【ご近所の市で発見🔍】所沢からも通いたくなる“ぬい活”の聖地「トンキーズカフェ」の魅力を独自取材!


所沢市内にはまだない“先行事例”
誰でも気軽にぬい活ができる「トンキーズカフェ」その人気の秘密に迫る


▲トンキーズカフェ 外観

埼玉県ふじみ野市にある『トンキーズカフェ』をご存じでしょうか。東武東上線・上福岡駅西口から徒歩約4分。「ぬいぐるみと繋がるカフェ」をコンセプトに、2024年の開店以来、多くの“ぬい活”ファンから支持を集めています。
実はこのお店、所沢市内にはまだない「ぬいぐるみ専門カフェ」の先行事例として、ご近所のふじみ野市で早くも“ぬい活の聖地”と呼ばれる存在になっています。なぜ、1軒のカフェがここまで多くの人を惹きつけるのでしょうか。
今回は、以前ご紹介した老舗手芸店「いせき」のコラム記事に続き、“ぬい活”という文化に改めて焦点を当て、その人気の理由を探るべく独自取材を実施しました。日頃からぬい活を楽しむ所沢なびスタッフ2名が、トンキーズカフェの川前聡店長にお話を伺い、その魅力に迫ります。
さらに、今回の取材でも所沢市広報課の公式マスコット「ひばりちゃん」(以下ひばりちゃん)が特別に同行してくれました。トンキーズカフェのぬいぐるみ店長「トンキチ」(以下トンキチ)とのここでしか見られないコラボにも注目です。

「ぬいぐるみと繋がるカフェ」が選ばれる理由

トンキーズカフェのコンセプトは、「ぬいぐるみと繋がるカフェ」です。普段からぬい活をする人が、推しのぬいぐるみと一緒に食事をしたり、店内で撮影をして過ごすことができる空間となっています。
店内は従来のコンセプトカフェとは異なり、緑の壁と赤い椅子、そしてベージュのテーブルを基調とした、派手過ぎず落ち着いた雰囲気が感じられる内装です。


▲店内の様子

トンキーズカフェの魅力は、「ぬいぐるみと繋がるカフェ」というユニークなコンセプトだけではありません。もう1つ大切にしているのが、「好きなことを続けるための、少しだけ体にやさしい食事」を提供することです。
推しのぬいぐるみと過ごす時間を楽しみながら、食事そのものにも満足してもらいたい。そんな思いから、ぬい活を楽しむ方はもちろん、ぬいぐるみに馴染みのない方でも気軽に立ち寄れるよう、栄養バランスや食べやすさにも配慮したメニューづくりを心掛けています。
その背景には、川前店長が約20年にわたり飲食業界で培ってきた経験があります。中でも約10年間携わった老人ホームでの調理経験は、「おいしさ」だけでなく、「誰もが安心して食べられる食事」を考えるきっかけになったそうです。
SNS映えする華やかな見た目と、体へのやさしさ。そのどちらか一方ではなく、両方を大切にしていることも、トンキーズカフェならではの真の魅力と言えるでしょう。


▲店内でくつろぐトンキチ(左)とひばりちゃん(右)。

この日は、ぬいぐるみをお連れの【ぬいぐるみ好き】限定「ぬいぐるみ好きSセット」(税込2,000円)を注文。ぬいぐるみをご持参のうえ、ドリンクをご注文いただいた方には、『ぬい撮り用ドリンク』も提供されます。


▲大豆ミート唐揚げの甘酢炒め定食 唐揚げ8個 単品(税込1,200円)


▲豚バラの生姜焼き 単品(税込980円)

ちなみに、トンキーズカフェでは豚肉を使った料理を注文すると、一緒に連れてきた推しのぬいぐるみが、トンキチから『罪ぬい』として愛のツッコミ(?)を入れられちゃうんです。この日同行したひばりちゃんは、その様子をハラハラドキドキしながらも温かく見守っていました(笑)。


▲美味しそうな生姜焼きを前に、嬉しそうなひばりちゃん


▲「僕の前で豚肉は…!」とアピールする(?)トンキチ

食事だけでなく、推しのぬいぐるみと一緒に写真を撮りたくなるデザートメニューもトンキーズカフェの魅力の1つです。見た目のかわいらしさはもちろん、甘さも控えめで、老若男女問わず楽しめる味わいとなっています。
せっかくなら、トンキチやひばりちゃんと一緒に思い出の1枚を残したいところ。そこで川前店長に、店内で写真をきれいに撮るコツを伺いました。おすすめは、緑の壁と赤い椅子を背景にすること。実際にそのアドバイスをもとに撮影してみると…。


