旬の魚料理とこだわりの地酒に舌つづみ 大人時間を過ごせる「肴処 つま」(小手指)
秋の夜長に、おいしいものを食べたくなり伺ったのが「肴処つま」。小手指駅南口を出て線路沿いを西所沢方面に進むと、一方通行の踏切があり、その踏切を入る手前にお店はあります。
「小手指にいい店あるよ」という噂を聞いてお昼に一度お邪魔し、3品の料理が選べるランチセット御膳に大満足。次はお酒とともにゆっくり料理を味わいたいと思い、機会を狙っていました。
このお店、大将が一人で切り盛りしていて、丁寧な料理に定評があるんです。
今日はどんな料理とお酒に巡り合えるかな、とワクワクします。
まずは、キンキンに冷えたビールとお通し。
「お通し」より「前菜」といった方がしっくりきますね。ごぼう、茄子、ししとう、ブロッコリー、里芋、体が喜ぶ野菜たち。イカの塩辛もほどよい塩味で、ビールに合います。
ここに来たら刺身はぜひオーダーしたい。こちらが目にもおいしい刺身盛り合わせ(8種)です。
新鮮ぷりぷりで美味しいです。厚みのある身を噛みしめるほどにうまみが広がります。
続いてとろ鯖の塩焼き。
すだちをさっとかけて、大根おろしとともにいただきます。とろ鯖は真鯖のなかでも、脂質含有量が21%以上あるものだそうで、体にいい脂がたっぷり摂れますね。
これは私が愛してやまない出汁巻き玉子。ふわっとジューシー。おいしい以外の言葉が思い浮かびません…。
ここで日本酒が飲みたくなりました。
日本酒は、大将が自分の料理に合うものを全国の酒蔵から仕入れているそうです。
メニューから素敵な名前の気になる銘柄をチョイスしました。
こちらは長野県の豊香(ほうか)夏 純米吟醸辛口生貯蔵酒。お猪口でいただきます。
フルーティでスッキリした味わい。夏というだけあって爽やかな日本酒です。これ、クイクイ飲んでしまいそうです。
こちらは日本酒に合いそうな、鮮やかな色味の馬刺し(赤身)。にんにく、ミョウガ、小ネギを巻いて、ごま油・岩塩をさっとつけていただきます。柔らかい肉。馬刺しは全く臭みがないんですね。
次の日本酒は、広島県の「賀茂金秀(かもきんしゅう)辛口夏純」グラスでいただくと溢れんばかり注いでくれました。キラキラ〜。
あとでこの銘柄を調べてみたら、「賀茂金秀 純米大吟醸35」は、G7広島サミットで振る舞われたそうですよ。
こうやって各地のおいしいお酒に出会えるのも、外食の醍醐味です。
最後の一品は煮豚。一皿を二人分に分けて提供していただきました。
この煮豚は口に入れるとほろっと崩れ、噛むとブワーッと肉の旨みが広がります。
やはりどれも美味しかったです。ごちそうさまでした。
今回はアラカルトでいただきましたが、月替わりのコース(4620円税込み)もありますよ。
お店の入り口には「大切なひととき 大切な想い 刺身のつまのように、そっと支え〼(ます)」と書かれた看板があります。これが「肴処つま」の店名に込められた思いなんですね。
「この店を気に入ってくれた人に、また来てほしい」
そう話す大将の、お客さまを大切にする気持ちが伝わりました。
落ち着いた空間でゆっくり料理とお酒を楽しみながら、大人時間を過ごすのにもってこいのお店です。
お店情報
店名:肴処 つま
住所:所沢市上新井3−68−36
電話:04−2941−6313
定休日:日曜日、祝日
営業時間:11:30−14:30(LO14:00)/17:00〜23:00(入店ラスト21:30)