【レポート】暮らすトコロマーケット 2019


2019年11月16日(土)と17日(日)の2日間、小春日和の晴天に恵まれた航空公園にて「暮らすトコロマーケット」が開催されました。「繋がる 交わる 暮らしと手しごと」をテーマに、クラフト・アート・食と農・音楽が溶け合うマーケットイベント。5回目を迎えた今回も例年同様、航空発祥記念館前の芝生広場に、木工・服飾品・陶磁器などのクラフト作家や、雑貨店・飲食店が数多く出店。多くの来場者で賑わいました。

既製品にはない、一点ものの「こだわり」に触れる

「暮らすトコロマーケット」は、全国に広がる「クラフトマーケット」の一つ。年に1回、有志の市民らで構成する実行委員会が主催しています。目玉はなんといっても、関東を中心に遠くは関西圏からも、手仕事でものづくりに携わるクラフト作家が集まること。120店が軒を並べる会場を、ぐるっと回って目を引いたお店を3つご紹介します。

★町田 裕也(所沢在住の陶芸家)
クラフトといえば器。シンプルなデザインの陶器が並ぶ町田裕也さんのブース。町田さんは1984年所沢市生まれ。笠間焼で有名な茨城県笠間市で修行したのち、2013年に所沢で開窯、各地の企画展やクラフトフェア、陶器市などで販売しています。デザインはシンプルながら、釉薬を工夫して、表面の色艶や繊細な表情を生んでいるとのこと。どれだけ見ていても飽きない惚れ惚れとする器たちです。ライターの私は花瓶と平皿を買いました。

★靴屋orike/ 堀家亮(岡山県)
今回のマーケットで、一番遠くから出店されている出店者の靴屋orikeさん。オーダーメイドの革靴を作っています。マーケットではカジュアルに使えるシューズとサンダルを展示。お客さんの足のサイズを測って、後日納品する形です。既製品と比べればお値段は張りますが、一点一点手作りで作られた本革の靴は、ファッションに彩りを加えること間違いなし。大人の「憧れの一品」です。 気さくな人柄の堀家さん。作り手と来訪者が直にコミュニケーションをとれるクラフトマーケットの魅力です。

★Nakari Watch JP(飯能市)
こちらは天然木と天然レザーの組み合わせでつくるオリジナル時計。木でできた時計は温かみがあって優しい印象です。植物タンニンなめしの本革ベルトはスウェーデンのオーガニックレザーと栃木レザー、それぞれいくつかの色が用意されています。似た色でも一点一点違うものなので、気に入った組み合わせを選べばあなただけの時計を手にすることができます。
Nakari Watch JPは日本人の妻とタイ人の夫が2013年にタイで創業。2017年に日本に拠点を移しました。暮らすトコロマーケットとして初の外国人作家さんの出店です。

温かい「食」や、音楽ステージで一日中楽しめる!

自然豊かで開放的な航空公園。木々が色づく11月のポカポカ陽気は、暑くも寒くもなく、ちょうどいい季節です。そんな季節には外で飲むビールが美味しい(笑)。飲食ブースや、音楽喫茶MOJOがプロデュースするステージ企画で一息。所沢ならではのロケーションを満喫できます。

★チャイ屋ヨギー(栃木県益子町)
実行委員会のメンバーNさんオススメの「チャイ屋」さん。店頭では茶葉をグツグツ煮出していて、フワーッとスパイシーな香りが漂ってきます。40分間煮出したチャイはクリーミーでありながらピリッとした爽やかな辛さが特徴です。

★CABBAGE & BURDOCK
ステージは常設展示されている飛行機「C-46」の目の前で。アコースティックで温かみのある音色はクラフトマーケットの雰囲気にぴったりです。

暮らすトコロマーケット実行委員会・実行委員長の岡田一さんに聞きました

岡田一さん

—暮らすトコロマーケットの目的は?

岡田:
所沢に今までなかったクラフトカルチャーを紹介する目的で、5年前に立ち上げて毎年開催しています。クラフトや工芸ってまだまだ一般の方には敷居が高いと思うのですが、それを地域の人たちが身近に感じられる場所を作ろうという想いで開催しています。

-クラフトの魅力とは?

岡田:
世界に同じものが二つとして存在しないことでしょうね。それから、どんな想いで作ったのか、背景にあるストーリーを作る人と買う人が共有できるのが魅力です。

−出店者はどのように集めているのでしょうか?

岡田:
今年で5回目ですが、過去最大120軒(ライブや飲食も含む)が集まりました。遠くは、岡山・大阪・長野・岐阜からも参加しています。セレクトの基準は、このマーケットにふさわしいカラーを持っているかどうか。私や実行委員会のメンバーが各地のマーケットやクラフトフェアを視察して、「いいな」「所沢に紹介したいな」と思った方に、直接対面でお話ししてオファーしています。

運営を担う有志のメンバー

−5年続けてきて変わったことは?

岡田:
市役所の方を含め、僕たちの活動を認知してもらえるようになりましたね。これも、大きな規模での開催を実現したからだと思います。立ち上げた時に、100軒集めることを目標にしていましたが、5年目にして規模としては到達点を迎えたと思っています。

−この先の「暮らすトコロマーケット」は?

岡田:
この先も年に1回のペースで続けていきます。
個人的には、今度は「場づくり」をしていきたいですね。マーケットが常設の店舗になったような複合的な文化施設を作るのが目標です。カフェや広場やワークショップのできるスペース、コワーキングにレンタルギャラリーなど、人が集まり交流する場所を作っていければと思っています。 これからも、暮らしのあり方を見つめる「クラフトマーケットカルチャー」を、地元に根付かせるために活動を続けていきます。



記事の執筆者プロフィール

オオタケユウスケ
オオタケユウスケ
インタビュアー/ライター 1989年所沢市生まれ。埼玉県立川越高校、早稲田大学文化構想学部卒業。都内の広告代理店に勤務ののち、国際短編映画祭運営事務局にてWEB業務を担当。現在は映画を切り口にしたライフスタイルメディアの編集長を兼務し、社外でも「複業家」としてパラレルワークを実践中。 埼玉都民のためのライフタウンメディア「西埼玉暮らしの学校」を運営。

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