文化財の能面を見に行く
「所沢なび」ボランティアライターの“ぶん”です。
所沢市西新井地区を流れる東川沿いにある『能面美術館』に行ってきました。
長屋門『能面美術館』は江戸末期に建てられたといわれる古民家です。
能面づくりの教室も開催され、700年間変わらない能面の製作工程を体験できます。
※能面教室は開館日と同日です。
「能は日本芸能の粋であり、日本文化そのもの」と語る能面師の福山元誠氏。
その技法と精神の伝承に真剣に取り組まれています。
能面師、福山元誠氏は語られています。
「能面を作ることを、「面(おもて)を打つ」という。能面作者のことを面打ちと呼びならわしている。
打ち込むという行為によって能の面は完成されるのである。
現代人にとって何かに打ち込めることはあまりにも少なく、時間に追われ気がつくと人生に何も残せなかったという風潮がある。
何か打ち込めることを捜していた私は、文学的な興味もあって能と能面に出会った。」と。
能は今から1300年ぐらい前奈良時代、中国から伝えられ、その頃は「散楽(さんがく)」と呼ばれていたそうです。
その後、(1000年前)散楽は幾多の変遷を経ながら、「猿楽」に集約されて、能と狂言の要素をもつようになったそうです。
福山氏は「面に秘められた呪術的な世界に身をゆだねると時空を越えた世界に自分を置くことができる。」と、語られている。
大きく分けると以下の5種類。
・老人面(翁面・尉面など)
・女面
・男面
・鬼畜面
・霊面(怨霊面・神霊面など)
能面ひとつ ひとつが「魂」がこもっておるようである。
所沢市の文化財でもある「能面美術館」
東川へお花見にお越しの際には、ぜひ立ち寄り下さい。
施設情報
名称:長屋門能面美術館
住所:埼玉県所沢市西新井7-11
開館日:第一・第三の土曜日、日曜日のみ(月4回) 平日:要予約
時間:11:00~17:00
入館料:300円