所沢の方言で「そだねー」はどのように言うのかな?
ボランティアライターの“ぶん”です。
「所沢の方言」を紹介するのは今回で3回目になります。
ところで方言と言えば、平昌五輪で女子カーリング日本代表ロコ・ソラーレ(LS北見)。
彼女たちの間で交わされた「そだねー」という北海道弁が話題になりましたね。
今や北見の代名詞となった「そだねー」は丁寧語で言うと「そうですね」。
私のふるさと熊本では、「そぎゃんねー」「ほんなこつねー」と言うのでしょうか。
皆さんの県ではなんと言いますか?
所沢ではどのように言うのでしょうかね?
それでは所沢の方言を紹介します。
【ぺえ】
酸っぱいが「すっぺえ」となるので、甘酸っぱいも「あまずっぺえ」、一杯も「いっぺえ」
【はしはし】
「はしはし答えろ」などと。早く、てきぱきと、という意味で使われる。
【水菓子】
「ところざわ方言録「」には、これは方言ではないが、若い子に言ったら通じなかった。
水菓子=果汁のこと。また、水菓子はアイスクリームやシャーベットなどと書いてある。
【ももったね】
大腿部(だいたいぶ)もものことをそう言う。露出した脛(すね)は「からっね」と言う。その後のふくらみを「ふくらっぱぎ」。爪先は「つまっつぁき」と。
【けつっぺた】
臀部(でんぶ)尻のことを俗に「けつ」と言うが、所沢では「けつっぺた」と妙に触感的。頬べた、ほっぺたと同じく、尻べたのなまり。
【ぐずらぐずら】
のろく手間どっているようすで「ぐずらぐずらこいてねーで、はしはし片付けろ」という具合。
「ぐずぐずしないで早く片付けろ」の意。
似ている言葉に【ずったらずったら】(だらしなく)もある。
【いまいま】
いまいま=今今は「今」の「今」で、いまを強めていう言葉。
例えば「いまいま居たっけが、どこへおっぱしっちゃったか?」
【ばからばから】
しまりなくだらしないさま。「ばからばから、ほっつき歩きやがって」。
【うざうざ】
一般的には、小さなものが多く集まってうごめくさまを、うじゃうじゃと言うが、所沢での「うざうざ」は「熱があって悪寒が走る」感じのこと。
【ろくろく】
陸(ろく)と書き、ろくに、は“十分に”の意。意味を強めてろくろくとなる。さらには「ろくさっぽ勉強もしやがんね」などと言う。
【くんない】
お店へ買い物に入れるときに「くんない」と言う人がいる。「呉れないか」が略されてくんない。
やや丁寧には「おくれ、くんなんしょ」。
【いっかる】
乗る。自転車の「後ろにいっかる」は、乗れ、の意。「いっかってけ」は乗って行け。
【なから】
ほぼ半分とか、およそ、の意で使う。「半(なか)らばかり入り給えるに・・・・」「この仕事も“なから”片付いた」
【ぬくてえ】
あたたかい、温(ぬく)いこと。「この棉入“ぬくてえ”や」と言い、暖まることを「ぬくとまる」。
「日なたぼっこして、すっかり“ぬくとまる”っちゃった」。
【いぶい】
煙(けむ)いことを「いぶい」または「けぶい」と言う。
【やっこい】
柔らかいことを「やっこい」。
文化庁のホームページに!
消滅の危機にある方言・言語
我が国における言語・方言のうち、消滅の危機にあるものについて、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が平成21年2月に発表した。
【極めて深刻】: アイヌ語
【重大な危機】: 八重山語(八重山方言),与那国語(与那国方言)
【危険】: 八丈語(八丈方言),奄美語(奄美方言),国頭語(国頭方言),沖縄語(沖縄方言),宮古語(宮古方言)