Laviewブルーリボン賞受賞式  西武鉄道50年ぶりの受賞


「これまでにない特急車両」
圧倒的支持率47.3% ダントツ1位に

西武鉄道の新型特急車両「001系Laview(ラビュー)」の「Laviewブルーリボン賞受賞式」が、10月25日、「西武球場前駅改札内」で開催されました。50年ぶりの受賞に、西武鉄道の取締役会長の後藤高志氏がLaview誕生までの思いを語ったほか、受賞理由が公表され、「Laviewブルーリボン賞受賞記念オリジナルロゴ」が披露されました。

取材:2020年10月25日 成田知栄子


▲「ブルーリボン賞」受賞式フォトセッションの様子。 「西武鉄道」と「鉄道友の会」の関係者ほか、Laviewを手掛けた建築家の妹島和世さん、日立製作所の田中徹雄さん、落語家の林家たい平師匠、レオとライナも加わり撮影。司会は、女子鉄アナウンサー久野知美さん

 

ブルーリボン賞 鉄道業界では「栄誉ある最高の賞」

昨年3月に西武池袋線に登場した特急列車「001系特急Laview」が、「ブルーリボン賞」を受賞し、10月25日、「西武球場前駅」改札内で受賞式が行われました。

西武鉄道が「ブルーリボン賞」を受賞するのは、初代レッドアロー号5000系以来、50年ぶりのこと。

「ブルーリボン賞」は「鉄道友の会」が制定する賞で、その前年に日本国内で営業運転をした新型車両、または改造車両の中から選考委員会が最優秀と認めた車両を選出するもの。鉄道業界では「栄誉ある最高の賞」とされています。

 


▲001系Laviewの車両   西武鉄道提供画像


「喧々諤々の議論」の末、誕生した車両

受賞式の挨拶に立った西武鉄道の取締役会長 後藤高志氏は、2005年に社長に就任した時の思いを振り返り、「鉄道という安定した事業の中にも、時代や環境の変化に適応していく必要がある。〝井の中の蛙〟になっても〝ゆでガエル〟にもなってはいけない。西武鉄道に風穴を開けたいと思っていた」と語りました。

新型車両の開発は鉄道業界にとって一大プロジェクト。後藤会長は、2008年からは、新型車両をつくるこれまでの車両部に、さまざまな部署から参加させたプロジェクトチームを加えて多様性を持たせた開発をすすめた結果、今回受賞となった『001系Laview』の完成に至った経緯を話しました。

また、後藤会長は、日立製作所や関係メーカー、世界的に有名な建築家の妹島和世(せじま かずよ)さんとも、最後の最後まで喧々諤々の議論の中で進めたプロジェクトであったことも明かしました。


▲写真左:西武鉄道 取締役会長 後藤高志氏 写真右;左から松田清宏 副会長 須田寛 会長(鉄道友の会)、後藤高志 取締役会長  喜多村樹美男 代表取締役社長(西武鉄道)


 

ブルーリボン賞受賞の評価
投票率47.3%を獲得!

今回のブルーリボン賞は、選考委員は9名で構成され、2019年内に日本国内で営業運転を行った車両の中から、選考委員会で16車両をノミネート。そのノミネート車両を3032名の会員の投票に基づき、選考委員会が最優秀と認めた車両を選出しました。

投票結果は、「001系Laview」がダントツ1位の得票率47.3%。2位の21.7%を大幅に引き離す結果となったそうです。

「いままでに見たことがない新しい車両をコンセプトに、随所に斬新なデザインと構造が採用されていること。外観・内装ともに目指すコンセプトを高いレベルで具現化していること。最新水準の機器類を積極的に採用して、信頼性の向上、環境負荷の低減を行っている。鉄道車両として完成度が極めて高い、魅力ある車両」と評価されました。

▲西武鉄道提供画像

外装のポイント
鉄道車両の常識にはなかった斬新なフォルム。シルバーのボディは、沿線の街並みや自然を映し出す“やわらかく風景に溶け込む特急“になるというコンセプトのもとに開発。さらに風景を絶景に変えてくれる大きな窓(縦1,350㎜×横1,580㎜)も特徴。

 

内装のポイント
「リビングでくつろぐように旅をする」がコンセプトで、明るくもあたたかいイエローの空間、からだを包み込むようなシート、コンセントや手動式可動枕などの機能も充実しています。車いすスペースや多目的トイレも設置ししています。

最新機器を導入
「お客さまにも地球にもやさしい」をコンセプトに、西武鉄道でははじめて採用した「車体動揺防止装置」によって、車内の揺れを軽減。さらに低騒音化・省電力化をかなえるモーターを搭載するなど、さまざまな最新機器を採用。快適性や安全性の向上と、環境負荷の低減を両立させています。

 

『001系Laview』は国内外から次々に高い評価を受け、「ブルーリボン賞」のほか、「2019年度グッドデザイン賞 金賞」、「第13回キッズデザイン賞」、「iFデザインアワード 2020」を受賞しています。

 

オリジナルロゴも建築家 妹島和世さんのデザイン
リボンの形で無限大のイメージ「これから100年に向けて」


▲「001系Laview」のオリジナルロゴデザインの説明をする建築家の妹島和世さん

 

「鉄道友の会」から「西武鉄道」に表彰状と記念盾が贈呈された後、ブルーリボン賞受賞を記念したオリジナルロゴの除幕式が行われました。このオリジナルロゴも、「001系Laview」を手がけた妹島和世さんのデザイン。

妹島さんは「これからの100年に向けて、リボンの形のように『無限』(∞)をイメージし、ずっと先まで夢を持って大切に社会につながっていくという思いを込めてデザインにしました」と話しました。


▲会場となった西武球場前駅のホームでは、「ラビュー」の模型や、1970年にブルーリボン賞を受賞した初代「レッドアロー」5000系の賞状などが展示されました

▲50年前の1970年にブルーリボン賞を受賞した5000系 西武鉄道提供画像

 

西武鉄道 「001系 Laview」公式サイト

 



記事の執筆者プロフィール

成田 知栄子 Chieko Narita
成田 知栄子 Chieko NaritaPRO
ラジオ、テレビでの取材活動を経てフリーになり、ライターに転職。フリーライター13年目を迎えました。情報は「人と人とを繋げ、生活をより豊かにする」をポリシーに活動しています。記事情報が、誰かの何かにお役に立ちますように…。

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