alt・to展示会「交わる延長線」のご案内


 9/27~10/6にSAVE AREA内WhiteSpace01010にて、松本さやかさん、安井瞭さんのお二人によるユニット「alt・to」による展示会が行われます。
 

 
 期間中に行われるスチレン版画のワークショップも併せてご案内いたします。
 

取材日:2021年9月 ボランティアライターじん

 

① alt・to、展示「交わる延長線」について

 alt・toは、松本さやかさんと安井瞭さんにより、「アートをもっと身近なものにしてもらいたい」という意を込めて、今年の4月結成されたアートユニットです。
 まずは、お二人それぞれについてのご紹介です。
 
 ●松本さやかさん
【経歴】
 ・1991年 兵庫県生まれ
 ・2012年 Turku University of Applied Sciences Turku Arts Academy FINLAND 留学
 ・2016年 京都精華大学大学院 博士前期課程芸術研究科 芸術専攻 版画領域 修了
 
【主な展覧会・作品歴】
 ・2015年 個展「gunung」 KUNST ARZT 京都
 ・2016年 個展「STROKE」 ギャラリーいのくま亭 京都
 ・2017年 個展「2つの意識-unstable consciousness-」 KUNST ARZT 京都
 ・2017年 個展「in fact,」Midnight Sun 大阪
 ・2019年 個展「utopia」 KUNSTARZT 京都
 ・019-2020年 グループ巡回展「timelake 2019」 大阪 札幌 高松 東京
 ・2020年 「京都府新鋭選抜展 Art for Tomorrow 2020」 京都文化博物館
 
 ・2018年 映画「きらきら眼鏡」舞台美術品として作品起用
 ・2020年 「ACE HOTEL KYOTO」作品納品
 
【アーティストステートメント】
 人はどんな時、どんなものに心を引かれるのだろう。
 わたしは、人の心がはっとする感覚や、その瞬間に興味があります。
 「圧倒的な何か」に出会ったとき、わたしは気圧され、その何かに吸い込まれたような感覚を覚えます。
 それは一瞬のうちに動きを封じ、呼吸も忘れ、目が離せなくなってしまう。
 言葉で表現をするのは難しいけれど、確かに存在する、不思議な感覚です。
 そしてこの心を震わせる感覚は、いつも作品をつくる原点となっています。
 
 わたしはその場・その物から放たれる雰囲気やイメージを捉えようとします。
 そこに溜まる空気感や、有るようでないアウトラインは、わたしの心を惹き付けると同時に違和感を覚えさせます。
 目には見えないけれど感じるもの、目に見えている気がするのにないもの。
 これらはとても矛盾だらけで曖昧なものだけれど、「感覚」という言葉を介して存在しています。
 このアーティストステートメントもとに、「gunung」シリーズを作り続けています。
 
【gunungコンセプト】
 わたしは山を見つめると言葉にし難い、様々な感情に駆られます。
 それは尊さや恐怖感、奇妙さ、凛々しい姿への憧れなど、全く統一のされていない、様々なことが交錯した感情です。
 
 このような感覚を覚えるのは、わたしが山を「風景」ではなく、「生き物」として捉えているからです。
 時間をかけて変容していく様は、山の大きな呼吸のようで、この呼吸こそ山の生きている証のように思えます。
 

©松本さやか

 
 「gunung」(グヌン)とはインドネシア語で「山」という意味です。
 わたしはこの言葉を聞いた時に、山の鼓動音や呼吸の様な、「山の生きている音」を表しているという印象を受けました。
 そしてそのイメージは、山を生き物として捉える私の作品と繋がっていると考えています。
 
 わたしの描く山は存在しない、空想の山です。
 日々イマジネーションの山を捉えるという行為を繰り返し、
 自身の感覚から生まれる「現実には存在しない山」に呼吸とエネルギーを刻み込みます。
 また、その山を概念的に描くことで空想上のものであることを伝えると同時に、「風景」ではなく、「生き物」として山を表現できればと考えています。
 
 松本さやかポートフォリオ Instagramアカウント @matsumotosayaka_
 
●安井瞭さん
【経歴】
 ・1991年 京都生まれ
 ・2014年 京都精華大学 芸術学部メディア造形学科 版画コース 卒業
 
【主な展覧会・作品歴】
 ・2014年5月京都精華大学Kara-S 1周年記念企画展「ending:beginning」Kara-S
 
【アーティストステートメント】
 その日その時その瞬間のささやかな面白さに気づいた時が1番楽しい。
 もやもやしていた心に抱える違和感、チグハグな景色や物の組み合わせに気づいた瞬間が1番楽しい。
 それは目に見えない、どこかに誰もが持っている「ライン」。
 心の中、景色の中、生活の中、五感に至るまで、わたしたちはそれに支配されている。
 「ライン」とはなんだろう。
 基準とは、区切りとは、線引きとは。
 わたしには全てがあまりにも曖昧でよくわからない。
 しかし違和感とは「ライン」が無ければ発生しないのだ。
 わたしの動力はそこに気づいて閃く瞬間に出てくる面白いという気持ちだと思う。
 
