【ぬい活のすゝめ🧸】創業130年の老舗手芸店が推し活の聖地に!?所沢「いせき」の挑戦に迫る独占取材
19世紀創業、所沢の老舗手芸店「いせき」がぬい活グッズ事業を積極展開中。その実態調査と店長への1時間を超えるインタビュー内容をお届け📝

▲株式会社いせき 外観(プロぺ通り側)
所沢プロペ商店街にお店を構える、「株式会社いせき」(以下、「いせき」)。主に、生地や手芸用品等を販売されており、なんと創業は1893年にもさかのぼります。そんな「いせき」が近年、コンテンツ産業のブームとなっている『ぬい活』用のグッズ販売を展開しています。今回、ぬい活を日頃から楽しんでいる所沢なびスタッフ2名が、ぬい活ブームの最前線を走る「いせき」を独自取材しました。
また、今回は特別に所沢市広報課の公式マスコット「ひばりちゃん」も取材に同行してくれました。ぬいぐるみ用のお洋服(以下、ぬい服)をひばりちゃんが実際に試着する様子もお届けします。
さらに、本記事後半では、所沢店の手塚美鈴店長が、1時間を超えるインタビューの中で語ってくださった、ぬい活グッズ事業の実態やその背景についてお届けします。ここでしか聞けない貴重なエピソードが満載ですので、ぜひご一読ください。
そもそも、『ぬい活』とは……?
昨今、SNSなどを中心として『ぬい活』というコトバを耳にすることも増えてきました。『ぬい活』とは、いわゆる推し活の一種で、自分のお気に入りのぬいぐるみと一緒に日常生活を楽しむ行為です。楽しみ方はさまざまで、例えば推しのぬいぐるみを自分のカバンにつけて出かけたり、カフェや旅行先などで一緒に写真を撮ったり…中には推しのぬいぐるみにお洋服を着せる方もいます。我々所沢なびスタッフ2名も各々の好きなぬいぐるみと毎週のように一緒に出掛けています。
今回取材した「いせき」は、そんなぬい活が楽しくなるようなグッズを豊富に取り扱っています。まずは、ひばりちゃんがお洋服の試着をしてくれたので、早速その様子をお届けします。
ひばりちゃん、ぬい服を試着する👚
取材は、ひばりちゃんの試着から始まりました。お洋服や小物をはじめ、多種多様な商品が揃えられており、ひばりちゃんも試着用のお洋服をじっくりセレクトしています。

▲お洋服選びで悩むひばりちゃん
そして考えること数分、ひばりちゃんが最初に選んだぬい服は、なんと赤いチェック入りのドレス!最初は「ひばりちゃんには少し派手かな?」と心配しましたが、手塚店長に着させてもらうと…。


▲試着完了の瞬間!
サイズがぴったりで、いつもと一味違うエレガントなひばりちゃんに変身しました🌟 ひばりちゃんもどこか満足げなお顔をしていました。
店内には様々なサイズのぬい服が用意されており、店員の皆様もお客様やぬいぐるみに寄り添いながら接客してくださるので、初めて推しぬいと来店される方も安心して利用できます。

▲店内にいたぬいちゃんと記念のツーショット📸
1着目が思いのほかスムーズに試着できたひばりちゃん。せっかくなので2着目にも挑戦してみました!今度は動物さんたちの着ぐるみに興味を示し、カメさんの甲羅を選択しました。


▲ご機嫌なひばりちゃん
結果は、またしてもぴったりと着用できました!360度どこから見ても本当にかわいらしく、ひばりちゃんもカメラ目線で得意げにポーズをしてくれました。普段はなかなか巡り合えないぬい服や小物にかこまれ、日頃からぬい活をしている我々所沢なびスタッフ2名も贅沢な時間を過ごすことができました。
また、その他にも様々な商品が並んでいましたので、店内の様子と合わせてご紹介します。一度では見切れないほどの圧倒的な品揃えは、まさにぬい活をする方々にとって宝島のような空間です🌟




手塚店長に独占インタビュー📝
「いせき」のぬい活グッズ事業への意気込みとこれから
ここからは手塚美鈴店長が、インタビューの中で語ってくださった「いせき」のぬい活グッズ事業への想いや今後の展望をお届けします。今年から店長に就任されたばかりで、慣れない取材対応の中でも、ぬいぐるみやお客様への確かな愛情を語ってくださいました。ぜひ最後までご覧ください。
伝統的な手芸店という形から、現在のぬい活事業に注力されるようになったきっかけは何だったのでしょうか。
かつてのコロナ禍で巣ごもり需要が高まった際、SNSを中心としてぬい活の人気が徐々に出始めていた背景がありました。スタッフの中にもぬい活をする者が数名いましたが、当時は既存のぬい服の商品が少なかったので、自分たちで作ってみたことがありました。その時、スタッフが実際に作ったロゼットをお店で飾ってみたところ、一部のお客様からの目撃情報をきっかけとしてSNSで反響があり、また、社長がぬい活への理解を示してくださったことも重なり、ぬい服や小物の販売を段階的に開始しました。現在は、所沢店のほか、2024年から『推し活ハンドメイド』をコンセプトとした池袋店も展開しております。
そうした背景があったのですね。実際に商品を販売されるにあたり、特に思い出のある商品はございますか。
まず思い浮かぶのはやはりロゼットですね。私を含め、当時のスタッフみんなで50個くらい作りました。3か月くらいかけて、それぞれのキャラクターに合うものを作りましたね。その前にも、よりどりパーツやプリント入りリボンを作り、その後ぬいぐるみ用のお洋服の制作も開始しました。

