〝幻の牛肉〟と呼ばれる「所沢牛」が給食に! 「生産者をみんなで守ろう!」
〝幻の牛肉〟と呼ばれる「所沢牛」が給食に!
「生産者をみんなで守ろう!」
本サイト「とこモール」でもご紹介してきた所沢の希少な牛肉「所沢牛」。地元でも一般家庭ではなかなか手に入りにくい食材の1つです。その所沢牛を使ったメニューが、所沢市内の小中学校47校の給食で今月から来月まで提供されています。
取材:2021年6月18日 成田知栄子
ご覧のように、ほどよくサシが入った「所沢牛」は、赤身にコクがあるのが特徴です。
月に8頭しか出回らないため地元では〝幻のブランド牛〟と呼ばれる「所沢牛」が、今月の6月3日から7月16日かけて所沢市内の小中学校47校の給食で提供されています。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた国産農林水産物の販売促進を支援する、農林水産省の「国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」を「所沢ローカルファースト事業団」(代表 渋谷正則氏)が活用し、市内の全小中学校の学校給食に「所沢牛」を提供しているものです。
所沢市は、今回の取り組みを地産地消と食育の一環として実施し、子どもたちに地元の産業や食材のことを知ってもらおうと、事前に学校給食センターの栄養教諭が、所沢牛についての資料を制作し、各小中学校に配布しています。
「地元の食材を食べて、所沢の生産農家さんを みんなで応援しよう!」
生産者自ら子どもたちに思いを伝える活動も
「所沢ローカルファースト事業団」の代表の渋谷正則さんは、地元の生産者のことをもっと子どもたちに伝えたいと、時間の許す限り、所沢牛を育てている「見澤牧場」の見澤孝仁さんと共に給食の時間に各小学校を回り、地元産「所沢牛」について直接子どもたちに語りかける活動もしています。
市立所沢小学校では、6月18日に所沢牛を使ったハヤシライスが提供されました。
子どもたちから「所沢牛、おいしかったでーす」というお礼を受けると、渋谷さんは、目を細めながら、
「所沢牛は、月に8頭しか出荷していない希少なお肉です。所沢市の亀ヶ谷で見澤さんという農家さんが育てていますが、昔は100軒近くあった肉牛の畜産農家さんも、今では見澤さん1軒だけになりました。見澤さんは最後の1軒です。
私は、そんな見澤さんを応援しているので、みんなに食べてもらって、もっと所沢牛を生産してほしいなと思っています」
また、最近の植物油が高騰している現象に触れ、「今、油が高くなっています。それはなぜだと思いますか?原材料の大豆を輸入に頼りすぎているからなんですね。ですから、みなさんで、なるべく地元で作っているものを食べて応援して、地元の農産物を守ってほしいなと思っています」と話しました。
所沢小学校の給食の高田涼子先生も、所沢牛について説明し、肉の栄養素についてや作り方などについて子どもたちに話しました。高田先生によると、朝の8時半から2時間半丁寧に煮込んで作った「ハヤシライス」でルーも自家製。子どもたちからは、「とってもおいしいでーす」「いっぱい食べたい」「お代わりありますか~」と声がとび、お代わりタイムになると大行列ができるほど好評でした。
贈答品に人気です!〝幻の牛肉〟所沢牛!
お中元や手土産に喜ばれる所沢自慢の逸品
所沢牛は、月に8頭しか出荷されないため、なかなか入手しづらいのですが、実は、ネットショップならいつでも購入できます。
これまでは市内のレストランなどでしか味わえなかった「所沢牛」ですが、昨年のコロナ禍でファンの要望によりネットショップが開設されました。
自宅用でお祝い食に、また、ご挨拶ギフトとしても人気です。
本サイト「とこモール」では、ブランディングされて「所沢牛」となった秘話も取材し、いつでもおうちで楽々ネット注文できるネットショップをご紹介しています。そちらも是非、お読みくださいね。
取材:2021年6月18日 成田知栄子