豆の個性を楽しむ焙煎珈琲の店 東所沢で注目の「カプリコーン」
豆の個性を楽しむ焙煎珈琲の店
東所沢で注目の「カプリコーン」
コーヒーの香ばしい香りが漂う「自家焙煎珈琲 カプリコーン」。店内で焙煎を行い、さまざまな人の好みに合うよう12種類も煎り分けた新鮮で良質な珈琲豆が手に入るお店です。
2020年12月取材
「自家焙煎珈琲 カプリコーン」は、創業23年の東所沢地区にあるコーヒーショップ。店舗横には、今年(2020年)3月に開通したばかりの埼玉県道 練馬所沢線が走っています。
店主は、生まれも育ちも所沢の中山常子さん。半世紀以上も所沢の発展の移り変わりを見てきた中山さんは、来店するお客さんと「昔この辺りはね…」と話に花が咲くことも多いそうです。
中山さんの前職は、損害保険会社の会社員。「一生楽しんで働ける仕事を」と、勤務10年を節目に会社を退職し、個人経営できそうな仕事を模索しているうちに、自家焙煎のお店にたどり着いたそうです。
当時はバブル崩壊で経済の逆風が吹いていた時代でしたが、中山さんは果敢にも会社員の時とは180度違う業種に参入しました。
豆の目利き、焙煎する技術、淹れ方など、コーヒーショップ経営を一から学び、1997年、実家の敷地に珈琲豆の挽き売り店を開業しました。
店名の「カプリコーン」は、中山さんの星座「山羊座」の英語名と珈琲が採れる最南端の「南回帰線」The tropic of Capricornからつけたそうです。
店の経営と育児の両立
ご近所さんにも支えられて…
中山さんがカプリコーンを開店した年は、結婚と出産という人生の幸せの出来事が重なった年でもあったそうです。
「開業したばかりで育児も初めてで、保育園に預けずに子育てもしたい思いもあり、店の中にベビーベッドを置いて接客していたんです。たまに子どもが泣いているのに手が離せない時もあり、近所の方が娘をあやし助けてくださいました。今日まで続けることができたのは、近所の方や両親、夫の応援のおかげですね」
2人の娘さんも成長し、ついに2015年、店を増築して念願の喫茶スペースを併設しました。
今では、コーヒー通のファンも増え、2,3カ月おきに期間限定豆を仕入れるなど、リピーター客を楽しませる工夫も行っています。
そして今年2020年春には、ネットショップも開設しました。
おいしさの秘訣は、丁寧なハンドピック
浅煎りから深煎りまで12種類用意
カプリコーンの珈琲豆は、焙煎する前と後の2回、一粒一粒手で取り除く〝ハンドピック〟で、体に良い、雑味のないすっきりとした味わいのコーヒーです。
コーヒーの味を決めるのは酸味と苦味のバランス。「浅煎りは酸味のあるさわやかな味わいですが、深煎りになると酸味が減り苦味が強くなります」と中山さん。いろいろな人の好みに合うように、煎り方を12種類も煎り分けているそうです。
遠方の人でも、「自家焙煎カプリコーン」の通販サイトで、こだわり焙煎の珈琲豆を入手することができます。
「時間の経過と共に、風味が損なわれていきますので、2週間くらいで飲み切れる量をお買い求めいただくことをおすすめします。」と中山さん。
400gならレターパックライト(ポスト投函)で370円、600gまでならレターパックプラス(手渡し)で520円、全国一律で配送できるそうです。
自宅用のほか、ギフトセットも人気があります。
取材:2020年12月 成田知栄子
【自家焙煎珈琲カプリコーン】
〒359-0024
埼玉県所沢市下安松160-1
TEL・FAX 04-2945-4080
代表者 中山 常子
営業時間
<豆挽き売り>11:00~12:30(昼休み 12:30~13:00),13:00~18:00
<喫茶>14:00~18:00(ラストオーダー 17:30)
水曜日定休
Twitter @capricoffee