倉庫を活用した所沢西部の小さな商店街 「C.V.Cモール」が面白い!


倉庫を活用した所沢西部の小さな
商店街  C.V.Cモールが面白い!

 

所沢市山口の住宅街にたたずむ倉庫。そこは子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、いろんな人たちが集まる〝まち〟のようなシェアスペース「SAVE AREA(セーブエリア)」。〝まち〟の中には、小さな商店街「C.V.Cモール」があります。

2020年12月取材


▲所沢のまちおこしの仕掛け人・角田テルノさん。「C.V.Cモール」内に新しくギャラリースペースもできました

 

空き倉庫を活用し〝まち〟のような空間を生み出すというユニークなアイデアを発案したのは、所沢のまちおこしイベントの仕掛け人として知られる角田テルノさんです。

「16年くらい前に、古民家をリノベして部屋ごとに違う店がある。そんな場所をつくれないかと思いつき、企画書を持って不動産店を回りましたが、当時はリノベの考え方が浸透していなかったこともあり断念。アイデアを冷凍しました」と角田さん。一旦、凍結させたアイデアですが、解凍するチャンスが偶然訪れます。

「自分の店の荷物を置くトランクルームを探していることを、うどん屋で知人に話していたら、たまたま隣にいた人にこの倉庫を紹介されたんです。荷物を置くにはデカい、でもここならあの企画が実現できるのでは」。

人と場所、時が紡いだ縁で巡り合えた倉庫を〝縁起製造場所〟にとの思いを込めたプロジェクトがスタート。2018年のプレオープンを経て、昨年(2019年)1月グランドオープンしました。


集まる・食べる・くつろぐ・買い物を楽しむ!
大人も子どもも居心地がよい新しい〝まち〟

▲「C.V.Cモール」の共通レジには子どもたちに人気の駄菓子も!大人も子どもも楽しめます

 

「ここはいろんな人たちが、心地よい距離感でいられる楽しい場所にしたかった」と角田さん。

シェアスペースでは仕事の打ち合わせや趣味を楽しむ人がいたり、屋外スペースではイベントが開かれたり、カフェスペースでくつろぐ人がいたりと、自由な時間が流れる「SAVE AREA」は、まさにひとつの〝まち〟。そんな〝まち〟に欠かせないのがお店です。

「今は出店がしにくい時代。お店を持ちたいけれど、持てないと夢をあきらめている人もいると思うんですよね。でも、あきらめずに〝ちょっとやりたいな〟という気持ちを後押しできれば」。

倉庫1・2階の区画に自分のお店を持つことができる、長屋式ショッビングモール「C.V.Cモール」を開設し、運営側が1カ所の共通レジで販売業務を行うことで、個人が出店しやすい環境も整備。店主の個性が光る個人店が集まる小さな商店街が誕生しました。


所沢の個性派ショップが勢ぞろい「C.V.Cモール」
オンラインショップでも注文OK!

▲倉庫の中の小さな商店街「C.V.Cモール」には個性あふれるお店がいっぱい!

 

「自分のお店を持ってみたい」という願いがかなう場所「C.V.Cモール」。CVCは「craft」「vintage」「creative」の頭文字で、モールには古道具と古着店、昭和レトロな家具と雑貨の店、オリジナルキャンドル店、レザー雑貨店、玩具店、ユーズドショップ、ミニチュアボードゲーム店など、個性派ショップが勢ぞろい。中には「これ、何だろう?」という不思議なアイテムもあり、ちょっとした探検気分が味わえます。

「所沢で一番、個性的なものが置いてある場所かもしれませんね」と笑う角田さん。オンラインショップもあり、モール各店のおすすめ商品をネットで注文できます。

「自分の生活している場所を楽しくしていきたい」という思いが詰まった倉庫の中に広がる〝まち〟。人と人とのつながりや、いつもなんだか〝楽しいこと〟に出会えそうなこの〝まち〟から今後も目が離せません。

 

取材:2020年12⽉ 寺⽥由紀⼦

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C.V.Cモール
〒359-1145
所沢市山口647-4
TEL04-2968-3017
11:00~18:00
https://www.rpg-inc.world/home

 

 


この記事を書いた人

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寺田由紀子 Yukiko Terada

元・地域情報紙の編集記者。神奈川県育ちながら、28年間の記者時代に所沢、川越など埼玉のさまざまな場所を取材し〝埼玉愛〟に目覚めました!その気持ちを大切に、所沢の魅力を発信していきます♪趣味は音楽鑑賞&ピアノ。

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