第二弾「所沢の方言」
ボランティアライターの、“ぶん”です。
今日は前回に引き続き、第二弾「所沢の方言」を紹介します。
所沢の方言と言えば、先月16日、国の重要文化財「小野家住宅」の茅葺屋根葺き替え工事の見学会に行ったとき、所沢市役所 経営企画広報課の方と話をし、所沢の方言の話題になった。
「私は所沢の方言を聞いたことない」と、いったところ、方言を少し披露してくれました。!!!
【きょーら】
今日あたり、という意味。
「きょーら、忙しいしかんべな」と思えばあさっぱらから仕事にかかる。
【きにょー】
昨日のことは「きにょー」と言うが、人によっては「きにゅー」「きぬー」と微妙に異なる。
【よんべ】
昨夜のことを言う。または「ゆんべ」。
【つぐぬひ】
次の日で明日のこと。
【あしたなさ】
明日の朝のことを言う。
【どてかぼちゃ】
顔つきが不出来なのをそう呼ぶ。
「あの“どてかぼちゃ”、根性までひん曲がってやがる」。
【つぐなって】
何事もせず、ぼんやりしているさまを(つぐなってる)罪をつぐなうとは関係ないです。
【ぶう】
負う(おぶう)を「ぶう」と言う。おんぶしてもらうのは「ぶっつぁる」。
子守を言いつけられ、チャンバラごっこに弟をぶいひも(おんぶ帯)で“ぶってく”(おんぶしていく)のは重いし、なによりさまにならず、まいった。
【のて】
「あの野郎は“のて”だから」というと、乱暴で無手っ法だからの意。
【やっこい】
柔らかいことをヤッコイ。
【べったくしょ】
ペチャンコあるいはペタンコのことで、押しつぶされて平宅なった様子。
【おっぴしょる】
おまえにオッペス=圧し
【けけしい】
方言でなく、他人行儀、無愛想のことを「けけし」というが、この辺りでは「とげとげしい」とか「けち」な行いを指す。「金持ちに限って根性はけけしいぜ」。
【ちにくる】
抓(つね)ることを「ちにくる」と言う。
あまり可愛いんで、ポッペタ、「ちにくっ」たらアカガッコが泣いちゃって。
「アカガッコ」は所沢では赤ちゃんのことですって!
【いかげんぶし】
いい加減なやり方のことだが、なぜ「ぶし」がつくか。
尽くし動くことを奉仕「ぶし」というので、いい加減な仕事ぶりをそう呼んだのか。
【もこ】
聟(むこ)のことを「もこ」と言う。言動が曖昧模糊(あいまいもこ)となりがちだから、ではなく、古く相手や仲間のことを対手(もこ)と言っていたのが転じて「むこ」となり娘の夫も「むこ」と呼ばれた。「もこ」のようが正統派。
【せぐっつ】
物置で「せぐっつ」している、などという方言がある!
背中を丸め、かがんで何かをしている様子を跼む(せくぐむ)あるいは、(せくぐまる)と言うので、それが「せぐっつ」となったのでは?