大人エスニックなデイリーバッグ 物語を届ける「きびるアクション」
大人エスニックなデイリーバッグ
物語を届ける。きびるアクション
「きびるアクション」は、東南アジアや中南米、アフリカなどの国の民族衣装や織物から作る、ハンドメイドバッグのブランド。カバンの布の色づかいや柄から、その国の伝統や生活が伝わります。百貨店やギャラリーなどでの限定販売やセレクトショップ、通販サイトで販売されています。
2020年12月取材
「きびるアクション」は、エスニックなデザインが特徴のバッグブランド。一際目をひく存在感と温かみのあるデザインが人気です。バッグのデザイン・制作を手掛けているのは武堂詠子さん。前職は、情報誌の編集者でしたが、2013年に所沢で開業しました。
「手芸が特に好きだったわけではないのですが…」と話す武堂さん。ものづくりに対しては、こだわり派だった武堂さんの制作意欲にスイッチを入れたのは、長女の幼稚園入園の際の手提げバッグづくりでした。〝市販にないオリジナルをつくりたい!〟と、数種類の生地を重ね合わせて、個性を追求しました。
開業した翌年、2014年に「ハンドメイドコンテスト」で「dクリエイターズ部門2位」を受賞、「リメイク作品コンテスト2015」で「コットンタイム賞」受賞、2019年には福祉施設とのコラボ制作を開始し、「ファッションリメイクコンテスト」で主催者賞を受賞するなど業界からも高い評価を得ています。
各国の民族衣装の美しさをBAGに
ストーリーを感じ、デザインに生かす
バッグ素材は、フィリピン、タイ、インドネシアの民族衣装や、南米、アフリカの伝統織物が使用されています。
「何でエスニックになったんですか?とよく聞かれるんですが、実は、私の初めの作風は一般的にウケが良いナチュラル系デザインだったんです。でも、なんだかどこにでもありそう。そんな迷いがあった時、フィリピンのグリーン色の織物で作ったバッグを持っていた人を見て衝撃を受けたのがはじまりです」
その後、武堂さんは、フィリピンの布を収集保存していた方々とつながり、それぞれの布のデザインには、その地域の文化や背景、つくり手の想いが影響していることに気づいたそうです。
「フィリピン、インドネシア、タイなどの東南アジア、中南米、アフリカなど、それぞれの国で人の手から生み出される布には、エネルギーを感じました。『これを製品にして世の中に出さなくては』そんな思いになりました。布からその国のストーリーを感じ、バッグのデザインを考えています。少しのハギレでも無駄にできません」
「作る人も使う人も幸せになるバッグ」を!
〝気分が上がる〟エネルギッシュなバッグが勢ぞろい
武堂さんは、布を作っている現地やその時代に思いを馳せながら、おもに現地の人の支援につながるように布の仕入れを行っています。
「バッグ選びは、使う人が持ち歩いて気分が上がるモノが一番いいと思います。布の魅力をカバンで表現し、その布が作られた国のストーリーにも興味をもってもらえたら嬉しいですね」と話します。
きびるアクションの通販サイトには、武堂さんの「作る人も使う人も幸せになるバッグ」をテーマにした世界でたった1つのエネルギッシュな作品がたくさん掲載されています。見ているだけでも心が癒されるので、是非、きびるアクションのサイトもお楽しみください。
取材:2020年12月 成田知栄子
【kibi-ru ACTION(きびるアクション)】
代表 武堂詠子
Web Site https://kibiru-action.net/
Online store https://kibiru.net