 描き続けているHermanには、幼少期から心のどこかでずっと感じていた性別の「ライン」についての違和感を解消してもらった。
 『女性らしさとは、男性らしさとは』
 そこにハッキリとした基準等ないに等しい。
 ならば間を見つけよう。
 どちらにも偏らないニューマンを見つけよう。
 気づけばHermanが生まれていた。
 Hermanには性別はないが日常はある。
 誰しもが描く日常だ。
 
 わたしは日常に潜む「ライン」を描いていたい。
 
【Hermanコンセプト】
 sheではない。heでもない。
 人の人生の中で、顔立ちや体つきを含めて性別の区別がつかない時期に、乳児期と老年期があると考えている。
 では乳児期と老年期以外で性別の区別がつかないのはどんな瞬間だろう。
 私はふくよかな人を連想した。
 顔立ちや体つきが女性にも男性にも偏らない、それぞれの性別に求められている、どちらの特徴も併せ持った唯一の存在。
 柔らかなフォルムにしっとりとした肌。
 力強いどっしりとした大きな体。
 どちらにも見えてどちらでもない。
 新人類『Herman』
 sheでありheなのだ。
 

©安井瞭

 
 しっとりとした柔らかな質感、どっしりとしたイメージ。
 触らずとも感じる手触りや質感や量感を木や紙により表現してきた。
 最近ではこだわる事なく色々な素材での表現を試みている。
 
 安井瞭ポートフォリオ Instagramアカウント @ya___m3
 
 いかがですか。確立したアーティストとしてのステートメント、目指すコンセプトがしっかりと見えている。そんなお二人の感性が合わさって新たな表現が生み出されるユニット「alt・to」、お二人からのお言葉です。
 

版画を学んだからこその考え方や素材の選択、見せ方は、素材も技法もモチーフも全く異なる私たちに共通点を生み出します。
 
「版画」ではないけれど、決して「版画」から離れるのではない。
版画の延長線を独自に模索する2つの線が、共通点で交わりながら、それぞれの表現へと繋いでいきます。

 
 ここまではっきりと伝えておりませんでしたが、今回の展示、「版画ではない。でも版画から離れるものではない」そんな表現の展示会です。どんな展示になるのかとても興味がわいております。
 4月に結成し、これから本格的に作品展示やワークショップを中心に活動していくとのこと、その一環としての今回の展示になります。アートを身近に感じて欲しいという想いがみなさまに伝わるような展示にきっとなるはずです。
 
alt・to ― 交わる延長線 ―
日時:2021年9月27日(月)~10月6日(水)
11:00~18:00
場所:所沢市山口647-4
複合型シェアスペース「SAVE AREA」内
2階展示スペース「WhiteSpace01010」
入場無料
 

② スチレン版画ワークショップ

 「交わる延長線」展示期間中に大人も子どもも一緒に楽しめて、身近なものでご家庭でも簡単にできる版画のワークショップが開催されます。作成した作品はカレンダーにしてお持ち帰りできます。
 
日時:10月2日(土)、3日(日)
第1部 11:30~13:30
第2部 14:30~16:30
場所:SAVE AREA内 1階芝生スペース
参加費:1200円
定員:各部につき10名
対象年齢:6歳以上(10歳以下の方は保護者同伴でお願いします)
参加予約:こちらのQRコードより事前申込制
 

もしくは、alt.toail.to892@gmail.com に連絡ください。
申込締切:9月29日
 

 
 アートを身近に、そしてたくさんの方に感じていただきたい、そんな想いが伝わってきます。
 なお本ワークショップにつきましては、alt・toより以下のメッセージをいただいております。
 
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在参加を募集中のワークショップは今後の状況により、中止あるいは延期の可能性があります。あらかじめ、ご承知おきのほど、よろしくお願いいたします。
 なお、中止あるいは延期が決まりましたら、alt・toのInstagramアカウント等への掲載のうえ、既にお申し込みのお客様には、alt・toからご連絡を差し上げます。
 ご迷惑をおかけすることになりますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 alt・to Instagramアカウント @alt.toalt.to
 
「生き物」として表現した山『gunung』
sheでありheである新人類『Herman』
それが交わったとき
どんな世界が生まれるのか
そしてその延長線上には何がみえるのか
版画であって版画ではない
二人の若い感性の融合と交差がつくりだす表現を見届けたいと思います。
みなさま、是非足をお運びください。



記事の執筆者プロフィール

じん Jin
写真を撮ったり、ランニングしたり、サイクリングしたりしながら、自然の中で過ごす時間を大事にしています。 すぐそばに素敵な自然が残されてる所沢が大好きです。 少しでも所沢の魅力がお伝えできるようにがんばります。

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