焙煎士さんそれぞれの人柄を感じながら飲む楽しみを ネイロコーヒースタン ド
入間市に店主自ら DIY した6畳の小屋でコーヒーをお客様の目の前で一杯ずつハンドドリップで淹れるコーヒースタンドがある、と聞いて少し足をのばして行って参りました。
2023年12月取材 カケミヅ
西武鉄道池袋線入間市駅からバスに乗り「武蔵団地入口」で下車、バス停からは携帯電話の地図アプリを頼りに進んで行きました。
いつの間にか目的地を通過していることに気づいて振り返りました。
▲あった!(写真:nakamura tamana)
ネイロコーヒースタンドさんの広さは6畳。外観は予想より小さく感じましたが、入ってみると今度は予想外に広く感じるという不思議空間です。
この広さは店主の中川さんが、生まれ育った高知県で実家の庭に立ててもらったプレハブハウスに由来しているのだそうです。
▲店主の中川章博さん(写真:nakamura tamana)
筆者も高知県出身で、いとこの部屋が中川さんのような「はなれ」と呼ばれる小さな小屋でした。
友人たちを集めては食事(お菓子)やテレビや音楽を楽しんでいたことを懐かしく思い出しました。
中川さんは「大人になっても同じ空間を作りたい。音楽が聴こえ足を止め、コーヒーの匂いに惹かれ、よりすぐりの本を読めて、これまでとこれからを談笑し、お客様同士をつなぎ、ゆるやかな時間を楽しむ。気軽に集まれるコミュニティ的存在として地域の人たちと一緒に歩みたい。」という思いでこのコーヒースタンドを作られたそうです。
お店の中には中川さんの奥さまの手作りの中川洋品店の洋服や、セレクトされた物の販売もあって楽しいです。
この日は昔の子どものおもちゃでしょうか「新行軍将棋」という、紙と木でできている将棋と、ふるさと高知に関する本「d deign travel 25 KOCHI」を購入しました。
ところで筆者は茶道を習っているのですが、同じ抹茶、同じお釜のお湯という条件でも、人によって味が違うように感じてとても不思議です。
丁寧に淹れられるコーヒーも、同じ豆、同じお湯でも淹れる人によって味が違うと感じたことはありませんか?
▲(写真:nakamura tamana)
中川さんは「コーヒーの味は焙煎士さんによって違う。」と感じていて、焙煎士さんの人柄を感じながら楽しんでほしい、という思いがあるそうです。
コーヒーは焙煎する人の人柄が味に出ると考えてる中川さんと、繋がりのある3名のロースターさんから選べます。
実はこの中にお世話になっているお店があって、その方に「同郷の高知県出身の人が面白いお店をだしたよ。」と教えてもらったのがネイロコーヒースタンドさんを知ったきっかけでした。
▲おしながきから(写真:nakamura tamana)
今回は aalto coffee さんのお豆でいただきました。こちらはシングルオリジン一辺倒だった中川さんの価値観が変わった味なのだとか。
▲(写真:nakamura tamana)
お茶うけならぬコーヒー受けは、高知の「ソウルフード」の1つである「ミレービスケット」です。
コーヒーが苦手な方には高知のゆずドリンクもあります。
▲(写真:nakamura tamana)
とってもすてきな雰囲気のお店ですが、店内の撮影はNGです。
写真映えは狙わず、中川さん厳選のコーヒーの味やセレクト商品など、一期一会を楽しみにおでかけください。
コーヒーはテイクアウト販売のみとなっております。
駅からお店まではバスで移動したのですが、帰りは駅までコーヒー片手に路上観察しながら歩いてみました。
お茶の花が満開でした。
▲(写真:nakamura tamana)
neiro coffee stand
中川洋品店
open 9:00-17:00
closed 木・日曜・不定休 P 有
埼玉県入間市扇台 6-3-26-6
•圏央道 入間 IC から車で7分
(駐車場は小屋の裏手に 1 台分、満車の場合は時間を少しずらしておでかけください。)
•西武池袋線 入間市駅下車 アウトレット方面へ
武蔵団地入口 バス停から会館通りへ徒歩2分
ネイロコーヒースタンドHP▶https://neiro-coffee.com/
ネイロコーヒースタンドInstagram▶https://www.instagram.com/neiro.coffee/
中川洋品店HP▶https://nakagawa-yohinten.com/
中川洋品店Instagram▶https://www.instagram.com/nakagawa_yohinten/
写真 入間市在住の写真家 nakamura tamana さん
https://nakamura-tamana.jeez.jp/