが行われます。


▲鎮花祭の神事の様子(上)、斎主による祝詞奏上(下)

斎主が祝詞を奏上した後、ご神前に神楽舞が奉納されます。
神楽舞では巫女の豊栄の舞、また雅楽師・東儀秀樹さんの令鳳舞(れいおうのまい:東儀秀樹氏作舞の武蔵野坐令和神社の舞)が披露されました。


▲華やかな巫女さんによる豊栄の舞


▲東儀秀樹さんによる令鳳舞

祭典後には神社からミュージアムまで、巫女を先頭にした「お練り」を行いました。

東儀さんと武蔵野坐令和神社をつなぐもの


▲インタビューを受ける東儀秀樹さん

取材に応じた東儀秀樹さんは、次のようにお話してくださいました。

コロナは収束していないとはいえ、人の意識も明るいものが見えてきて、僕自身もやっと光が見えてきたという気がする。そのようなタイミングで、この場で奉納させていただき、とても清々しくて明るい気持ちになります。
~舞について~
KADOKAWA映画の、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の最後の場面に出てくる音楽で僕も出演しています。
その関連の場なのでこの舞にしました。振りの基本的な要素は千年、二千年も前から神道の舞として行われている基本形を押さえて作りました。古典的な難しいものではなく、動きを楽しんでもらえればと思います。


▲武蔵野坐令和神社の宮司・小川泰弘さん

また、宮司である小川泰弘さんは次のようにお話しされました。

鎮花祭といいまして本当に古く二千年前から行われているお祭りですが、桜の咲く時期というのは花びらが散るとともに疫病が人々に罹患して流行るというのがあり、それを鎮める祭りということで行われたのが始まりで、それが連綿として続いている。
~三年目を迎えて~
このコロナの三年間いろいろと制約がある中でも神社が運営できて三度目の春を迎え、少しずつ光が見えてきている。奇跡的な三年間だったと思う。

新しさと伝統が調和する武蔵野坐令和神社。
皆様もぜひお出かけされてみてはいかがでしょうか。


▲記念撮影の様子 (後列左から:巫女 尾木藍子さん、神職 山口裕美さん、神職 野中義正さん、前列左から:神職 東なだ雄さん、東儀秀樹さん、宮司 小川泰弘さん)

 

■施設詳細

武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)
※通称・武蔵野令和神社(むさしのれいわじんじゃ)
住所:〒359-0023埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
電話:04-2003-8702
・授与所閉所日(定休日)第1、3、5火曜日
・授与所開所時間
4月~9月 10:00-17:00(休日は18:00まで)
10月~3月 10:00-16:30(休日は17:00まで)
▶公式ウェブサイト
https://musashinoreiwa.jp/
 
東儀秀樹さん 公式ウェブサイト
https://www.togihideki.net/


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