▲ざくざくクッキーアンドチョコミントパフェ 単品(税込1,000円)

鮮やかな緑と赤のコントラストがぬいぐるみやデザートを引き立て、思わずSNSに投稿したくなるような1枚を撮影することができました。トンキチとひばりちゃんも、どこか楽しそうに見えてきます。


▲シナモン香るおからのキャロットケーキ 単品(税込800円)

この日いただいた「シナモン香るおからのキャロットケーキ」は数量限定メニュー。食べ進めるごとに味わいが少しずつ変化し、最後まで飽きることなく楽しめました。デザートメニューは季節によって内容が変わることもあるそうで、その時々ならではの味と出会えるのも、この店を訪れる楽しみの1つです。

「好き」を肯定できる「居場所」はどう生まれたのか──トンキーズカフェが映し出す”ぬい活”の現在地

ここからは、トンキーズカフェ誕生の背景や、川前店長が見つめてきた“ぬい活”の現在地についてお届けします。
お店を始めた理由から、お客様との出会い、そして「人とぬいぐるみの関係性」まで。1つ1つのお話からは、単なる飲食店ではない、この場所ならではの価値が見えてきました。

「子どもの頃のぬいぐるみ」が、1軒のカフェになった

子どもの頃、自分を支えてくれた存在は何だったのか。「ぬいぐるみと繋がるカフェ」というユニークな発想は、どのように生まれたのでしょうか。そんな原点を伺うと、川前店長は少し考えながら、当時を振り返るように静かに話し始めました。

これまで約20年ほど飲食業界で働かれてきた川前店長ですが、なぜ「ぬいぐるみと繋がるカフェ」という新しい挑戦に踏み切られたのでしょうか。

きっかけは、大人になっても気兼ねなく“ぬい活”を楽しめる常設の場を作りたかったからです。実は私自身、子どもの頃はとても内気で人と話すのが苦手だったのですが、いつもぬいぐるみがそばで心の支えになってくれていました。
コロナ禍以降、同じ趣味を持つ仲間とオフ会を何度か企画したのですが、ぬいぐるみを堂々と出せるお店探しには本当に苦労しまして…。それなら、ぬいぐるみ好きがいつでも安心して集まれる常設の場を自分で作りたいと思い、トンキーズカフェを立ち上げました。


▲トンキーズカフェ店長 川前聡氏

そうした経緯の中で生まれたトンキーズカフェですが、ぬいぐるみ店長の「トンキチ」はどのようにして誕生したのでしょうか。

トンキチは、もともと私が迎えた大切なぬいぐるみです。出かける時はいつも一緒に連れて行くほど、かけがえのない存在でした。そんなトンキチをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、SNSで発信を始めたところ、多くの方に親しまれるようになりました。
その後、ぬいぐるみ好きをコンセプトにしたカフェを開くことを決意。「みんながトンキチに会いに行きたい!」と思ってもらえる場所をつくりたいという思いから、『トンキーズカフェ』が誕生しました。

実際に営業を開始されてから、どのようなお客様がいらっしゃいましたか。また、お客様は店内でどのように過ごされていますか。

来店されるお客様は基本的に女性が多く、都内や神奈川など遠方から来られる方が多いです。年齢層も幅が広く、特に50代以上の女性層からはトンキーズカフェのInstagramのアカウント経由で広く認知していただけているのが嬉しいですね。
店内での過ごし方は人それぞれで、推しのぬいぐるみを持参して静かに食事をされる方もいれば、中にはぬいぐるみ好きのお客様同士でにぎやかに交流される方もいます。

「友達が30人できた」

この日のお話の中で、取材班が思わず聞き返してしまったのが、このエピソードでした。1つのカフェが、人とのつながりをここまで生み出すことがあるのでしょうか。

開業されて以来、何か印象的なエピソードはありましたか。

印象的だったのは、これまでプライベートでのご友人が少なかったあるお客様が、この店での出会いをきっかけに、なんと30人もの“ぬい友”ができたことです。定年退職などを機に社会とのつながりが薄くなってしまった方でも、“ぬいぐるみが好き”という共通点ひとつで驚くほど新しい輪が広がっていきます。ここは単に食事をする場所ではなく、新しいコミュニティが生まれる場所なんだと実感しています。