ロゼットを50個も作られたんですね!スタッフの皆さまの並々ならぬ努力が伝わって参りました。実際にぬい活関連の商品を販売されてみて、お客様からはどのような反響がありましたか。
実際にご来店される客層に変化がありました。以前は女性の方が多かったのですが、最近は男性のお客様や若い方、また親子で来店される方が増えました。お客様がそれぞれの推しぬいを連れてきて、実際に商品を手に取っていただけております。また、店内ではぬい活をされているお客様同士が交流されていることもありますね。

▲株式会社いせき 所沢店 手塚美鈴店長
とても素敵なエピソードですね!まさにお客様にとっての「サードプレイス」になっているんですね。また商品の販売だけでなく、ぬい服の作り方等、手芸のワークショップをされていると伺っております。
ありがとうございます(笑)。ワークショップは不定期で開催しておりまして、多い時には1回の企画開催で参加者が80名を超えたこともありました。ワークショップでは、推しグッズを自分で作りたいけれど、手芸を実際に経験されたことがない方でも気軽にご参加いただけるよう、スタッフが丁寧にサポートさせていただいております。参加される方の中にはリピーターの方もおられ、また所沢だけでなく遠方の東京や神奈川から参加される方もいらっしゃいます。
こちらも非常に大きな反響ですね。我々スタッフもぬい活をする者として、リアルで手芸を教わることができる場は、今の時代だからこそとても貴重な場だと実感しております。これからぬい服の手作りに挑戦したい初心者の方へのおすすめ商品を教えてください。
ぬい服づくりって、とにかくサイズが小さいので細かい作業の連続なんですよね。そんな制作を助けてくれる便利グッズがいくつかございます。
まずは、アイロンの熱で布同士をくっつけて位置を固定できる「メルター(熱接着テープ)」や、細かな部分の接着に便利な3mm幅と5mm幅の両面テープですね。これらがあればミシン無しでも形にすることができます。
ほかにも、ロックミシンや三つ折りなどの端処理をしなくてもほつれを防げる「ほつれ止め液」。そして、ファー・ボア生地の種類も豊富になり、中でもぬいぐるみ作りにぴったりな毛足の長さの「ぬい用クロスボア」が、初心者の方でも扱いやすくておすすめですよ。

▲ご紹介いただいた商品を実際に見せていただきました。
ありがとうございます。それでは最後に「いせき」さんの今後の展望について伺えればと思います。また創業以来、常に所沢とともに歩んで来られた中で、あらためて所沢への想いをぜひお聞かせください。
最後にスケールが大きな質問が来ましたね(笑)。まず、当店といたしましては、お店が昔からある安心感をこれからもお客様に持っていただければと思っております。その上で、今回取材していただいたぬい活事業をはじめ、今後もトレンドに乗れるようにしたいと思います。また、当店オリジナルのぬい服を販売することも今後検討していきたいです。
所沢は近年商業施設ができて活性化しており、当店でもファミリー層のお客様がご来店されるケースが増えたと実感しています。今後も所沢でより多くのお客様に愛されるお店でありたいと考えております。
編集後記:所沢の老舗手芸店が紡ぐ、ぬいぐるみとファンの温かい居場所📝
ひばりちゃんの試着からインタビューまで、終始ご丁寧にご対応いただいた手塚店長、取材へのご協力誠にありがとうございました。創業以来、長い歴史を持つお店が「ぬい活」というトレンドを積極的に取り入れられている点に、我々所沢なびスタッフ一同、強い関心を抱いておりました。
今回の取材を通して、老舗店が新たなトレンドを取り入れた背景には、「コロナ禍という困難を乗り越えようとする力」と、手塚店長をはじめとするスタッフの皆さまの「ぬいぐるみへの深い愛情」という強い原動力があったことを実感しました。また取材中に伺った、ぬい活をされているお客様にまつわるエピソードも非常に印象的でした。ただの「モノ」としてではなく、人生を共にする大切な「パートナー」としてぬいぐるみと接するファンの姿に、新しい時代の温かい人間関係のあり方を目の当たりにしました。
今回所沢なびでは初めてテーマとして扱った「ぬい活」。今後も所沢をとりまくぬい活事情を掘り下げていきたいと思います。歴史ある老舗だからこその包容力と、時代に寄り添うワクワクが詰まった「いせき」。あなたの大切な“推しぬい”を連れて、ぜひ一度足を運んでみてください。きっと、心まで温かくなるような「特別な出会いと体験」が待っているはずです。
店舗情報
・会社名:株式会社いせき
・所在地:埼玉県所沢市日吉町9-22
・電話番号:04-2922-1355
Fax:04-2923-8857
・ホームページ:https://iseki-tokorozawa.jp/
・公式X(旧Twitter):@iseki1355
・公式Instagram:@iseki__official