「見るトコろ!感じるトコろ!茜衣がいくトコろ!」いいトコ発信ところざわ Vol.19
連載第14弾 街のなかにも魅力がいっぱい~所沢まちなかめぐり~(前編)
今回は所沢のまちなかをトコろんのお姉さんである「むなぞー」こと宗像茜衣さんとともにお散歩してきました。
タワーマンションが建ち並ぶ旧市役所周辺部ですが、そのところどころには歴史や文化を感じる場所があります。そんな街の魅力をお届けできたらと思います。まずは前編をどうぞ。
取材日:2021年7月17日 ボランティアライターじん
【後編目次】
⑦ 新光寺と鎌倉街道
⑧ 野老澤町造商店
⑨ 旭橋
⑩ 所沢航空記念公園
① プロぺ通りからスタート
今回参考にしたのは、「所沢市おさんぽナビ 所沢まちなか おさんぽコース」です。
こちらは所沢市が発行している観光ガイドマップです。全部で10コースあります。所沢市のホームページからダウンロードが可能です。
https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/iitokoro/enjoy/kanko/osanponabi.html
では早速このマップに沿って歩いていきましょう。
所沢駅西口からまず歩くのはプロぺ通りです。躍進・推進を意味する「プロペル PROPEL」から命名されたということです(参考:所沢プロぺ商店街ホームページ)。僕ずっと「プロペラ」が由来だと思っていました。飛行機のプロペルを生み出すのはプロペラだからあながち間違いではないですかね。ともあれ航空発祥の地にふさわしい名前だと思います。
プロぺ通りのお店については、この所沢なびの中でもたくさん取り上げておりますので、そちらにお任せして反対側まで行ってみましょう。 なお、撮影時には周りに人がいないことを確認してマスクを外しています。また道路上では交通の邪魔にならないように細心の注意を払ってすばやく撮影しています。
ここからはファルマン通りに入ります。ファルマン通りは日本で初めて飛んだ飛行機「アンリ・ファルマン号」が由来になっています。このプロぺ通りとファルマン通りの境目がこちらになりますが、このモニュメントの裏側には道路元標があり、所沢市の道路起終点を表しております。
② 坂稲荷神社
ファルマン通りを進んで行き、ファルマン通り交差点(通称:ねぎしの交差点)を過ぎて銀座通りに入った道の左側に「坂稲荷神社」があります。穀物の神、宇迦之御魂神(うかのみたまかみ)様が祀られており、五穀豊穣・商売繁盛にご利益があるといわれています。社殿の中にはペリーの肖像画で有名な三上文筌作の社殿装飾絵があります。またこちらには全国的にも珍しい三匹の子狐を連れていらっしゃる狐の石像があります。 子宝や安産にご利益があるといわれています。
▲狐の石像がこちらです。
▲親子睦まじいお姿です。
▲こちら社殿のなまこ壁。装飾図はこの内にあります。
③ 秋田家住宅
道の反対側に回ってみます。古くて立派な建物が見えてきました。国登録有形文化財(建造物)の秋田家住宅です。こちら明治時代に建てられたといわれており、井筒屋という屋号の綿糸商の屋敷構えが残されている貴重なものです。普段は一般公開されておりませんが年数回公開されております。
建物の中が気になるむなぞーさんです。中の様子につきましては、ボランティアライターぶんさんが公開日に取材したこちらの記事で2回に渡って詳しくリポートしてくださっていますので、是非ご覧ください。
所沢の秋田家住宅が有形文化財に登録!
https://tokorozawanavi.com/news-bun20170626/
所沢の国登録有形文化財「秋田家」をご存知ですか?
https://tokorozawanavi.com/news-bun20171124/
建物を外から眺めるだけでも、その歴史が伝わってくるようです。先頃、この建物とその周辺をどう保存し活用していくか、「所沢市寿町歴史的建造物整備活用基本方針策定委員会」の市民委員の公募が行われました。要件は18歳~35歳であることです。今後選ばれた若い方の視点をどう取り入れ活かしていくか、とても楽しみです。
④ 盃横丁から薬王寺へ
お散歩を続けましょう。秋田家住宅から銀座通りをちょっと戻ったところ、ここに「盃横丁」があります。
20店舗以上の個人飲食店が集まるお酒やグルメ好きな方にはたまらない場所ですね。道幅は人がすれ違える程度、まさに横丁という感じです。L字型に道は続いています。
おいしいものもお酒も大好きなむなぞーさん。興味津々です。
むなぞー:夜また来たいです!
