VOL.1宮本町商盛会に行こうよ!


町の商店街(商店会)は、防犯・防災、高齢者や子育て支援など、さまざまな「まちづくり」や「コミュニティ」の機能を担っています。町の美化活動や、街路灯の設置、防犯カメラの設置も行うなど、その地域のニーズに応じた安心安全な地域づくりを行い、コミュニティづくりのため、町内会と一体となって祭りやイベントを積極的に行っているところもあります。
そんな視点から、所沢なびでは、所沢市の商店組合(商店会)の会長や理事長にお話を伺いました。同記事は、2019年夏「行こうよ!商店街」キャンペーンの取材に基づくリライト記事です。

 

宮本商盛会のご紹介

「宮本町をみんなで盛り上げていけるように」と名付けられた商店会「宮本町商盛会」。会長を6年余り務める井花会長に、宮本町の商店の特徴と魅力についてうかがいました。

2019年9月1日 成田知栄子


▲宮本町商盛会の加盟商店のある街並み(峰の坂)

宮本町商盛会のご紹介

宮本町商盛会(最寄り駅:航空公園駅、西所沢駅)

宮本町商盛会は、西武新宿線「航空公園駅」からも西武池袋線「西所沢駅」からも徒歩10分程度分の場所、所沢市宮本町1丁目と2丁目に位置します。昭和時代から「宮本町商盛会」の中心地といわれていたのは、「峰の坂交差点」付近の通りで、所沢市街地から新所沢、川越方面に抜ける車の交通量が多い道に面しています。
商盛会が結成されたのは、今から60年ほど前。最盛期には会員数80を超えましたが、時代の流れとともに店舗数は減少し、現在(2019年度)の会員数は商店や事業所合せて59。加盟店には、発足前から続く家族・親族経営の老舗店をはじめ、所沢のランドマークとなっている「所澤神明社」と他地域からの買い物客も多く訪れるディスカウントチェーン店「ドン・キホーテ」などもあり、広範囲なエリアに点在する商店が加盟しています。
また町内会や地域団体とも協力して、祭りやイベントにも積極的に参加し宮本町の住民との交流を大切に運営をしています。

 

宮本町商盛会の井花惣次会長にインタビュー

宮本町商盛会の井花惣次会長にお話を伺いました。井花会長は、所沢市の宮本町と小手指町の2店舗を構える米店「井花米穀店」のオーナーです。ほかにも埼玉県米穀小売商業組合の副理事長、所沢米穀商組合長、所沢商工会議所商業部会の部会長の要職も兼務してます。

——「宮本町商盛会」の特徴を教えてください。

井花会長:
商店会の名称にはよく「商栄会」という名前が付けられていますけれど、宮本町の商店会の名称は「商盛会」なんです。会が発足するときに「宮本町がこれからもみんなで盛り上げていけるように『商盛会』にしよう」という案で「宮本町商盛会」という名称になったと聞いています。
商盛会の会員は、宮本町1丁目と2丁目にある商店や事業所が加盟していて、6年ほど前までは、この「峰の坂交差点」につながる通りに商店が集まっていて、米屋、酒屋、魚屋、八百屋、ガス屋などの店が並んでいました。この通りだけでその日の食卓に並ぶご馳走の材料をそろえることができたんですね。今は店主の代替わりで閉めてしまう店が次第に増えて、店舗数が少なくなりました。
それでも「宮本町商盛会」には、新たにチェーン店も数店舗入ってきていますし、昔から続いている店には〝他にはない個性的な店〟が多く、口コミやネット情報を見て、他の地域からわざわざ足を運んでくださるお客さんも多いというのが「宮本町商盛会」に属している店舗の特徴だと思います。


▲井花米穀店の店内 全国20種以上の豊富な品ぞろえのお米を店頭精米で販売。
JAS有機米が手に入ることで知られ、アレルギーを心配する家族も遠方から訪れるほど。「井花米穀店本店」(所沢市宮本町1-9-34。☎04-2924-8187)


▲所沢名物の焼きたての香ばしい焼きだんごが、店内で味わえる!テイクアウトもOK。
親しみのあるおかみさんも人気。「武蔵屋焼だんご」(所沢市宮本町1丁目8-14。☎ 04-2922-5614)

 


▲昭和36年創業。クリーニングと染み抜きを一点一点手仕上げで行う「斎藤ランドリー」
(所沢市宮本町2-2-3)電話:04-2922-1032

 


▲「平塚園」では、お茶の香りと旨味を引き出す深蒸し茶を販売。「どうぞ、お気軽にお立ち寄りください」
(所沢市宮本町1ー9-4。☎04-2922-3753)

 


▲メディアでもよく紹介されている「うずら屋」。
うずら農家がうずらカフェを営業しているのは日本で唯一といわれ、フランスの高級うずらを飼育。カフェではうずらを使ったおいしいランチとデザートが味わえる(所沢市宮本町2丁目5-8 ☎04-2935-3000)

 

——地域とのかかわりについて教えてください。

井花会長:
「宮本町商盛会」は、地域住民のみなさんとの交流を大切に、地域の祭りや行事に参加し協力しています。祭りやイベントは、地域の絆を深めるために欠かせません。最近は新しい住民も増えていますので、昔からの地域交流が途絶えないように、商盛会も積極的に協力させていただいています。
恒例行事では、商盛会の会員でもある所沢神明社の境内で「夏の盆踊り大会」(7月)を行っていますし、「ところざわまつり」(10月)は地域全体で盛り上がります。それから町の有志の団体「親睦会」には、商盛会のメンバーもたくさん参加していて、40年ほど前から会の名前の通り、町の親睦を図るために「餅つき大会」(12月)を行っています。この売り上げ金の一部は地域貢献活動の一環として、「青少年を守る会」に寄付しています。
今年の「ところざわまつり」もあと1カ月ほどですが、宮本町の山車の改修を半年かけておこない、9月1日に所澤神明社で山車のお祓いを行いました。今年のところざわまつりで宮本町の山車のお披露目できるのが楽しみですね。


▲山車のお祓いに参加した宮本町内のみなさん 2019年9月1日、宮本町の山車の改修が終わり、所澤神明社でお披露目も行われました 

 


▲半年かけて山車を改修し完成しました。
右から、宮本町商盛会の井花会長、松本町内会会長、斎藤町内会副会長。宮本町商盛会は町内会とも連動して町の親睦を深める活動も行っています


▲改修を終え山車の祈祷を所澤神明社で行いました

 

※同記事は、2019年9月1日「行こうよ!商店街」キャンペーンの取材で行ったインタビューに基づくリライト記事です。


宮本町商盛会:所沢市宮本町1丁目~2丁目(西武新宿線航空公園駅からおおよそ1km)


この記事を書いた人

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成田 知栄子 Chieko Narita

ラジオ、テレビでの取材活動を経てフリーになり、ライターに転職。情報は「人と人とを繋げ、生活をより豊かにする」をポリシーに活動しています。記事情報が、誰かの何かにお役に立ちますように…。

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