“ぬいぐるみが好き”という共通点だけで、人との距離はここまで縮まる。
趣味の場という枠を超え、新しいコミュニティが自然に育っていることを実感させられるお話でした。「飲食店」というより「居場所」。トンキーズカフェは、そんな言葉の方が似合うのかもしれません。

「続けるべきか、本当に悩みました」

それでも背中を押したのは、お客様から寄せられた、「この場所をなくさないでほしい」という声でした。

一方で、これまでトンキーズカフェを続けてきた過程で何か困難な出来事はありましたか。

ぬいぐるみをコンセプトとしたカフェは珍しいため、ときには心無い言葉を投げかけられ、お店を続けるべきか悩んだ時期もありました。しかし、トンキーズカフェを好きでいてくれるお客様たちから「お店を続けてほしい」といった応援の声もいただき、今年の4月に『トンキーズカフェ存続プロジェクト』と題してクラウドファンディングを行ったところ、目標額の134%に相当する支援金額を集めることができました。ご支援いただいた皆様のおかげで、「この場所を続けたい」という気持ちを改めて強く感じています。

クラウドファンディングで目標額134%を達成した背景には、「お店を応援したい」だけではなく、「この居場所を残したい」という利用者の想いも込められていました。


▲インタビューの様子

ここで、今回の取材で最も聞きたかった質問を投げかけました。

「ぬいぐるみは、人にとってどんな存在なのか」

川前店長がこれまで多くのお客様と接客される中で、「人とぬいぐるみの関係性」についてどのような印象をお持ちでしょうか。

私が個人的に思う「人とぬいぐるみの関係性」は、少なくともぬいぐるみが好きな方々にとっては、「大切な家族」や「かけがえのないパートナー」のような存在だと思います。別の言い方をすれば、ぬいぐるみを単なる”ぬいぐるみ”として見ているのではなく、一人ひとりに個性や名前があり、かけがえのない存在として接しているように感じます。ぬいぐるみは、家族のような存在であり、ときには心の支えにもなっているのではないでしょうか。

「かけがえのない存在」という表現が、とても自然に聞こえました。それは、日々多くのぬいぐるみが好きな方々と接してきた川前店長だからこそ辿り着いた実感なのでしょう。

最後になりますが、川前店長が今後取り組みたいことをお聞かせください。また、所沢に住む方々に向けて一言いただけますでしょうか。

今後取り組みたいことは、ぬいぐるみ好きが繋がれる機会をお店の外でも作ることです。元々オフ会がきっかけでトンキーズカフェを始めるに至りましたが、今後はより多くのぬいぐるみ好きの方同士が繋がれるような機会を設けていきたいです。実際にいくつかオフ会を現在企画中なので、詳細は店舗のSNS(後述有り)をチェックしていただけたらと思います。
また、所沢市はふじみ野市のご近所にあるということもあり、ぬいぐるみが好きな方は勿論、そうでない方もぜひ一度遊びに来てください。

編集後記:ぬい活が教えてくれた「居場所」のつくり方

今回の取材で印象的だったのは、「ぬいぐるみ好きが集まるカフェ」という肩書きよりも、「誰もが安心して『好き』を表現できる場所」を作ろうとしていたことでした。

現代は趣味が細分化され、「好き」はインターネットの中では簡単に発信できる一方で、リアルな日常でそれをオープンにするのは少し勇気が必要なこともあります。トンキーズカフェは、そんなネットとリアルの「心の距離」をそっと埋めてくれる存在でした。“ぬい活”という文化を通じて、人と人が自然につながる。それは単なる飲食店ではなく、新しいコミュニティの誕生を目の当たりにした時間でもありました。

所沢にも、今後こうした居場所が少しずつ増えていく未来を期待していきたいと思います。

 店舗情報

・店舗名:トンキーズカフェ
・所在地:埼玉県ふじみ野市上福岡6-1-20
・電話番号:090-5515-0707
・ホームページ:https://tonki-zucafe.owst.jp/
・公式X(旧Twitter):@TonkichiCafe
・公式Instagram:@tonkichicafe

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この記事を書いた人

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所沢なび編集部

2010年8月に所沢プロペ商店街に立地します商業施設「所沢サンプラザ」のメンバーにて設立しました。2011年3月の東日本大震災を機に、正確な情報発信の大切さを改めて実感し、本格的に活動を開始しました。

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