所沢市が短編映画『飛行場のまち 所沢からはじまる物語』を制作 完成上映会が開催されました
日本の「航空発祥の地」と言われる所沢。日本の航空黎明期だった1919年、フランスから航空教育団が来日して所沢飛行場で指導にあたり、日本の航空技術の飛躍的な発展に大きく貢献しました。
2019年、所沢では「フランス航空教育団来日100周年イベント」を盛大に開催。多くの人が所沢とフランスとの絆を祝い再認識する場となりました。以来、狭山茶の産地・所沢の新春のイベント「闘茶会」に在日フランス大使館関係者が参加するなど、交流が続いています。
この度所沢市は、次の100年の絆に向けて「航空発祥の地 所沢」を市内外にPRするとともに、所沢における航空の歴史を伝えようと短編映画を制作。完成上映会が開催されました。
当日の様子をお伝えします。
2023年3月25日 カケミヅ
春日もびっくり!所沢市がフランス映画に?
映画の内容は、小学生の少年を主人公に、航空の歴史や所沢とフランスの絆を巡るファンタジー作品で、フランス航空記念公園、割烹美好、旭橋など所沢市内各地のほか、パリ、トゥールーズなどフランスでのロケも行われました。
フランスロケの様子
▲(画像提供:所沢市)
▲(画像提供:所沢市)
どんな映画に仕上がっているのでしょうか?会場に向かってみましょう。
ロビーではフランス航空教育団に関するパネル展示がありました。
上映は、所沢市観光大使であるタレントの春日俊彰さんのお祝いメッセージから始まりました。スクリーンに大写しにされた「トゥース」は大迫力。「所沢がフランス映画になったの?」と大喜び。
本編のスタートです。
所沢市に住む少年・翔太。翔太はある日、友人の純が大切にしている模型飛行機を探しているうちに不思議なフランス人将校を見かけます。
翔太はフランス人将校の姿を追いかけますがその過程で様々な人と出会い所沢飛行場やフランス航空教育団といった所沢の歴史に触れていきます。
所沢と航空の歴史に関する貴重な資料や関係者の子孫による証言が織り交ぜられ、繰り広げられるファンタジー。
とても心に残ったのは所沢から引っ越していく家族が「10年所沢に住んだのに、【所沢のこと何にも知らない】」とつぶやくシーン。
似たような言葉を聞いたことありませんか?そばにあるものほど、いつでも触れられるだろうと油断して触れないままでいる…。(あ!と思い当たった方、是非映画をご覧になってくださいね。)
上映会後出演者によるトークタイム・講評が行われました
▲出演者によるトークタイム・講評の様子
翔太くんを演じた秋山楓さんは、堂々とした演技が印象的でした。インタビューでもユーモアがあふれるトークでしたが、撮影当時は緊張のあまり5日間しゃっくりが止まらなかったこともあったそうです。夢は「YouTuber」。将来どんな配信動画を作られるのか楽しみです。
▲主人公、翔太を演じた秋山楓さん(画像提供:所沢市)
ゴムヒコ―キがなかなか飛ばせないというこのシーン。実際飛ばなかったそうで、撮影中おかしいなと思った映画監督の森内康博さん。影像で見てびっくり。プロペラの巻き方が反対だったということが分かったと伝えられ、壇上で秋山さんは「まじですか?」と本当に驚かれていました。
▲左:主人公、翔太の幼馴染純を演じた美幸さん(画像提供:所沢市)
純を演じた美幸さんは、飛行機を操縦するシーンがとても難しかったそうです。将来は幅広いジャンルを演じていきたい、とのこと。今後の活躍が楽しみですね。
所沢市民にスター誕生!?
▲本人役を演じられた割烹美好の河田真理子さん(画像提供:所沢市)
割烹美好の女将を演じたのは、割烹美好の女将・河田真理子さん。
ご本人役とは言え、あまりにも自然な演技で、女優さんでないことを知ってびっくりしました。
ほかにも出演者の中には所沢の小学生の親御さんもいらっしゃいます。お子さんは出演のことを知らないそうなのでここでは敢えて秘密に…。いつか映画を見てびっくりされることでしょうね。
この映画は、子どもにもわかりやすい内容となっています。
今後、小中学校へのDVD配布やイベントでのPR、商業観光課で貸し出しを行うなどにより、広く周知される予定です。
皆様も機会があればご覧になってみてはいかがでしょうか。
イベント詳細
「フランス航空教育団と日仏交流」次の100年事業
所沢市が短編映画『飛行場のまち 所沢からはじまる物語』を制作
完成記念上映会
日時:2023年3月25日(土)18時30分から20時15分
場所:所沢航空発祥記念館