所沢で「日本一早い熊手市」！宇宙熊手で世界中の福をかき集めよう～令和4年の熊手が最強なワケとは～

とこモールニュースとこモール工芸品・雑貨面亀 2021/12/23

所沢で「日本一早い熊手市」！宇宙熊手で世界中の福をかき集めよう～令和4年の熊手が最強なワケとは～

所沢で毎年〝日本一早い熊手市〟が行われているのをご存知ですか？
令和4年の元旦は、それだけじゃない！日本一の生産量を誇る所沢の熊手メーカーが、世界中の福を集める熊手を展示販売します。そして、〝最強〟と言われる熊手も注目です。

2021年12月23日　成田知栄子

▲株式会社面亀の展示会場で撮影（2021年11月）豪華な縁起良い熊手がたくさん！

年明けのカウントダウンと同時に熊手販売！
所澤神明社で一年の縁起をかつごう！

▲恒例の所澤神明社での「日本一早い熊手市」の様子。写真提供：所沢市の写真家　岡田充さん

所沢の元旦の風物詩といえば、所沢市宮本町の所澤神明社で行われる「日本一早い熊手市」。除夜の鐘とともに参拝が始まり、1月1日午前0時に「家内安全・商売繁盛」の掛け声に合わせ、「日本一早い熊手市」が始まります。

その熊手を作っている会社は、所沢で明治3年（1870年）から続く株式会社面亀です。
創業者は、日本画家の朝倉旭州さんで、ひな人形づくりからおかめの面づくりを考案して制作したのがはじまりと伝えられています。以来、朝倉家が代々伝統を守り、手作りにこだわり続け、今では年間約3万本の熊手を製作。その数は日本一の国内生産量を誇ります。

令和4年元旦は、日本一早い熊手市に加え、世界一高いところを飛び、世界中の福を集めて縁起をかつぐ「宇宙を翔ける熊手」が、限定1本、展示販売されます。

伝統産業×宇宙産業で「世界一の縁起物の熊手」
限定1本！購入者は誰？

▲「宇宙を翔ける熊手プロジェクト」で製作した熊手（2021年11月　面亀展示室で撮影）

宇宙に熊手を打ち上げるという発想は、熊手は高いところに飾ると良いとされていることにあります。
この企画を行ったのは、三井物産エアロスペース株式会社の「宇宙を翔ける熊手プロジェクト」。特注の超小型の熊手を小型衛星に載せて、高いところ＝宇宙に打ち上げ、地球を回って福をかき集め、世界中の人の幸福を祈願しようという、前例のない壮大な規模感の熊手なのです。その宇宙熊手のお値段は2021万円(打ち上げ費用含む税込みの希望価格）。

「宇宙を翔ける熊手プロジェクト」の熊手づくりに協力したのは、株式会社面亀で、朝倉涼介社長によると、これまでさまざまなオーダーを受けオリジナル熊手を製作してきた実績はあるものの、高さ10㎝幅8㎝の超小型の熊手づくりは初めてのこと。熊手につける縁起物のコンセプトづくりからはじまり、型取りなど一からの制作を急ピッチで行い完成させました。

付ける縁起物のおかめには宇宙服のヘルメットをかぶせ、七福神の宝船は宇宙船、星や惑星をちりばめるなど宇宙使用にアレンジし、15の願いが込められています。

「これまで宇宙や星には興味がありましたし、民間でも宇宙に行ける時代になりましたが、まさか日本古来の縁起かつぎの精神が、宇宙にまで及ぶとは思ってもみなかったことです」と工学部出身の朝倉社長も驚きの様子。
「熊手は高いところに飾るのが良いとされているので、打ち上げが実現すれば、世界一高いところに飾り地球を回って世界中の人の幸福を願うことができる、世界一の縁起物の熊手になるでしょう」と話しています。

現在、「宇宙を翔ける熊手プロジェクト」では、宇宙熊手の購入者を募集中です。
購入についてはこのプロジェクトのホームページをご覧ください。↓
宇宙熊手の購入サイト

令和4年最強熊手を手に入れよう！
寅の縁起物で経済回復、疫病退散！

宇宙熊手以外にも、来年の熊手はとても縁起がよいと言われています。
熊手には、商売繁盛、家内安全、子孫繁栄、合格祈願など、買う人の願いに合わせた縁起物が付けられて販売され、その年の干支の動物が付けられることも定番です。
来年は寅年。「虎は千里往って千里還る」といういわれがあり、出て行ったものがすぐに戻ってくる、つまり「出したお金が戻ってくる」ことから金運の動物。さらに、虎は強い動物とあることから、魔物や疫病など外敵から守ってくれると信じられています。特に竹と虎の組み合わせの「竹虎」は、昔から最強と伝えられているのです。
竹でできている熊手に干支の「寅」を付けると、まさに「竹虎」！来年の熊手は、コロナ禍を脱し、疫病退散、経済回復の機運を高めるアイテムとして期待が寄せられそうです。