じん:だね!
名残惜しみつつ先に進みます。北に進んで東川を渡ったところで左折していきます。
しばらく歩くと薬王寺に到着しました。境内は広く落ち着いた雰囲気です。
こちらは新田義貞の息子、新田義宗の開基、終焉の地といわれております。当寺には所沢市指定有形文化財「大智度論(だいちどろん)」が保管されています。般若経の注釈書です。
▲幹回りが約5mもある公孫樹(いちょう)もあります。
またこのお寺の境内にはかつて所沢町役場(明治19年~昭和8年まで)、所沢初の小学校(明治6年~明治32年まで)が開設されていました。所沢の中心がこの辺りであったことがうかがえますね。
⑤ 深井醤油
薬王寺からほど近い場所に、深井醤油さんがあります。早速お店の中に入ってみましょう。
ここ深井醤油さんは江戸時代の安政3年創業とのこと。計算してみたら160年以上前なんですね。「ヤマホ醤油」の他、「たまり漬」も有名です。贈り物にも喜ばれそうですね。
▲店内にはたくさんの種類のお醤油が
▲たまり漬、どれにしようかな
▲いろんな種類がありますね。
▲これにしようっと。
▲店内に飾られた有名人のサインに興奮するむなぞーさん
▲こちらも気になるむなぞーさん
所沢産の麺と野菜を使用し、所沢産の醤油で味付けしてつくる「ところざわ醤油やきそば」、おいしいですよね。所沢の新しい名物として根付いてきたと思います。この「ところざわ焼きそば醤油」を使えば簡単に自宅でもおいしい醤油焼きそばが作れますよ。
僕らも購入して帰りました。おいしくいただいております。お散歩の途中にちょっとお買い物もいいですね。
⑥ 所澤神明社
所澤神明社に到着しました。主祭神は天照大御神になります。年間を通じて数々の祭典や行事が行われる、所沢市民によってなじみ深い場所かと思います。
手水舎には夏らしく風鈴がかけられ涼しげな音色が響いていました。
昨春にはこの場所で、満開の桜をむなぞーさんと眺めました。
「桜の咲く里ところざわ」
https://tokorozawanavi.com/news-jin20200401/
同じく夏の夜にはこの場所で神明宵の市を楽しみました。
~新しい形での宵の市に伺ってきました~
https://tokorozawanavi.com/news-jin20200817/
季節や時間が変わってもやはり所澤の鎮守社、訪れるたびに安らぎを覚えます。
まずは、所沢駅をスタートして所澤神明社までを前編としてお届けしました。
むなぞーさん。ここまでの感想をお願いします。
むなぞー:いつも歩いてる所を取材で歩くとなんか全然違ったです!
何気なく見てたものがこれなんだろう?って思ったり、全く気がついてなかったものがあったりと驚きの連続。
所沢の建造物ちゃんとみたの初な気がする…あるのがあたりまえすぎて…こういう所をちゃんと勉強できるから楽しいんよね!!!
むなぞー:食べ物は目の前にあったらついつい買っちゃいますよね!!!
これに野老ゴールデンといっしょに…あっ夏ですね(誤魔化すの下手か)
むなぞーさんありがとうございます。普段何気なくみているところもじっくりみると全然違って見えるよね。あっ。取材中は飲んでないですよ。お家に帰ってからは知らないけど(笑)
後編では、まちなかを更に回って所沢航空記念公園を目指していきます。お楽しみに!
※後編が公開されました。続きはこちらで!
https://tokorozawanavi.com/news-jin20210820/
協力:一般社団法人 所沢市まちづくり観光協会
モデル:宗像茜衣
公式ホームページ:「むなぞーのおうち」https://munakataai.localinfo.jp/
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