所沢ご当地のマンホール蓋!
所沢なびボランティアライターの“ぶん”です。
先日テレビを観ていたところ、「マンホール女子鉄蓋」なんていう言葉が登場しました。
なんと女子の間で流行っている。街の中の「マンホールの蓋」に魅力を感じ、写真をSNSに投稿しているんですって!
僕もさっそく「ご当地のマンホール」を探しに街中を歩いてみました。
その前に・・・
【マンホールの役割について】
マンホールは英語manholeとつづり、「人の穴」つまり、「人間が入る穴」の意味。
古くは「人孔(じんこう)」と訳したようです。マンホールは地下に造られた下水道を始めとした、設備を点検・管理するために人が出入りする穴のことです。日本最古のものは、1881年(明治14年)横浜の外国人留地内(現在の関内)レンガ製のものであった。
(所沢市駒形交差点付近)
【マンホールの蓋はなぜ丸いのか?】
1948年(昭和23年)蓋は日本工業規格(JIS)によって、形状や材質、品質が決められています。
蓋には丸型と角型とがあるが、角型は破損しやすく、かつマンホール内に落ち込む危険性があるから丸型を用いるそうだ。
(所沢市一本木交差点付近)
【四角いマンホールの蓋】
四角いマンホールの蓋を見かけますが、それは多くの場合、消火栓です。これは人が出入りする孔(あな)ではなく、手や器具で使用する際作業のしやすさからです。
(所沢市駒形交差点付近)
【マンホールの蓋デザイン】
一番の関心である、マンホールの蓋のデザインについての規格はありません。JIS規格の図面の備考欄に「模様、紋章座及びガス抜き孔(あな)は参考として示したもので、規格の一部ではない」と注記があるだけです。
よって、マンホール蓋には各自治体によって様々なデザインがあります。観光名所や名物、ご当地キャラクターをあしらい、その土地の文化や歴史などを伝えています。所沢市では、航空発祥の地を伝える「飛行機」をデザインしたものや、所沢市のゆるキャラ「トコろん」があります。
(プロぺ通り) 「トコろん」消火栓
(プロぺ通り) 「トコろん」
埼玉西武ライオンズのマスコット「レオ」が共演している日本初の「コラボマンホール蓋」などデザイン性豊かなマンホール蓋があります。
(所沢東口 西武旧本社前)
(ミューズ交差点付近) 「トコろん」
「汚水」という汚いイメージを「きれい」なデザインで所沢の街を美しく調和させてくれる「飛行機」のデザインをあしらった「汚水」のマンホール蓋があります。
(所沢市西住の一本木交差点付近)
【江戸時代の汚水はどうだったのでしょうか?】
家畜の糞尿と同じように江戸期は人の糞尿が大事な肥料としていた、一種の循環型社会であった。江戸の庶民の多くが住んだ長屋には共同で使う惣後架(そうこうか)「便所」があった。糞尿は近郊の農村に肥料として買い取り、現金や野菜と交換をしていた。そして、得た利益は大家さんの収入になっていたようです。
出るものは同じだと思っていたが、江戸の糞尿には等級があった!
「なぜだと思いますか?」
最上級のものは大名屋敷から出るもの。次が「辻肥」(つじごえ)といって、公衆便所。いろんな階層の人の物が混じっていたからだ。長屋の便所は中程度。要は食べ物の違いが、そのまま製品の違いとなって値段に差があったとか!
資料「路上の芸術」
マンホールのことを書きましたが、皆さんを歩くとき、人にぶつからないようにして、下を向きながらマンホールを探してみませんか?
新しい発見があるかもしれませんよ。
(ミューズ交差点付近) 「トコろん」
参考資料: 路上の芸術 デザインマンホール大図鑑 マンホールカードコレクション