金銀銅メダルもお披露目!平昌オリパラ選手に特別顕彰贈呈


まもなく、ゴールデンウィーク。すでに日差しがまぶしい季節になりましたが,
今年の冬は、熱かったですね。
そうです。平昌オリンピック・パラリンピック。
世界の舞台で懸命に自分の限界と戦う姿、思い出すだけで感動ものです。

2018年4月24日取材 成田知栄子

▲村岡桃佳選手が全種目でとったメダルが披露

 

◆2018平昌オリパラ出場選手「特別顕彰」贈呈式

所沢市では、「所沢市ゆかりの選手」として応援していた下記の4選手に、4月24日、所沢市の藤本正人市長から「特別顕彰」が贈呈されました。

<平昌オリンピック出場>
鬼塚 雅 選手(スノーボード/早稲田大学スポーツ科学部在学/ビックエアで8位入賞)
鈴木   沙織 選手(フリースタイルスキー/所沢市内在住/女子ハーフパイプで14位)

<平昌パラリンピック>
本堂 杏実 選手(アルペンスキー/所沢市内出身/アルペンスキー女子回転立位)
村岡 桃佳 選手(アルペンスキー/早稲田大学スポーツ科学科在学/女子大回転(座位) 金メダル
女子滑降 座位 銀メダル・女子回転 座位  銀メダル・女子スーパーコンビ 座位  銅メダル・女子スーパー大回転 座位  銅メダル)

所沢市では、「市民に大きな夢と希望を与える顕著な功績のあった方」に対して特別顕彰をおこなっています。

▲左から藤本正人市長、鈴木選手、鬼塚選手、本堂選手、村岡選手

※2016年のオリンピック・パラリンピックの際にも、瀬戸大也選手(オリンピック 競泳男子400m個人メドレー)、安達 阿記子選手(女子ゴールボール)、島川慎一選手(ウィルチェアラグビー)が受賞しています。

藤本正人所沢市長は、「所沢市としても、市民としても、誇りになります。普段のコンディションとは違う中で大変だったところもあったと思いますが、ご活躍いただきありがとうございました」とねぎらいの言葉を述べ、特別顕彰の賞状と記念品の「所沢の農産物」と公式マスコット「トコろんのぬいぐるみ」を贈呈しました。

◆鈴木選手は痛みを乗り越え…

4月6日に半月板損傷の手術を受け、リハビリを行っていることを明かした鈴木選手。まだ痛みもある中、「これまで4年を区切りにがんばってきたのですが、気持ち的にこだわりすぎたかなというところもあったので、これからは1年1年必死にやって、それが4年後まで続くかわかりませんが、自分でも嫌になるくらい必死にやっていきたいと思います。来年は世界選手権もあるので、まずはそこを目指して、今は1年1年を大切に取り組みたいです」と抱負を語りました。

▲「まずは来年の世界選手権に向けて・・・」と話す鈴木選手

 

◆友情と絆。互いに励まし合い…

パラリンピックの合宿中、村岡選手と本堂選手は同じ部屋で過ごしたこともあり、ともに励まし支えあった仲。会見中の記者の質問にも互いにフォローするなど、仲の良さがうかがえました。

▲記者の質問に答える村岡選手(左)とエピソードをフォローする本堂選手(右)

また、3月にオープンしたばかりの所沢のホットスポット、所沢駅東口の駅ビル「グランエミオ所沢」について、村岡選手は「小手指駅から乗って所沢駅は通過してしまっているので、まだ見ていない」と話し、「この後一緒にいく?」と本堂選手に話しかけ、金メダリストでありながらも、ショッピングに興味を示すなど、普通の女の子の感情をのぞかせる場面も見られました。

 

 

出場5種目すべてで金1つ・銀2つ・銅2つの5つのメダルを獲得するという快挙を成し遂げた村岡選手は、「自分でも思っていた以上の結果を出すことができました。4年後、自信をもって北京の舞台で勝てるように、これから1日1日精いっぱい努力していきたいと思います」と話しました。

一方、パラリンピック・アルペンスキー女子回転立位で8位入賞を果たした本堂選手は、「私は1年半、ただただひたすら突っ走ってやってきたので、来シーズン、そして、その次のシーズンに向けて、一から基礎をしっかりやっていきたい。4年後に(村岡)桃佳と同じ景色を見られたらと思うので。ほかの選手の滑りを見て学んで、自分のことを分析していけたらいいなと思う」と話しました。
本堂選手は生まれながらにして左手の5本の指が欠損している先天性左全手指欠損。しかし、障害をものともせず、父親の影響で5歳からラグビーをはじめました。その実力は目を見張るものがあり、高校時代、国際大会「サニックスワールドラグビーユース交流大会2014」に優勝、U18関東選抜と日本選抜として活躍。日本体育大学に入学し、ピンクリボンカップで優勝、個人でMVPを2つ獲得など、大学1年までラグビーで活躍していました。その一方で、人材発掘プロジェクトの候補に挙がり、スキーで今回の平昌パラリンピックを目指すことになったそうです。

 

◆応援してくれた所沢のみなさんへ

各選手から、応援してくれた所沢市民のみなさんに感謝の気持ちが述べられました。

<平昌オリンピック>

鬼塚 雅 選手(スノーボード)

1年前から所沢に住み始めましたが、初めての一人暮らしで心配なこともたくさんあった中、優しい人ばかりで、オリンピックの1年前は本当に大事な時期なので、所沢で過ごせてよかったです。

 

鈴木   沙織 選手(フリースタイルスキー)

フリースタイルを始めて所沢に住んだのですが、所沢の人にいろいろ支えてもらったにもかかわらず、成績が思ったより悪かったので、どういう顔をして皆さんにお会いしたらいいのかと思っていましたが、帰国後、温かな一言一言をかけていただきました。これからも頑張っていきますので、応援のほう、よろしくお願いします。

 

<平昌パラリンピック>

村岡 桃佳 選手(アルペンスキー)

 

先日、メットライフドーム(西武球場)で、大変光栄なことにセレモニーアルピッチを投げさせていただきました。所沢にいたからこそ、経験させていただけたと思います。また今後もがんばりますので、引き続き応援してくれたら嬉しいです。

 

本堂 杏実 選手(アルペンスキー)

垂れ幕を出してもらって、応援してもらっいることを実感。応援してもらって活力になりました。今後、活躍できる選手になって、もっと少しでも所沢市のみなさんに知ってもらえたらな。パラリンピックの競技も知ってもらえたらなと思っているので、よろしくお願いします。

 

平昌オリンピック、お疲れさまでした。たくさんの感動をありがとうございました。
取材ライター 成田知栄子

過去の記事へ
現在2420本無料公開中