食で笑顔を 「所沢牛ミートセンター」 幻のブランド牛をご自宅で
食で笑顔を 所沢牛ミートセンター
幻のブランド牛をご自宅で
「所沢牛ミートセンター」は、所沢の希少なブランド牛「所沢牛」を一頭買いして加工する精肉店。所沢市内の飲食店への卸業がメインでしたが、一般消費者からの要望に応えて、2019年から小売りやネット販売も開始しました。
2020年10月取材
所沢の農家を応援したい!と「所沢牛」誕生
生産者と消費者をつなげたい!と「一般販売」実現
幻のブランド牛「所沢牛」を扱う「所沢牛ミートセンター」を運営するのは、「OECマルシェ株式会社」代表取締役の渋谷正則さん。渋谷さんは、元は都内大使館で腕を振るったフランス料理の料理人で、その感性を生かして「食で多くの人を笑顔にしたい」と所沢の生産者と消費者をつなげるなど、所沢を元気にする活動を続けています。
「所沢牛」のはじまりは、渋谷さんが「所沢の農家を応援したい!」と所沢の「見澤畜産」の肉牛をブランド化したこと。直接、「見澤畜産」の牛を一頭買いして加工し、市内飲食店に卸すために「所沢牛ミートセンター」が誕生しました。
そして、「所沢牛」が市内飲食店に出回ると一般の消費者からの「所沢牛を個人で買えるようにしてほしい」「家庭でも食べたい」などの要望を受け、「所沢の生産者と地元の消費者をつなげるチャンス!」と、2019年から「一般小売イベント」開始。そして、今では、毎月2日間限定で、お買い得に所沢牛が購入できる「直販イベント」を開催するほか、通販でも購入できるシステムを整えました。
実は、「所沢牛」を生産しているのは、唯一「見澤畜産」だけ。50年ほど前の所沢には、牛畜産農家は十数件ありましたが、安価な輸入肉におされ、また所沢の都市化により、「見澤畜産」1軒を残して廃業しました。今では、3代目の見澤孝仁さんが代々受け継いだ技術をさらに進化させ「所沢牛」を育てています。
「所沢牛」は、乳牛と黒毛和牛を掛け合わせた「交雑種」で、きれいなサシが入った肉質が特徴です。
「所沢牛」がおいしいワケは、ストレスの少ない環境での飼育とエサにあるそうです。広い餌場で牛を一頭一頭、良く観察し、成長や牛の食欲に合わせて、トウモロコシなどの配合飼料と牧草や稲わらなどの飼料を調整するなど、愛情と手間暇をかけて育てています。
ほどよいサシが入り、上品な味わい!
所沢牛のすき焼き用のわりしたも開発
「所沢牛」の特徴は、「ほど良いサシが入り、柔らかい赤肉の上品な味わい」。
ステーキや焼き肉が人気ですが、しゃぶしゃぶやすき焼きなどの日本の醤油ベースの「和の味わい」にも適しています。
渋谷さんは、この点に着目し、「所沢牛」に合うすき焼きの「わりした」の開発を行いました。
「地元の生産者と消費者をつなげたい」という思いを込めて、出来上がった「わりした」は、所沢の老舗「深井醤油」、所沢名産のサトイモで作った里芋焼酎「恋も咲くところ」、そして所沢牛の上品な味わいを引き立たせる隠し味として所沢の狭山茶でつくった「和紅茶」を合わせたそうです。
それは、まろやかでタルさが少ない「大人の味」。「所沢牛」の上品さを生かす「わりした」が、この秋、仕上がりました。
ネット通販で、この自信作「所沢牛すき焼き&深井醤油割下セット」を販売中。家族の特別な日にぴったり。お手軽に〝贅沢〟が味わえます。
また、通販サイトには、他にもギフトセットを用意。コロナ禍でなかなか所沢に来られない親戚やお友達などに「所沢の味」を贈ってみては。
取材:2020年10月 成田知栄子
【合同会社 所沢牛ミートセンター】
運営責任者 渋谷 正則
埼玉県所沢市小手指町2-13-5-105
TEL 04-2941-2289
【営業時間】 月曜、水曜、木曜、金曜/9:00~16:00
※対面での店頭販売は、毎月特売日の2日間限定
【定休日】 火曜日、土日、祝日